BBフォンが携帯電話との相互接続

 ソフトバンクBB [ IP電話サービス『BBフォン』、携帯電話との相互接続を用いた通話サービスの提供を開始 ]

 ついに開始されるらしい。これで親兄弟に連絡できるようになった。それと、これまで、固定発携帯着>携帯発個定着だったものが逆転する。俺の家は、俺がauに移行したときに固定電話のマイラインもKDDIにして、携帯発固定着は50%引きなので一概にはいえないが、安くはなるだろう。しかし、俺の家の電話代はこれまでも合計で300円を上回ることがほとんどないので、家計支援効果は極小だ。

 それよりも、携帯に番号が表示されることのほうが大きい。というより、番号が表示されることにより、「番号非通知」を完全ブロック設定できることの安心感が大きい。

 ところで、番号忘れちまったよ(^^;

「英語で読むITトレンド」:参考にしたくとも・・・

 梅田望夫・英語で読むITトレンドには、レベルが違いすぎて参考にならない事例が多い。まあ、卑近な例に終始しても誰も読まないだろうから仕方がない。それに、コンサルタントが相手にする経営者層はマクロな話題が好きだろうし。俺の良く知っている会社の経営層も大企業や政府・国家のニュースについて良く話してはいるが、足元の自分の会社のことについて無頓着なのに笑わされる。他者の革新的改革について論じたりプロジェクトXの話題をする人間が、自分の会社で必要とされている改革の足かせになっているのだ。

 それとは別に、キャリアについて考えることの多い俺が引っかかったエントリをクリップ。

これからは「前向き」なキャリアチェンジを-CNET Japan – 梅田望夫・英語で読むITトレンド

悩まずにチャンスに飛びついて必死にもがけば道は開ける

何につけ、30秒くらいで、いつでも自分の考えを語れるよう訓練する癖をつけることは重要だ。エレベーターピッチという言葉には、たとえば突然エレベーターの中で自分がずっと会いたいと思っていた人に会えたという「30秒だけの幸運」に遭遇したときに、そこで自分をどう表現できるのか、そういうことを常に考えておけ、みたいな意味合いもある。シリコンバレーではネットワーキング・パーティというのがよくある。そういう場で、日本人が輪の中に参加できない、なんて話を聞くことがよくあるが、それは英語の問題もさることながら、さまざまなことについての自分の考えをコンパクトにまとめる訓練ができていないということも大きな理由のように思う。

 「『前向き』なキャリアチェンジ」を目指しても、転職に必要とされるのは、「なにをしたいか」ではなく「なにができるか」でしかないだろう。

 ただ、「30秒くらいで、いつでも自分の考えを語れるよう訓練する癖をつけることは重要だ。」ということは、転職に限らず重要なことだと思う。意見を求められて、自分なりの意見あるいは感想くらいは言えない人間は魅力がない。

CNET Japan – 梅田望夫・英語で読むITトレンド:優良未公開企業Salesforceは社会貢献に対する考え方が違う

Salesforce.comは東京を含め、既に世界中に拠点を増やしているが、オフィスを開くとすぐに、その地域コミュニティのニーズに合わせたフィランソロピー・プログラムを作る。

「東京にも、事業とは無関係のこういう仕事専属のフルタイムのスタッフが居るんだよ。」とMarcは教えてくれた。

 「こんな会社もあるんだなあ」と素朴に関心したので。

CNET Japan – 梅田望夫・英語で読むITトレンド:グローブ流経営術「変化を察知する予言者を社内に見つけろ」

日本企業の研究所などに行くと、ものすごく優秀で「point of view」を持った人たちなのに、「いろいろな人に何度も話をしたが、誰も俺の話をきちんと理解しようとしない。だからもう諦めた」とか言って、トップ批判をしつつくすぶっているなんて勿体ないケースがけっこうある。

 俺が「ものすごく優秀で『point of view』を持った人」とは思っていないが、「理解しようとしない。だからもう諦めた」という感想はよくわかる。上しか見ていないような中間管理職の下では何をしても無駄だ。それどころか、その人間の理解できない方法を使ってしまうと、仕事をしていないと思われかねない。

