i-mode事件

Amazon.co.jp: 本: iモード事件

 会社の先輩がこの本を持ってきて「読みますか?」と言ってくれた。「アー、それですか?」「ホームページとかに参考になるかなと思いますよ」「いや、興味ないんで、ありがとうございます」

 いやあ、さすがに、オトナ語の謎を愛読しているだけあるなあ、俺。って、全然ダメ?

 まあ、実際うんざりなんだ。「i-mode事件」もホームページも。ホームページ構築に情熱を失っていないことは、このサイトを読んでいる人なら分かるだろう。しかし、会社のホームページには興味がない。というより、会社に興味がない。最近は掲示すら見ない。全然帰属意識がないから。割り当てられた業務をこなして金をもらうだけの場所でしかない。そんなところのホームページに力をさく気なんかこれっぽっちもない。ホームページをましなものにして、嘘のイメージをバラまくのも倫理的に問題を感じるしね。

 「i-mode事件」については記憶にないくらい前に書いた。彼女がいなければ、今の携帯通信ブームが来なかったとは思わない。俺は、i-modeが普及する前にj-phoneのe-skymailに興味を持った。i-modeより早くe-mailゲートウェイを取り込んだものだった。i-modeが社会現象のように言われるのは単に、シェアの大きなキャリアのサービスだっただけの話だ。skymailをゲートウェイでe-mailに接続するというアイデアを考えた人間は名前さえ知られない。彼(彼女)こそ、「地上の星」だろう。

 「地上の星」で思い出す、(これもまた前に書いたが)project-xにもうんざり。i-modeもそうだが、ここに取上げられるのは目に付きやすい勝利者に過ぎない。アイデアを出しながらもタイミングや場所が悪く倒れていった屍については一顧だにしないのがこの番組だ。実にNHKらしい。

親の新携帯

 親が携帯を買い換えたらしい。親は10年近く前からdocomoだった。選んだのではなく、当時は田舎ではdocomoの独占状態だった。他のキャリアは電波が届かないために「使い物にならない」と決められていた。実際にどうだったかは知らないが、そうなっていた。最初に買った携帯からi-mode端末に買い換えたのが2年くらい前か。機種はN502iだった。

 今度のはN504isらしい。なぜ505じゃないのか、Nなのか?505でない理由は多分端末価格だろうが、Nなのかはさっぱり分からない。最悪のデザインだし、32万画素cmosというのも一世代前(当り前だ)なんだが・・・電器屋のセールスマンに在庫整理品を押しつけられたのかもしれない。

 まあ、家族連絡中心の端末だから何でもいいし、本人が気に入っていればおれが口を出す筋合いはない。ただ、日本電気ブランドの地方在住老人への強いブランドロイアリティは何処からくるのか不思議なだけ。

ナイスプレー

au、基本使用料や通話料が半額になる障害者向け割引サービス

 いいぞ、au。というか、これまでなかったのが不思議なくらいだが、いいことをするのに時期は関係ない。企業イメージ戦略のためだろうがなんだろうが構わないから、一人でも多くの対象者に情報が行き渡るように広告すればいい。

 前に、J-phoneが難聴者をサポートする専門店舗を開いて、手話のできるスタッフを常駐するということをした。電話が文字情報の伝達手段として、難聴者にも貴重なものであることを証明した。faxも難聴者には福音だったが、メール端末はそれ以上のインパクとがあるのではないだろうか。こちらに料金の優遇措置があったかどうかはわからないが、続けて欲しいサービスだ。もちろん、全店舗とまではいわずとも、大きなセンターには手話のできるスタッフがいるようになればイイね。

J-phone 2題

「J―フォン」に排除勧告 小売店の広告制限し価格維持 asahi.com : 社会

 J-phoneの端末価格が下がらないと感じたのが、2年ほど前。その後も排除勧告があったのに、まだやっていたらしい。どこの店に行っても端末価格が変わらないからおかしいとは思っていた。

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J-フォン、3Gでイベント課金方式導入を検討

 同社広報によれば「サービス拡充の実施日や端末の仕様、料金体系などの詳細については未定」としており、同社で検討されている「イベント課金」方式が適用されるかどうかは不明。

 あまり語られないが、写メールが伸びた原動力の一つは、このイベント課金によるところが大きいと思う。写メールなら一枚4円固定で送信できる。パケットだと約9.6円(4k、0.3円/128Byteで試算)。送信枚数と価格差から考えれば大きな違いはないが、最初のつかみの時点での心理的障壁の低さは大きかったと思う。
 ここで、一時的に大きな画像やムービーに対応した課金ということでパケット機へのシフトを行っていたが、ユーザーにとって分かりやすく、大きなデータに対する割安感の高いイベント課金への見直しを行うことは正解だと思う。もちろん、実際の評価はイベント単価の設定次第だが。VGAのデータでも送りたくなるような価格帯を希望する(上の条件で計算したら720円)。未だに火のつかないムービーも来るかもしれない(多分来ないと思ってるけど)。