またも怪しい調査結果:携帯ナンバーポータビリティ

 何を意図した調査かわからないが、ナンバーポータビリティを導入したくてしょうがない人間が分析したとしか思えない。

番号ポータビリティに関する調査、67.5%が「利用したい」
 同調査によれば、・・・「サービスを利用してみたいか?」との問いには、「利用したい」が30.8%、「できれば利用したい」が36.7%となり、利用意向がある層は全体で67.5%になった。

 番号ポータビリティの利用意向があるとした回答者に対しての設問では、「番号ポータビリティの利用料金がいくらなら妥当だと思うか?」との問いに対して、「1,000円~3,000円未満」と回答した人が43.5%となり、これに「無料」が41.5%と続いた。

 これって、「『できれば利用してみたい』という消極的賛成を含んだ利用肯定集団の中でも41.5%は無料でないければ利用しない。」ということでもある。さらに、「半数以上がナンバーポータビリティについて知らなかった」という事実も書き落としてはまずいだろう。しかも、この集団は一般社会をサンプリングしたものではない。調査会社のウェブサイトに登録しているであろうケータイヲタだ。しかも、調査期間はたったの2日だ。それだけの間に食いついてくるようなのは、純度が高い(ケータイ使用料も依存度も高い)ピュア・ヲタだ。そんなヲタですらこんな数字だと考えるべきだろう。

 また、この調査はいいかげんだ。選択肢がでたらめだ。受け入れられる金額についての選択肢が、「0、1000~5000未満、3000~5000未満、5000~10000未満、10000以上」って、おかしいだろ。1000~3000未満のミスプリントだとは思うが、それにしても、0~1000未満がないのはおかしい。有効回答数は書いてあるが、抽出方法は記載されていない。

 ここでも、最初から「ポータビリティに対する関心は高いが、料金は数千円以下でないと受け入れられない」という結果を導き出そうとして実施したとしか思えない。

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