 彼らには、手書きの文書をPCで清書することと、DBを使って集計・分析した上で作った資料を見分けることは不可能なのだ。

年末デジタル物売り場ウォッチ

 今年最終出勤日ということで、終業後すぐに会社を出た。残って、会議室でお歳暮のアルコールを飲んでいる人もいたが・・・い。

 プリンタのインクを買わないと年賀状の返信用が打てなくなりそうだったので、ソフマップに寄った。携帯電話コーナーでAUの棚をチェックしたが、A5403CAのモックまでしかなかった。

 駅の反対側になるが、ついでにヨドバシカメラにも寄ってみた。こちらの携帯コーナーはソフマップより広かったが、置いてある機種は全く一緒だった。ソニエリ拡販ギャルがSO505isの実機をもって活動していたが・・・・SO505isだけ置いてあればゆっくり手に持ってみたかったが・・・逆効果・・・・

 携帯の横でCLIEが置いてあったので、少し触ってみた。仮想グラフィティに軌跡が残るのは慣れていない人には便利だろうと思った。UX50は思っていたより大きかった。それと、液晶が柔らかい漢字がするのがあまり好きではなかった。ハード的な速さや昨日の充実度はすごいが、俺の使いたい機能ではあまり差はないと思った。それより、この機種が魅力的なのは、電池が切れてもデータが消えないことだ。

 実際には、巡回・ダウンロードしたデータをとりこむために毎朝ホットシンクしているので、データ自体はそれほどダメージはない。問題は、環境設定だ。

 全然話は変わるが、CLIEを物色しているいけてるOLさんたちがいた。これはとても珍しい光景だ。若い女性が来ていてもたいていは男連れで、男が使っているのを見て試してみたくなったという雰囲気が圧倒的に多いからだ。

 彼女たちのような人が電車の中で携帯を出すようにCLIEを操作するようになったら、環境は変わるかもしれない。俺なんかは、PDA普及の足を引っ張ってるようなものだからな(^^;

BBphoneの050

 BBphoneが他社に先駆けて(俺が知っている範囲で)050の運用を開始する。というか、した。しかし、中途半端なサービスといわねばならない。BBphoneを使っていて不便な最大のものは、携帯電話への番号通知ができないことだった。このために、家族の携帯電話で「非通知拒否」ができなくなってしまった。この、「携帯への番号通知」は今回は導入されない。

 今回の変更でメリットとなるのは、遠距離から俺のところに電話をかけてくる場合に、3分10.5円になることだけだ。これも、電話を遠方から受けることが珍しい俺の家では、こちらも関係がない。

 「お友達やご親戚にBBフォン「050番号」をご紹介ください!」って、「固定電話からかけるときは050-1234-5678を使って、携帯からはこれまでの番号でかけてくれ。ただし、もしフレッツとかのIP電話を使ってるときは050ではつながらんから従来の番号にかけるか、IP電話をキャンセルして050を使ってくれ」と年寄りに説明しろということか?

 まあ、制限のある中でいろいろがんばっているのは分かる。しかし、残念ながら、フライング気味なんだよなあ。導入のときの悪夢に学んでないのか?

 遠方からかけてくる相手にメリットをもたらすサービスはすばらしい。特に、IP電話を使いたくても使えないようなところに住んでいる人にとって、電話代を気にせずに遠方に住む家族に電話することが可能になることはすばらしい。だからこそ、もうちょっと待ってからでもよかったんじゃないだろうか。

BBフォン「050番号」開始のお知らせ

《BBフォン「050番号」の特長》
◎着信できる番号が増えます。
 今までの「NTT電話番号」に加え、「050番号」でも着信できるようになります。

◎ナンバー・ディスプレイに「050番号」が表示されます。
 BBフォンからNTT一般加入電話に発信の際、お相手の方がNTTナンバー・ディスプレイ相当のサービスご利用の場合、お客様の「050番号」が表示されるようになります。
 ※BBフォンオプションにて「非通知」設定にしている場合を除きます。

