スマートテレビは3Dテレビと同じ道をたどるか? 4K はどうだ?

画面からはみ出すことは理論上あり得ない。こんなイメージ画像で煽ったのも失敗の原因だろう。
画面からはみ出すことは理論上あり得ない。こんなイメージ画像で煽ったのも失敗の原因だろう。
 3Dが廃れたようにスマートテレビも一部の日経新聞の提灯記事だけで終わるだろう。

 4Kはモニタの正常進化型として主流になるだろう。カラーテレビが白黒を置き換えたようにだ。しかし、すぐにコモディティ化が起こるだろう。

 自分は4Kテレビも要らない。4K のモニタは欲しくなるかもしれないがテレビ受信機が要らないからだ。液晶パネルと受信機、録画機、ネット機能を別々のモジュールにして販売してくれたらとと思う。自分は表示パネルとネットモジュールだけでいい。今、prius の外部モニタをDVD観賞用に使っているが、HDMI 端子のあるモニタに買い換えたいと思っている。HDMI が有れば Apple TV や Android TV といったネットコンテンツを大画面で観られる。

 この自分の使い方はスマートテレビが提唱するものに近いがスマートテレビは要らない。理由は下の記事と同じだがそれだけではない。今提供されているサービスが永続的かどうかはわからない。端末メーカーが提供するサービスはメーカーの都合で取りやめになる可能性が高い。music unlimited が最近の例だ。他にも携帯キャリアやゲーム会社が提供するオンラインサービスの栄枯盛衰は速い。

 メーカーがカスタマイズした Android を搭載したテレビなど最悪だ。どうせすぐに Android のアップデートに追いつけなくなるだろう。

スマートテレビは3Dテレビと同じ道をたどるのか? 終わりの始まり
3Dテレビで何を学んだのでしょう。
毎年CESに足を運ぶ米Gizmodo編集部。会場にいるからこそ感じる家電の動向。スマート家電が増える中、スマートテレビがでてくるのは当たり前。しかし、そのスマートさは本当に我々が欲しいものでしょうか。つい数年前まで注目されていた3Dテレビは普及する前にすっかり過去のもの。しかし、今スマートテレビもそれと同じ道をたどろうとしています。米GizのDarren記者が、会場で肌で感じたテレビ業界の未来とは…。

2、3年前のCESなら、この手の記事は3Dテレビが主役だっただろう。不格好なメガネを装着して見る3Dテレビ…。これが本当に未来のテレビなのか? 今年のCESで、その疑問はスマートテレビに向けられている。過去に3Dテレビに感じた違和感がそのままスマートテレビに。
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海外ドラマの記憶を芋蔓式にたぐってみる

 うみとりラジオで、フルハウスを観ていたという話を聴いて懐かしかった。

 40年近く前、日本のテレビ局は番組を作る力がなかったのだろうか。放送局のシステム的に安価にリアルタイムで放送を流したり、自前で撮ったビデオを編集して番組化することができなかったのだろうか。結果的に、今より良質のドラマを観ることができた。子供に残せなかったことの一つといってもいいかもしれない。

 ヘビーな人間ドラマからコミカルなもの、戦争もの、西部劇(時代劇みたいなものか)、SF、ミステリー・・実に幅広い。これに対して、日本のテレビドラマはひとつもちょっとしか思い浮かばない。

  • じゃじゃ馬億万長者
  • 刑事 Dan August
  • 略奪された100人の花嫁
  • 名犬ラッシー
  • (沿岸警備隊:浅瀬を風力推進船でパトロールするリンクという人物が主人公)
  • タイムトンネル
  • ラット・パトロール
  • かわいい魔女ジニー
  • ギャリソンズ・ゴリラ
  • コンバット
  • 奥様は魔女
  • スパイ大作戦(MI)
  • (ムーンベース)
  • 西武二人組
  • ナポレオン・ソロ
  • オーソン・ウェルズ劇場
  • 刑事コロンボ
  • 大草原の小さな家
  • 宇宙大作戦(スタートレック)
  • 燃えよカンフー
  • 刑事マクロード
  • ポリス・ストーリー
  • 刑事コジャック
  • 特攻野郎Aチーム
  • 白バイ野郎ジョン&パンチ
  • (工作員をハイテクでサポートする遠隔操作もの)
  • 600万ドルの男
  • バイオニック・ジェミー
  • ロックフォード氏の事件メモ
  • 特別狙撃隊SWAT
  • 俺達賞金稼ぎフォール・ガイ
  • チャーリーズ・エンジェル
  • ヒルストリート・ブルース
  • (ロサンゼルスの病院を舞台にした作品:ガンゾ・ゲイツという若い医者が主人公)
  • ナイトライダー
  • ハッピー・デイズ
  • 特捜班CI-5
  • レストランは大騒ぎ
  • 刑事キャグニー&レイシー
  • がんこじいさん孫三人
  • フルハウス
  • ファミリータイズ
  • パパ大好き

