iPod shuffle 1G 到着

1109681647 Amazonに注文していたものが届いた。注文時点では3月の中旬以降になると書いてあったので、「こら、4月に入るかも」と思っていた。生産ラインが順調に立ち上がったのか、間に合わなかった何らかのパーツの供給が潤沢になったのかは分からないが、2月初旬に言っていた「2月には供給を大幅に増やして、待ち時間を大幅に減らす」という宣言を守ったことは間違いないだろう。俺の場合は、結局10日待ちしかしていないのだから。

 Appleはこれまでにこういうシーンで何度も失敗をしてきた。今回は、iPod shuffle が再認識させてくれたシリコンプレーヤー市場で、後続メーカーが地歩を固める前に怒濤の供給が間に合ったと見ていいのかどうかは今年の9月頃に分かるだろう。ウォッチャーとしては無責任に楽しい。

 製品の操作や性能について、書くべきことはない。appleやマスコミ、ユーザーのサイトに詳細で丁寧なリポートがあるから。それより、iPod shuffle を聴くスタイルや個人的な使い心地について考えてみたい。全て、個人的環境から見たことが前提。共通点がある人には参考になるかもしれないが、そうでない人は読まないほうがいいかもしれない。

 ・通勤時間1時間半(バイク20分、電車1時間、乗り換え・徒歩10分)
 ・内勤中心事務職(だから、勤務時間中には音楽を聴くことはない。USB充電は可能)
 ・他にPDA(visor prism)とケータイ(A5502K)は常時身につけている
 ・プレーヤーは常にいずれかのポケットに入れて使用。絶対にバッグ類に入れることはない。
 ・これまでは、東芝のシリコンオーディオプレーヤー(diGO)を使用
 ・音質にこだわりなし

 ローカルな事情だが、diGOが要らなくなったので、専用充電器とスマートメディアリーダーが要らなくなってiMacの周りがすっきりした。特筆すべきは、代わりに増えたものが一切ないことだ。これは嬉しい。

 7カ国語で書かれた使用許諾権契約と限定1年保証のほうがユーザーズガイドよりボリュームが大きいところが、世界戦略商品であることを感じさせられる。白いステッカーが入っているのもご愛嬌。俺の場合は、iTune環境が設定済みなのでCDを使うことはない。

 最初にiPod shuffleをUSBポートにセットしたらいきなりアップデートのダイアログが表示された。もちろん、サクッとアップデートした。だから、アップデートしたからどうなったのかは分からない。

 とりあえず、USBハブに接続したらステータスランプが点灯して少しホッとした。ただし、電圧の低いUSBポートを使うよりACアダプターのあるハブにつないだ方が充電時間が短いという話をどこかで読んだので、このまま使うかどうかは未定。

 プレイリストを作ってから転送しようかとも思ったが、「初心者は標準モードに慣れてからカスタマイズすべし」という格言に従って、オートフィルしてみた。50MBをストレージにした残りを埋めるのに約40分かかった。約264曲16.8時間が転送された。入れた後で、特定の曲だけを入れ替えることも可能なので、普通はそんなにかかることはない。また、iMac600のUSBポートが1.0なので遅かったかもしれない(多分フラッシュメモり書き込みのほうがネックになっているので大差はないと思うが確認はできない)。

 iTuneで曲を確認するとなかなか微妙なリストが出来上がっている。手持ちのCDを全部入れていないせいもあるだろうが、お任せはちょっとしんどいかも。レゲエの後に80’sヒットが流れるのはねえ…まあ、子供のCDの曲ととりあえず取り込んだ懐かしくもない80’sを消し込んでようすを伺ってみる。

 好きなCDについては以前にTwinVQでライブラリ化していたので、iTuneに取り込んでいなかったのだ。だから、今のiTuneからランダムで抽出すると残念感が漂うことになってしまうのだろう。
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iPodについて書いたエントリもよかったらどうぞ。
iPod shuffle についての感想をwikiでまとめたりもしています。

iPod mini の楽しみ

 息子のiPod mini を触っていたら、コンピューターの操作に通じる(中身は完全なコンピューターだが)楽しさがあった。最近のケータイの操作・設定に慣れた女性にも訴求しそうだ。

 クリックホイールを触っていて楽しいのは、カリカリという音だ。本来全く必要のない音だが、それによるフィードバック効果は大きい。特に、物理的な動きを伴わないクリックホイールの場合は効果的だ。そして、俺の場合はこの音を聞くと、MacOS8時代に使っていた効果音を思い出す。マウス操作に従って音によるフィードバックがあるというものだ。会社ではうるさいので使えないが、コンピューターのユーザーインターフェースの一つとしてよくできていたと思う。しかも、ちゃんとステレオになっていて、画面の左端にあるファイルアイコンをゴミ箱にドラッグするとその位置に反応して、音が左から右へ動いていったのにはびっくりしたものだった。