◎BBフォン同士の通話は無料です。

 BBフォン同士は「NTT電話番号」でも「050番号」でも無料通話です。

◎NTT一般加入電話からBBフォンの「050番号」に発信できます。
 NTT一般加入電話からBBフォン「050番号」へかける際、BBフォンの「050番号」へかける方の負担する通話料金(NTT東西より請求)が全国一律3分10.5円になり、遠距離通話等、大変お得になる場合があります。

◎携帯電話への番号通知が可能となります。(2004年初頭予定)
 2004年初頭には、BBフォンから携帯電話への発信の際に、「050番号」での「通知」が可能となる予定です。
 ※BBフォンオプションにて「非通知」設定にしている場合を除きます。

◎引っ越してもBBフォンを利用していれば「050番号」は変わりません。

 一度割り当てられた「050番号」は移転された場合でも日本全国でご利用いただけます。
 ※移転先がBBフォン提供地域かつ移転手続きをしていただく必要があります

《携帯電話・PHS・海外からBBフォン「050番号」へはお電話をかけられません》
携帯電話からBBフォンの「050番号」への発着信は2004年初頭に対応予定、PHS・国際電話は順次対応予定です。通話料金は未定です。
★携帯電話・PHS・海外からBBフォンのお客様へお電話をかける場合は「NTT電話番号」へおかけください。

  ぜひ、お友達やご親戚にBBフォン「050番号」をご紹介ください!

デジカメプリントサービス

 家の近くのコープに自動販売機のようなデジカメプリントサービス機があったので、使ってみた。一昨日の息子の小学校のイベントに行った帰りで、デジカメをポケットに持っていたので、試用乗りで使ってみたのだった。

 前面には、デジカメの記憶媒体として考えうるほとんどのメモリカードのスロットがある。驚いたことにFDまで付いていた。これなら、余程のことがあっても大丈夫だろう。CFスロットがマイクロドライブに対応しているかどうかまでは確認しなかったが、マイクロドライブが必要なほどのデジカメを使っている人間はターゲットではないということでいいだろう。

 操作は、タッチパネルの指示通りにタッチし、メディアを挿入し、お金を入れるだけでいい。フィルムカメラの同時プリントと同等の画質の「写真」が出てくる。複数の写真を任意に選んだり、枚数を設定することも可能だ。1枚50円だが、フィルムカメラのフイルム代・現像代という固定費を考えると十分といえる。写真画質のプリンタも専用写真用紙+インク代を考えたら大差ないだろう。何より手軽だで失敗がない。

 それと、このサービスデジカメはもちろん、最近の携帯電話でも活用できる。メモリカード対応機種でなければならないが、メモリカード対応機種でもなければプリントしたときの画質的に使い物にならないだろうから問題はない(メモリカード非対応機種を使っているユーザーは泣く泣く機種変更するしかないが・・・)。とにかく、パソコンを介さずにプリントできるのは大きいだろう。「メモリカード対応機種なら、PCMCIAからPCに取り込んでプリントすりゃいいやん」なんてPCヲタの発想だ。出先で、そのままプリントできるという、プリクラのような楽しさが携帯デジカメ+自販プリントサービスの肝だろう。

 友達と自分撮りしたデータをすぐにプリントして楽しむ。ケータイでも使えるというところを訴求したら一気に伸びると思う。そのためには、あの機械をゲームセンターに置く必要がある。できれば、プリクラ用紙も選択枝に入れたい。あるいは、あんなにたくさんのカードリーダーは要らないから、メモステ・CF・SDだけのプリンターを携帯電話売り場に置くとか。両方の販促になるよ。このために、「メモリカード対応」に反応しなかった多くの女性ユーザーが機種変更すると思う。

 と、ちょっと興奮気味に考えた。ただ、ケータイデジカメのデータがサービスサイズに耐えられるかどうかが問題ではある。今回プリントしたデータは娘のU-20(200万画素)だったので、メガピクセルケータイよりは高品質だったはずだから。俺が、5502を入手したらすぐにでも、感触をお届けできるんだが・・・メモリカード対応メガピクセルケータイを買った人がいたら試して教えて欲しい。いや、ネット上には一杯いるんだけどねえ・・・催促するのもなんだし(^^;