テレビ業界を敵に回すか? Apple 放送中のCMや嫌いな部分をローカルで自動置換する特許を取得

 自分の好きなものとはいえ、唐突に割り込んでも違和感が有るんではないだろうか。CMは枠に当てはまるように最適化されている。しかし、ローカルにあるコンテンツはそうではない。始まりはともかく、サビも入るかはいらないかも分からずに切れるだろう。まあ、右の写真みたいな感じか(懐かしいwww)。

 TVをリアルタイムで観ることが前提の技術だが、要らないCMをスキップするロジックに応用ができる可能性はある。そして、この技術が一般化されたら、一つのビジネスモデルが陳腐化してしまうかもしれない。それは、民放テレビ局だ。それも、キー局と呼ばれる大手テレビ局の影響が大きいだろう。

 今の民放テレビ局のビジネスモデルは、ローマ時代の衆愚政治時代の見世物のようなものだ。金持ちが大衆の関心を買うために見世物をし、金持ちへの貢献により自らの金銭的利益を得た。そして、金持ちは大衆の関心を得たおかげで得た権力を使って大衆から搾取するという図式は日本の政治・マスコミ・国民と相似形だ。

テレビ局が、倫理だとか公共性だとか信頼性だとか有りもしないことをさも有るかのように取り上げるのは、大衆への影響力があることをクライアントにアピールするためだ。この技術が広まったら、クライアントのテレビCMに対する考え方が変わるだろう。見てもらえない事が分かっているCMのためにカネを払うお人好しはいない。そうなると、今のようにクライアントから巻き上げた金で芸能人を使いゴミのような番組を垂れ流すだけのテレビ局に存在価値は無くなる。金を払ってでも見たくなるような番組を作ることが必要になる。が、今のテレビ局にそんな能力があるだろうか?

アップル、放送中のCMや嫌いな部分をローカルで自動置換する特許を取得 – Engadget Japanese

「趣味」と呼びつつTVを諦めないアップルが、放送コンテンツ中の気に入らない曲や場面を自動的にお気に入りのメディアで置き換える特許を取得しました。米国特許の名称は「Seamless switching between radio and local media」、ラジオとローカルメディアのシームレスな切り替え。

音楽番組などでは、個々の視聴者に向けてプレイリストを作っているわけではない以上、興味のないジャンルや嫌いな歌手の曲が流れることもあります。アップルの発明はここで我慢して終わるのを待ったり局を移ったりすることなく、要らない部分だけ自動的に視聴機器のローカル保存メディアにすり替えて、番組側で置き換え元が終わればまた本来の放送に戻す仕組み。また置き換えに使うメディアについても、番組中でその前に使われていた曲にあわせるなど違和感をなくす方法が説明されています。

実際の仕組みについては、放送中の曲の判別には番組表などの既存メタデータを利用したり、音そのものを解析したりと、「適切なあらゆる手段」を用いるとされています。ユーザーの好みの取得についても、手元のデバイスにあらかじめ保存してあるライブラリや、再生履歴、あるいはもっと直接的に質問に答えさせるなど、「さまざまな方法がありうる」とするのみ。切り替えるアイデア部分が主です。

面白いのは、ラジオ番組中の興味のない曲だけでなく、トークやコマーシャルなど特定のセグメントについても自動置換の対象としていること。さらに音声のラジオに限らず、テレビなど映像メディアも範囲に含みます。つまり使いようによっては、音楽番組のトーク部分を前後の曲と合ったローカル曲で埋めて音楽だけに変換したり、嫌いなパーソナリティの出てくる部分だけなかったことにしたり、広告をローカル動画に置き換えたりすることが可能。いずれは「戦国武将が全員可愛い女の子」すら実現しそうな勢いです。

広告が挟まることを前提にした業界関係者は激怒しそうな思いつきですが、ネットワークやデジタル機器の力で娯楽のソースが爆発的に増え、またウェブでもメディアでも見たいものしか見ない・見たくないものは飛ばすことに慣れた消費者からすれば、興味のない内容をただ我慢するより魅力的であることはたしか。視聴者に、というより自動置換判定アルゴリズムを作る側に恐ろしい力を与える仕組みです。逆にいえば、判定用のプロファイルを使えば確実に有効なターゲット広告ができるということでもあります。