 整然とした階層メニューにまとめられた機能群とそれを駆け巡るためのクリックホイール。一度も持ち手を変えることなく親指一本で全ての操作が完結する。ハードだけでなくソフトだけでもない。どちらか一方しか作っていないメーカーには絶対に到達できない高みに達していると感じた。

 さらに、メモやアドレス、時計(シンクしたときに自動的に設定される)もある。iPod以外のHDDプレーヤーを触ったことがないので、機能的にiPodが特別だったのかどうかは判断できないが、いろんな設定を試すのはA5502Kより楽しかった。

 こんなヲタ心をくすぐるディープな作り込と、選曲と操作(再生・音量調整等)くらいしかしないユーザーとをまとめて魅了してしまった理由がよく分かる。iPodの魅力はiPodだけでなくiTuneとの統合環境によるものだが、それ自身でも十分それ以前のHDDプレーヤーと別次元だ。
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iPod shuffle についての感想をwikiでまとめたりもしています。

手抜きのしっぺ返し

 netatalkの設定を手抜きしていたら思わぬところでしっぺ返しを食らった。iTuneのライブラリに入れたMP3ファイルをdiGOに入れようとしたら、2バイト文字のタイトルが見えない。化けているとかじゃなくて、全く見えない。

 SDencorderの責任ではなく、OSレベルで見えていない。OS9で起動したiMacでAppleShareサーバーにアクセスしても、finderで表示されなかった。結局、OSXで再起動しiMacのHDにdiGOに入れたい曲をコピーして再びOS9で再起動しなければならなかった。もちろん、これでも日本語ファイル名は化けて読めないが、コピーの時点で選んであるので大丈夫。曲の順番は分からないが、diGOシャフルだと思えばいいや。

 とにかく、早く来い、iPod shuffle 1G!

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 シャフルにしたのは、visorとA5502Kを持たなければならないから。スマートフォンをになれば、それがpalmなら、荷物が一つ減るので、HDDモデルでもいいのだが。当分は無理だろう。

Macworld Expo SF mac mini, iPod flash

 マックユーザーにとってお祭りともいえるmacworld expo。どこのサイトでもこの話題で持ちきりだろう。買えないから見て見ぬふりをしているが、たまたまTidBITSでMacworld Expo SF 2005 イベントを訳したり、iPodやmacの新型が出るということで楽しみにしていた。

 話題の中心はシリコンiPod(iPod shuffle)とヘッドレスmac(Mac mini)だろう。

 iPod shuffleは、単体のメモリカードの価格から考えて十分に安い。512MのUSBメモリカードと考えても、付加価値を考えれば十分に安い。従来メーカーは価格ですら太刀打ちできない。小さいながらも群雄割拠を呈していたシリコンオーディオ市場は一気に収束することは間違いないだろう。

メーカー 機種 容量 価格
Apple iPod flash 512MB 10,980
sony NW-95 512MB 20,980
Apple iPod flash 1G 16,980
Rio SU10 1GB 19,473
sony NW-E99 1GB 26,692

 しかし、俺は懐疑的。これは、従来のシリコンオーディオをiPod風に作り直したに過ぎない。iPodが提案した「全部入りを持ち歩く」というスタイルを自ら否定するようなものだ。「MDさん、おひさしぶり」って感じだ。ギフトアイテムとしてちょうどいい価格帯ではあるので、進学シーズンに最適かもしれないが・・・

 俺が一番興味を惹かれたのがmac mini。GEEKなここの読者なら分かるはず。実用域のハードにOSを入れたらショップオリジナルでもこの程度の価格になる。パソコン工房Scenage S325COMBO「Celeron(2.66GHz)、メモリ 256MB、80GBHDD、COMBO(DVD-ROM、CD-RW):59,930」。低価格モデルのHDDが40GBなのと、キーボードとマウスが別売りなのが少し割高になる程度だ。iLifeがついてくるのも見逃せないが、興味のない人間にはHDDのゴミでしかないかなら評価しない。