またも怪しい調査結果:携帯ナンバーポータビリティ

 何を意図した調査かわからないが、ナンバーポータビリティを導入したくてしょうがない人間が分析したとしか思えない。

番号ポータビリティに関する調査、67.5%が「利用したい」
 同調査によれば、・・・「サービスを利用してみたいか?」との問いには、「利用したい」が30.8%、「できれば利用したい」が36.7%となり、利用意向がある層は全体で67.5%になった。

 番号ポータビリティの利用意向があるとした回答者に対しての設問では、「番号ポータビリティの利用料金がいくらなら妥当だと思うか?」との問いに対して、「1,000円~3,000円未満」と回答した人が43.5%となり、これに「無料」が41.5%と続いた。

 これって、「『できれば利用してみたい』という消極的賛成を含んだ利用肯定集団の中でも41.5%は無料でないければ利用しない。」ということでもある。さらに、「半数以上がナンバーポータビリティについて知らなかった」という事実も書き落としてはまずいだろう。しかも、この集団は一般社会をサンプリングしたものではない。調査会社のウェブサイトに登録しているであろうケータイヲタだ。しかも、調査期間はたったの2日だ。それだけの間に食いついてくるようなのは、純度が高い(ケータイ使用料も依存度も高い)ピュア・ヲタだ。そんなヲタですらこんな数字だと考えるべきだろう。

 また、この調査はいいかげんだ。選択肢がでたらめだ。受け入れられる金額についての選択肢が、「0、1000~5000未満、3000~5000未満、5000~10000未満、10000以上」って、おかしいだろ。1000~3000未満のミスプリントだとは思うが、それにしても、0~1000未満がないのはおかしい。有効回答数は書いてあるが、抽出方法は記載されていない。

 ここでも、最初から「ポータビリティに対する関心は高いが、料金は数千円以下でないと受け入れられない」という結果を導き出そうとして実施したとしか思えない。

それは無理やろ:携帯アドレス・ポータビリティ

 国内電話番号は国内で勝手に仕様を決めればいいが、インターネットの仕様の根幹に関わる部分を日本の都合で変えてはあかんやろ。

Mobile:メールアドレスのポータビリティはどうなった?

携帯の電話番号が引き継げるのなら、メールアドレスはどうなのか? キャリア、有識者といった総務省の研究会に集まったメンバーたちの意見は、「まだ時期尚早。番号ポータビリティとは切り離すべき」というものだ。

 これに対してmichieruさんは批判的な意見とともに、案を出している。

「やらない」方向でしか物が言えないのかと

総務省指導のもとに、ケータイ会社全社参加の「ケータイアドレス運用会社」を設立して、(仮に)k-tai.ne.jpドメインのメールアドレスを運用できる体制にして、キャリア固有のdocomo.ne.jpやezweb.ne.jpやvodafone.ne.jpを使うか、ポータビリティを考えてk-tai.ne.jpを使うかをユーザの判断に任せるべきだと思うのよね。で、メールの操作に関しては、どっちの方式をとっても同じようの送受信できるようにすればいいのだし。キャリア間のメール変換に関しては、いくつかのサービスプロバイダがサービスとして定着させているんだからどうにか実現できるでしょ、きっと。

 面白い方法だが、転送用メールアドレスを用意して、携帯への返信先をそちらのアドレスに指定するのと同じじゃないかな。これは、今でも個人ベースで簡単に実現できることだ。俺の場合は、ISP乗り換え時のメールアドレス変更設定(ML、メルマガ等)とホームページに記載したメールアドレス変更が面倒だったので、レンタルサーバーのオリジナルメールアドレスに切り換えた(携帯もそちらから転送している)。だから、ISPや携帯キャリアを乗り換えても平気だ。電話番号はこれができない。だから、選択枝を増やして欲しいという圧力が強いのだろうと思う(俺自身は、電話番号が変わっても平気だがな・・・)。