オリンピックはストリーミングで

テレビが無いので諦めていたが、NHKがテレビ放映のない種目についてストリーミング配信してくれているので、いくつかの競技についてはライブで観られる。しかも、iPadやXOOMでも観られるので自分としてはテレビより快適だ。

不人気なためにテレビ放映がなくストリーミング配信される種目も面白いものに事欠かない。ロードレースやロードレースTTがテレビ放映されなんて信じ難い。特に、男子ロードレースは別府と新城が出ているのに(優勝候補というわけでは無いが、どちらもグランツールで敢闘賞をとったし上位に食い込んだこともある選手だ)。重量挙げ、アーチェリー、フェンシング、射撃も滅多に観られないが興味深い競技だ。

こうなってくると、自分のような人間にはテレビ放映されない方が見る機会が増えるという、痛し痒し(競技の人気は出て欲しいけどストリーミング配信がなくなるのも困る)だ。

そんなストリーミング配信ファンの自分だが、今日は意外にもテニス男子シングルスの決勝という人気種目がストリーミング配信されている。日本人選手が出ている種目を優先的に流しているのかもしれないが、基準がよくわからない。おかげで、ストリーミングで観られるわけだがww この調子で男子バスケットの決勝もやらんかな。

リモコンがあれば・・・ / デカッ!! 21.5インチのAndroidだ……と!?

 専用の UI を作りこまない限り悪夢だろう。写真を見る限りでは Android そのままで、上下左右にシステムのボタンが配置されている。

 しつこいくらい繰り返していて自分でも飽きているが、タッチパネルデバイスの場合、物理的は大きさと UI は一体だ。キーボードやマウス、リモコンなどの操作用デバイスを介して使う PC とは違う。iPad ですら、左上にバックボタンがある Flipboard の UI はちょっと疑問を感じるくらいだ(同じ位置にバックボタンがある iPhone 版では全く問題は感じないが)。

 リモコンのキーボド+トラックボールのようなデバイスが同梱されていたら案外使えるかもしれない。自分は今 XOOM を動画再生をメインに使っている、というか、自転車ロードレースのストリーミング再生機としてしか使っていない。家族で話題にしたウェブサイトを見せ合う事が多いし、同じ Youtube 動画を見ることもある。そのようなときにこのデバイスがあれば便利かもしれないと思い立った。まあ、しょぼい Apple TV みたいな感じではあるが(~~;

デカッ!! 21.5インチのAndroidだ……と!? : ギズモード・ジャパン
7インチiPadが出るだの出ないだの言っている中、Androidは21インチですよ。

こちら、KOUZIROから発売される21.5インチのフルHDタッチパネルモニター、「FT103 21.5 SmartDisplay」。普通のPC用ディスプレイ……ではなく、なんとAndroid4.0.3を内蔵しており、Androidタブレット(タブレットって言っていいのか!?)としても使えちゃうというリアルなマルチモニターです。

主なスペックは

CPU:Texas Instruments OMAP 4428(1Ghz/2コア)
メモリ:1GB/ストレージ:8GB
タッチパネル:赤外線方式
応答速度:5msec
ヘッドホン出力:x1
microUSB2.0:x1/USB2.0(ホスト):x2/LAN:x1
カードリーダースロット(micsoSDHC):x1
microHDMI入力端子:x1/内蔵ステレオスピーカー/内蔵マイク

となっています。

GooglePlayにも対応しているようなので、タブレット用アプリも入れられそうですね。お値段はディスプレイとしてはちょっと高めな3万4800円ほど。でもAndroidタブレットが内包されていると考えたら、このサイズでこの値段は正直安いんじゃないでしょうか?

使い方、置き場所によっては、ライフスタイルを大きく変える革新となる可能性を秘めてるなぁ。

テレビの功罪「芸人を知らないと死ぬほどツマラナイ」について

 笑いの本質を突いている。笑いはコミュニティの共有から出発する。共通のバックグラウンドがなければ笑えない。太郎冠者を見て爆笑している人など「今は」いない。

 これを逆手にとってお茶の間に入りこみ擬似的にコミュニティを成立させたのがテレビだ。笑顔や笑い声の効果音でその場にいるような錯覚を覚えさせ、帰属意識を満足させる。そして、実は一方的に見ているだけなのに視聴者に親近感を抱かせてしまう。そして、「笑い」は帰属意識を表す踏み絵の役割を果たす。テレビでよく見るお笑い番組で大して面白くもないやり取りで大きな笑いががあるのもそのせいだ(プロの笑い屋さんや効果音は除くが)。狭い劇場のワンマンライブなどでは、そのコミュニティへのコミットメントを表現するためにより高らかに笑い声を上げる人がいる。逆に、同じ芸を見てもファンでない人などは盛り上がれずに取り残される。ま、自分が会社で笑わないのはこれの逆の現象だろう。

