「英語で読むITトレンド」:参考にしたくとも・・・

 梅田望夫・英語で読むITトレンドには、レベルが違いすぎて参考にならない事例が多い。まあ、卑近な例に終始しても誰も読まないだろうから仕方がない。それに、コンサルタントが相手にする経営者層はマクロな話題が好きだろうし。俺の良く知っている会社の経営層も大企業や政府・国家のニュースについて良く話してはいるが、足元の自分の会社のことについて無頓着なのに笑わされる。他者の革新的改革について論じたりプロジェクトXの話題をする人間が、自分の会社で必要とされている改革の足かせになっているのだ。

 それとは別に、キャリアについて考えることの多い俺が引っかかったエントリをクリップ。

これからは「前向き」なキャリアチェンジを-CNET Japan – 梅田望夫・英語で読むITトレンド

悩まずにチャンスに飛びついて必死にもがけば道は開ける

何につけ、30秒くらいで、いつでも自分の考えを語れるよう訓練する癖をつけることは重要だ。エレベーターピッチという言葉には、たとえば突然エレベーターの中で自分がずっと会いたいと思っていた人に会えたという「30秒だけの幸運」に遭遇したときに、そこで自分をどう表現できるのか、そういうことを常に考えておけ、みたいな意味合いもある。シリコンバレーではネットワーキング・パーティというのがよくある。そういう場で、日本人が輪の中に参加できない、なんて話を聞くことがよくあるが、それは英語の問題もさることながら、さまざまなことについての自分の考えをコンパクトにまとめる訓練ができていないということも大きな理由のように思う。

 「『前向き』なキャリアチェンジ」を目指しても、転職に必要とされるのは、「なにをしたいか」ではなく「なにができるか」でしかないだろう。

 ただ、「30秒くらいで、いつでも自分の考えを語れるよう訓練する癖をつけることは重要だ。」ということは、転職に限らず重要なことだと思う。意見を求められて、自分なりの意見あるいは感想くらいは言えない人間は魅力がない。

CNET Japan – 梅田望夫・英語で読むITトレンド:優良未公開企業Salesforceは社会貢献に対する考え方が違う

Salesforce.comは東京を含め、既に世界中に拠点を増やしているが、オフィスを開くとすぐに、その地域コミュニティのニーズに合わせたフィランソロピー・プログラムを作る。

「東京にも、事業とは無関係のこういう仕事専属のフルタイムのスタッフが居るんだよ。」とMarcは教えてくれた。

 「こんな会社もあるんだなあ」と素朴に関心したので。

CNET Japan – 梅田望夫・英語で読むITトレンド:グローブ流経営術「変化を察知する予言者を社内に見つけろ」

日本企業の研究所などに行くと、ものすごく優秀で「point of view」を持った人たちなのに、「いろいろな人に何度も話をしたが、誰も俺の話をきちんと理解しようとしない。だからもう諦めた」とか言って、トップ批判をしつつくすぶっているなんて勿体ないケースがけっこうある。

 俺が「ものすごく優秀で『point of view』を持った人」とは思っていないが、「理解しようとしない。だからもう諦めた」という感想はよくわかる。上しか見ていないような中間管理職の下では何をしても無駄だ。それどころか、その人間の理解できない方法を使ってしまうと、仕事をしていないと思われかねない。

 彼らには、手書きの文書をPCで清書することと、DBを使って集計・分析した上で作った資料を見分けることは不可能なのだ。

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