 それに、michieruさんやZDNETの記事に書かれているように、ユーザーはメールアドレスにあまり執着していないと思う。俺の場合は、上のようなことをしているのであまり参考にならないかもしれないが、携帯のメールアドレスと電話番号はかなり違うイメージを持っている。なぜか、

  1. メールアドレスは自分で、自由に、簡単に変更できる。
  2. 電話番号さえわかっていればメールアドレスを調べることは簡単。
  3. キャリアに対する意識が強く、ドメイン名とキャリアが分割不能として認識されている。

 これらが携帯メールアドレスが通常のメールアドレスと違って感じられる原因ではないだろうか。1と2から、メールアドレスへの信頼性・依存度が低いことが予想される。「あれ、メールが戻ってきてる。あいつメールアドレス変えやがったな。」で済んでしまう。連絡が必要な相手なら、電話して聞けるから。それに、電話番号が変わっていたら連絡は取れないわけだが、電話番号を変えても連絡して来ないような関係なら、メールが送れなくても困らないだろう。
 3は、携帯電話の生活への侵食度にもよるんだろうが、日常的に携帯メールを使っているヘビーユーザーにキャリアのドメイン名が分からないような人はいないはずだ。「ZZちゃんはdocomoやから」とか「あの子、まだツーカーでがんばってる」という会話は日常的だ。その延長で「キャリアが変われば、ドメインが変わる」ということ受け入れられるだろう。そして、それはISPや学校・会社と違って、流動的なものだということも意識に刷り込まれている。
 ドメイン名がキャリアを明確に現しているのに対し、電話番号はキャリアを表していないせいだろう(キャリアごとの番号割当表を持っているようなヲタは除いてだが)。だから、キャリアを変えることと電話番号を変えることが結びつかないのかもしれない。「有線固定電話なら電話機やファックスを代えても電話番号が変わらないのに、何で携帯は代えなきゃならないの?」という意識なのではないだろうか。しかし、「docomoからAUにしたら@docomo.ne.jpから@ezweb.ne.jpになるのなんか当り前じゃん」とは思っているに違いない。

#michieruさんのところにpingを飛ばすか迷ったが、michieruさんのページのトラックバックがここからばかりなので自重してみた。

日本のブロードバンド普及の立て役者はNTT東西

[N]: ブロードバンド「日本の奇蹟」は、なぜ起こったか

でCNETの。CNET Japan – ブロードバンド「日本の奇蹟」は、なぜ起こったかという記事を知った。

日本のブロードバンドの成功は、このようにアンバンドル規制と冒険的な新規参入業者とNTTの戦略的失敗が偶然、複合して起こった「競合脱線」のようなものだ。

 もちろん、ブロードバンド普及の分岐点はY!BBの参入発表時点だ。しかし、しかし、それだけではない。忘れてはならないのは、定額接続に対する需要の盛り上がりだ。

 アメリカでは、市内料金は無料のところが多いと聞いた(英会話の講師から英語で聞いたので、聞き間違いがあるかもしれない)。少なくとも、定額は間違いないはずだ。つまり、アメリカではブロードバンドは新たなコストの発生を伴うのだ。だから、普及が進まないのだ。

 日本の場合は、従量制の高額(アメリカの市内料金と比較して。市内といっても、県レベルの範囲だが)な電話代を相殺して余りある金額でサービスが提供されたから爆発的に普及したのだ。

 前のサイトに書いたが、当時の通産省かどこかがインチキな報告書で「日本のネット接続料金は世界と比較して高くない」と数年前に書いていたが。接続時間を無視したものだった。月間使用時間が10時間もすれば、使えば使うだけ割高になるのが日本の接続料だった。

