iPod mini の楽しみ

 息子のiPod mini を触っていたら、コンピューターの操作に通じる(中身は完全なコンピューターだが)楽しさがあった。最近のケータイの操作・設定に慣れた女性にも訴求しそうだ。

 クリックホイールを触っていて楽しいのは、カリカリという音だ。本来全く必要のない音だが、それによるフィードバック効果は大きい。特に、物理的な動きを伴わないクリックホイールの場合は効果的だ。そして、俺の場合はこの音を聞くと、MacOS8時代に使っていた効果音を思い出す。マウス操作に従って音によるフィードバックがあるというものだ。会社ではうるさいので使えないが、コンピューターのユーザーインターフェースの一つとしてよくできていたと思う。しかも、ちゃんとステレオになっていて、画面の左端にあるファイルアイコンをゴミ箱にドラッグするとその位置に反応して、音が左から右へ動いていったのにはびっくりしたものだった。

 整然とした階層メニューにまとめられた機能群とそれを駆け巡るためのクリックホイール。一度も持ち手を変えることなく親指一本で全ての操作が完結する。ハードだけでなくソフトだけでもない。どちらか一方しか作っていないメーカーには絶対に到達できない高みに達していると感じた。

 さらに、メモやアドレス、時計(シンクしたときに自動的に設定される)もある。iPod以外のHDDプレーヤーを触ったことがないので、機能的にiPodが特別だったのかどうかは判断できないが、いろんな設定を試すのはA5502Kより楽しかった。

 こんなヲタ心をくすぐるディープな作り込と、選曲と操作(再生・音量調整等)くらいしかしないユーザーとをまとめて魅了してしまった理由がよく分かる。iPodの魅力はiPodだけでなくiTuneとの統合環境によるものだが、それ自身でも十分それ以前のHDDプレーヤーと別次元だ。
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iPod shuffle についての感想をwikiでまとめたりもしています。

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