 漫才ブーム以降のお笑い番組はこれが顕著だ。その最たるものが「キャラで売る」という奴だ。見た目や喋り方に特徴があるとそれを全面に押し出して笑いを取る。それをネタにしたプライベートな発言をすることで自分も視聴者との距離を詰めるというやり方だ。これはある意味効率がいい。キャラで売れれば本人は芸をしなくてもいい。だから、漫才で売れたコンビが売れ出した途端漫才をやらなくなる。ネタを作って稽古するより楽だから(テレビによるネタの消耗度については別の機会に)。

 芸人が芸をやらないを見ていられるのは、キャラを理解し帰属意識を持っている人間だけだ。だから、普段その芸人を見ていない人が今のテレビ番組というかバラエティを見ても面白くないのは当然だ。芸人が芸をする番組やドラマ、スポーツ、ニュースを見てそうならないのは最初から帰属意識が要らないからだ。

 この帰属意識を逆手にとった商売で悪質なものは政治屋に転職する芸能人だ。どう考えても政治家として社会を変えていこうという意思などこれっぽっち感じられないような女子アナ上がりとかスポーツ選手とか、俳優が票を集めるのも勘違いした親近感による投票行動によるものだろう。全く知らないおっさんより、テレビでよく見る美人女子アナのほうが親近感を覚えるのだろう。こいつらと世襲政治家が日本の政治がいつまでもマトモにならない原因だろう。あ、あと族議員もいるな。あれ、マトモな政治家ゼロじゃん。

【日本の文化】芸人だらけのテレビ番組でもいい / 問題なのは「その芸人を知らないと死ぬほどツマラナイ」という点 – ロケットニュース24(β)

3年間ほど海外を放浪していた日本人男性Sさん(31歳)が、日本に帰国して最初に感じた違和が「日本のテレビ番組」だという。「以前はバカ笑いしてあれほどオモシロかったバラエティー番組なのに、帰国したらテレビに出ている芸人さんがまったく知らない顔ぶれで、まったく笑えなかったんですよ。このひとたち何を仲間内でワイワイやってるんだ? って感じちゃったんです」(Sさん談)

ナンバーワンリコメンドマンザイアーティスト

Yahoo!ニュース – オリコン – 史上初!現役OLコンビがM-1決勝進出!

麒麟、ザ・プラン9、チュートリアル、トータルテンボス、フットボールアワー、POISON GIRL BAND、笑い飯、変ホ長調(アマチュア)

 決勝進出の顔ぶれが発表されたようだ。決勝は12月24日。

 M-1グランプリ

 アマチュアが入ったこと以外には順当だろう。そろそろ南海キャンディーズは飽きてきたし。本人たちも漫才は行き詰まっていただろうから出てないのも当然か。

 ちなみに、いつも楽しみに読んでいるナリナリにこんなエントリがあった。

漫才日本一を決める「M-1グランプリ2006」、決勝進出8組を発表。 Narinari.com

ほかに注目すべき出場者は、2003年に優勝した経験を持つフットボールアワーや、今年ジワジワとブレイクしてきたチュートリアル

 そんなことはどうでもよくて、気になったのが「今年ジワジワとブレイクしてきたチュートリアル」というフレーズ。チュートリアルは数年前から我が家ではナンバーワンリコメンドマンザイアーティストだったのだ。関東のほうではこんな認識しかされてなかったんだということに驚いた。

 何年か前から出場者が人気者になって大晦日にできなくなったあたりから秋風が吹いている気はする。後、この中途半端な演出が鼻についてうっとうしい。中田カウスが審査員てどうよ。中田カウスボタンなんてとっくに終わってて視聴者層と判定がずれてると思うんだが。

あおりを受けるのは・・・

テレビ番組を斬る! : 「鉄板少女アカネ!!」最終回「予定」より「前倒し」? プロ野球の延長で予約をぶち壊しにされるのはよくあることだが、テレビ番組自体も延長のあおりを食らってしまうことがあるようだ。

 「テレビ番組を斬る!」では違う分析をしているようだが、開始時間が何回もずれるというのは短期のドラマでは大きな悪影響だろう。高視聴率の番組の後だからその視聴率を引き継げるような時代ではない。まして、スポーツとドラマでは全然視聴者が違うだろう。