 でも、初めてパソコンを買うような人にはiMacのほうがトラブルがなくていいだろう。モニタとキーボードとマウスを買い足したら大差なくなるわけだし。ポリタンクG3を使っているような人なら買い換えやすいかもしれないが、一番効果的な使い方はサーバーだろう。手持ちのモニタとキーボード、マウスをつないで設定をし、リモートメンテできるように環境を整えたらシャットダウンし、すべてを切り離して電源を投入したらBSDサーバーの出来上がりだ。小さいので邪魔にならないし、G4の1.25GMhzなら騒音もあまり発生しないだろう。

追記:
 懐疑的と書いたが、この値段なら手持ちのデバイスに512MBのメモリカードを買い足すより安いと思ったりもした。22gしかないので、キーホルダーとしても使える(ヘッドフォンがじゃまだがな)。

追記2:
 もうひとつ思い出したこと。既存iPodはHDD搭載ということで衝撃には気を使わざるを得なかった。質感が高いこともあって、プラスチック製のカセットプレーヤーのように乱暴には扱えなかった。しかし、シャフルなら重量が軽いことと機械的部品の少なさとあいまって、心理的に楽になることは間違いない。傷さえ気にしなければズボンのポケットでも平気だろう。今俺が使っているdiGOもそういう点では60gあるものの遠慮なく使っている。シャフルならそれ以上に気軽に使えるだろう。

 J-SH04を使っていたときはホントに気楽に扱えたが、A5502Kはそうはいかない。精密機械を持っているということを意識せざるをえない。その理由の多くが重さだ。重い機械は落としたときのダメージが大きい。密度が高く比重の大きいものほど壊れやすい印象がある。J-SH04はソファやベッドに平気で投げられたが、A550Kは投げられない。HDDiPodも同じだと思う。

 そういう意味ではiPod shuffleは魅力的だ。既存のシリコンオーディオプレーヤーより安いことと既存のiPodより軽くて小さいことがどこまで訴求するのか見ものだ。

HDDプレーヤーの本質は「たくさんじゃなく全部」

【日刊デジタルクリエイターズ】 No.1640
(クリエを買ったまきおさんが、TH55で音楽再生できるという話から)
かさい: iPodは要らないってか?
まきお: いやー、iPodも欲しい(笑)かえって欲しくなるね(笑)
かさい: なんじゃそりゃ(笑)クリエで聞けるんやろ?
まきお: だってメモステだから、入れておける曲数も知れてるし、あれってフシギなもんで、入ってない曲が聴きたくなるんだよね(笑)iPodはたくさんはいる、が値打ちじゃなくて、全部はいるってのが値打ちなんだなぁとつくづく思う

 まさにこの「iPodはたくさんはいる、が値打ちじゃなくて、全部はいるってのが値打ちなんだ」というのが至言だ。そうなんだ。「256Mあれば片道2時間の通勤でも余裕」ではないのだ。

 このことは、HDDビデオレコーダーにも言えるだろう。さすがに現状ではHDDプレーヤーも「全部」はむりだが、テープでは考えられない使い方ができる。「映画が録画できるから2時間」という発想は、LPレコード*の記録時間を第九の長さから決めたという発想と一緒だ。そろそろ、HDD差し換え型のHDDレコーダーを開発して欲しいね。

*CDの間違いでした

iPodとpalm、時計を合わせなければならないのはどっち

 iPodはスリープ機能とアラームが付いている。これは通常のCDやMDプレーヤーでは考えられなかったことだ。どちらでも、リピートしないようにさえ設定しておけば、メディアの再生が終わった時点で勝手に電源が切れるからだ。そんなデバイスには時計は不要なので、アラームが付いていないのも当然だった。iPodはそうは行かない。保存できる曲が電池による再生限界時間をはるかに上回っているからだ。

 「なるほどなあ」と、目から落ちたうろこを掃除しながら、時計を合わせようとした。しかし、メニューが見当たらない。しかも、時計は合っていた。シンクしたときに、時計やタイムゾーンをiMacから取り込んだらしい。なるほどなあ~

 よく考えたら当たり前なのに、prismは出来ない。毎日シンクしているのに、気付いたら、数分も狂っていることがある。というより、prismの時計はまったくあてにならない。

 以前、PCの時計はあてにならないものの代表だったが、最近はタイムサーバーのおかげで1秒単位の差しかない(電波時計と比べて)。せっかくそんな時計とシンクするのに時計を合わせないのは残念だなあ・・・時計が狂うことが恐いのは、データの更新日時が狂い、同期したときに本来新しいデータを古いデータで上書きしてしまうことだ。

 まあ、使っているのがvisor純正のPalmDeskTopではないし、prismが古いせいで対応していないだけかもしれないが・・・CLIEとかタングステンなら大丈夫なんかなあ?