 そんな背景の中、常時定額接続が現れたのだった。NTT東西が、この市内従量課金にこだわって儲けたことの反動が、今のNTT東西へのしっぺ返しとなったのではないか。Y!BBの参入は日本のブロードバンド接続普及のきっかけではあるが、その下地を作ったのはNTT東西だったのだ。3年ほど前、電話回線ダイヤルアップをしていたユーザーは覚えているはずだ。午後11を境にISPへの接続電話が通じにくくなったり、ウェブアクセスの応答が悪くなったことを。そう、深夜定額契約をしているユーザーがこぞってダイヤルアップを開始する時間だったのだ。それ以外でも、深夜割引きを狙ってダイヤルアップするヘビーユーザー達が涙ぐましくもりダイヤルを繰り返していたのだ。そんなユーザーを無視し続けたNTT東西の判断ミスがADSL普及に拍車を掛けたのだった。

 それに、NTT東西には今でも基本料金と回線使用料を支払っている。それは、Y!BBのADSL接続料より高いのだ。事実上、局までのアナログ回戦と受信時の通信にしか使わないのにだ。先日俺の家の前の電柱に光ファイバーが来た。一戸建てだし、引き込み管もあるので工事は簡単なはずだ。しかし、光にはしない。光にしたところでPCがついていかないし、必要も感じないから。

タイトル/ファイル名に悩む

 先日、業務改善の企画をしているときに、複数のフローを作った。最初、自分の業務フローとして作ったものを細工した(去年異動)ので、そのときの名前のまま、「XXXマニュアルのコピー.sss」にした。当然、元のファイルは保管する必要あるので、最初に「save as..」でこうするのは問題がない。この時点では、後につながるような大きなものになるとは思っていなかったことも、適当に名前をつけた原因だ。

 で、似たような業務をまとめた方が、説明が楽かと思い、すこしまとめる。この時点で、名前を見直し業務種類1.sss、・・・・。次に、業務種類ごとに改善案のフローを作成。それぞれの業務種類から改善策を作ったのでファイル数は倍。名前は業務種類1改善.sss・・・

 ここにきて、個々の現状把握と改善策が見えてきたので、これをまとめようとした。しかし、まとまらない。ばらばらな企画を複数並行に書かなくてはならなる。それぞれが単独で独立しているものならいいが、ひとつだけを変えてもメリットはまったくない。というより、似たようなことを複数の部署でやらなければなり、効率が悪くなる。この時点で煮詰まって、通常業務が繁忙期に入ったりもしたので、2週間ほど放置した。

 再開したときに、全部のフローを打ち出し(この時点で初めて紙にした)、業務ごとにまとめて並べてみた。そして、その紙でまとめたのと同じように、改善策を2つの段階まとめてプロジェクト名をつけ、フローの名前も付け直した(プロジェクト名1-1.sss、プロジェクト名1-2・・・、プロジェクト名2-1.sss・・・)。すると、頭の中で、ジグソーのピースが納まるように全体像が見え始めた。そして、フローも現状と改善後を一枚にまとめた結果、フローは4枚になった。

 会社で仕事をしていると、とんでもない名前をつけているファイルに出くわす。定期的に行われる行事に関するファイルなら、最初に行事名を入れその詳細がわかる名前年月という風に入れればその年度に行われた行事に関するファイルが並んで見られるのに、頭に「平成15年度XXX.doc」なんて入れるから探せなくなってしまうのだ(それ以前にフォルダで管理しろよとも思うが、フォルダに3つや4つのファイルしか入っていないようならフォルダを開くのが面倒だからケースバイケースだ)。

 ファイル名をちゃんとつけられない人間は、仕事の中身を十分理解していないのだろう。行き当たりばったりのやっつけ仕事を近視眼的に片付けてだけいるような人間が、何年にもわたって始めて意味を持つようなファイル名をつけられるはずがないから。

 概念やアイデアを理解するには言語が必要と思う。そして、それはblogのタイトルにもつながるのかもしれない。タイトルは中身を説明するだけでなく、書く側の態度を規定するのかもしれない。俺の場合は、この企画と同じように、適当に材料を元に書いていって、後からタイトルを考えることが多い。このエントリもそうだった。

ジャパネット タカタ

 夜中にジャパネットタカタの番組があった。胡散臭い訛りのあるおっさんが熱く語りかけるやつだ。

 たまたまデジカメを取り上げていたので、kakaku.comでも価格を調査してみた。サイト最低価格30500のサイバーショットをテレビでは49800で売ってる。