 長期のドラマや2作目3作目なら、状況は違うが、完全な新シリーズで、視聴者のロイヤリティを得ていない段階で番組がコロコロ時間を変えたらうまく行くはずがない。「チャンネルを合わせてみたらバレーやってた。何時終わるかも分からんし観なかった」で終わりだ。こんなひとはもう二度と戻ってこないだろう。全10回しかないドラマで導入部を見逃したら登場人物が分からないからだ。

 ちなみに、「鉄板少女」というタイトルはおもしろいし、包丁人味平のカレー勝負や味っ子が好きだったオヤジとしては観ておきたかったが、何時やってるのかも知らないうちに観る機会を失してしまっていた。一回も観てないので、純粋に面白くないだけかもしれないことはお断りしておく。

NHKアーカイブズ、大海嘯

 昨晩録画したNHKアーカイブズを観た。中国で毎年秋に起こる逆流現象を取材したものだ。変な演出のないシンプルなドキュメンタリーはおだやかな気持ちで観られる(ちょっとだけ効果音が入っていたのはしらけたが)。当時(昭和30年)として、民放局ではまねできないほどの予算がかかっていたかもしれないが、この番組の取材費なら誰も文句は言わないだろう。

 大海嘯(だいかいしょう)というのがその逆流現象の名前で、アマゾンで起こるポロロッカのようなものらしい。アマゾンほど内陸には届かないが激しさではこちらのほうが上回るようだった。大海嘯を見物に行くのはこの近くの人たち(杭州)の年中行事の一つになっているらしく、取材当時で18万人が川沿いに集まっていた。杭州から片道50キロを自転車で往復して見物に来る人たちが列になって砂利道を爆走していた。お父ちゃんは子供を後ろに乗せ、若い女性も平然と自転車で走っていた。砂利道を自転車で走るのはエネルギーロスが大きく5割り増しくらいでしんどいはずだが(ひょっとするともっときついかも)、ものともしていなかった。

 祭りのようになっていて、町中が浮き足立ちそわそわしているようだった。地味だし規模も小さいが、世界中で行われる祝祭行事と同じような意味があるに違いない。そして、テンションのあがる祭りといえばオスとメスの出会いの機会でもあるだろう。映っている人たちの平均年齢も低かった。出会いはなくても、そこそこ顔見知りの二人が親密になるきっかけにはなるだろう。お幸せに。

 んなことはどうでもよくて。祭りといえば訳もなくテンションがあがったお調子者がわざわざ危険なところに立ちたがるのも共通現象らしい。岸和田のだんじり。WRC、スペインの牛追い祭り、銭塘江(せんとうこう)、どこも一緒だ。テレビ映像からみたら危ないと分かりきっているようなところに人が多数いて2人がさらわれていた。幸い、二人とも岸の人たちに助けられていたが、なんであと10m下がって見てられないのかと小一時間だ。

 ちなみに、先日どこかのラリーで日本人ドライバーが乗った車が観客を敷いていた。が、コーナー出口の外側なんて危ないに決まっている。あんな位置に立ってる方が悪いと思う。ドライバーのミスやマシントラブルでコントロールを失ったらマシンはコーナーの外側に吹っ飛んでくるんだ。そんなことも知らないような奴はラリーを見に行ってはいけない。ラリーのように公道を使うレースでは、主催者がコース全てを細かくコントロールできないのだから。

#テレビブログに書こうと思ったが途中で話がそれたのでトラックバックだけしとく。

もういいよ間探偵

 探偵ナイトスクープという番組がある。ひと時のパワーは失ったが、関西発の長寿番組として健在だ。今でも時々面白いネタがある。

 ただ、自分が受けることばかりしか考えていない探偵にはうんざり。特にひどいのが間寛平。いつの間にか有名人であることを鼻にかけるようになったが、この番組のは特にひどい。

 関西地方で4/28に放映されたものでは、依頼者そっちのけで、大げさにリアクションして騒ぎまくっていた。その依頼は、「世界一臭いというノルウェーの缶詰と韓国のエイの酢漬け(?)とどちらが世界一か確かめたい」。で、両方を並べて匂いを嗅ぎ、味見をするというものだった。

 依頼者達は匂いに対して驚いた様子はあったが、ちゃんと確かめて味見もしていた。ところが、間寛平だけは大騒ぎして遠くのポリ容器まで走り出したり。カメラにどアップで「ようあんなもんくえるな〜」と言ってみたり。自分のリアクションで笑いを取ろうと必死だった。もう、依頼も依頼人も眼中にない感じ。

 「さっさと消えろ!」と声に出してしまった。この、温厚で怒ることなどない俺がだ(^^;