Macworld Expo SF mac mini, iPod flash

 マックユーザーにとってお祭りともいえるmacworld expo。どこのサイトでもこの話題で持ちきりだろう。買えないから見て見ぬふりをしているが、たまたまTidBITSでMacworld Expo SF 2005 イベントを訳したり、iPodやmacの新型が出るということで楽しみにしていた。

 話題の中心はシリコンiPod(iPod shuffle)とヘッドレスmac(Mac mini)だろう。

 iPod shuffleは、単体のメモリカードの価格から考えて十分に安い。512MのUSBメモリカードと考えても、付加価値を考えれば十分に安い。従来メーカーは価格ですら太刀打ちできない。小さいながらも群雄割拠を呈していたシリコンオーディオ市場は一気に収束することは間違いないだろう。

メーカー 機種 容量 価格
Apple iPod flash 512MB 10,980
sony NW-95 512MB 20,980
Apple iPod flash 1G 16,980
Rio SU10 1GB 19,473
sony NW-E99 1GB 26,692

 しかし、俺は懐疑的。これは、従来のシリコンオーディオをiPod風に作り直したに過ぎない。iPodが提案した「全部入りを持ち歩く」というスタイルを自ら否定するようなものだ。「MDさん、おひさしぶり」って感じだ。ギフトアイテムとしてちょうどいい価格帯ではあるので、進学シーズンに最適かもしれないが・・・

 俺が一番興味を惹かれたのがmac mini。GEEKなここの読者なら分かるはず。実用域のハードにOSを入れたらショップオリジナルでもこの程度の価格になる。パソコン工房Scenage S325COMBO「Celeron(2.66GHz)、メモリ 256MB、80GBHDD、COMBO(DVD-ROM、CD-RW):59,930」。低価格モデルのHDDが40GBなのと、キーボードとマウスが別売りなのが少し割高になる程度だ。iLifeがついてくるのも見逃せないが、興味のない人間にはHDDのゴミでしかないかなら評価しない。

 でも、初めてパソコンを買うような人にはiMacのほうがトラブルがなくていいだろう。モニタとキーボードとマウスを買い足したら大差なくなるわけだし。ポリタンクG3を使っているような人なら買い換えやすいかもしれないが、一番効果的な使い方はサーバーだろう。手持ちのモニタとキーボード、マウスをつないで設定をし、リモートメンテできるように環境を整えたらシャットダウンし、すべてを切り離して電源を投入したらBSDサーバーの出来上がりだ。小さいので邪魔にならないし、G4の1.25GMhzなら騒音もあまり発生しないだろう。

追記:
 懐疑的と書いたが、この値段なら手持ちのデバイスに512MBのメモリカードを買い足すより安いと思ったりもした。22gしかないので、キーホルダーとしても使える(ヘッドフォンがじゃまだがな)。

追記2:
 もうひとつ思い出したこと。既存iPodはHDD搭載ということで衝撃には気を使わざるを得なかった。質感が高いこともあって、プラスチック製のカセットプレーヤーのように乱暴には扱えなかった。しかし、シャフルなら重量が軽いことと機械的部品の少なさとあいまって、心理的に楽になることは間違いない。傷さえ気にしなければズボンのポケットでも平気だろう。今俺が使っているdiGOもそういう点では60gあるものの遠慮なく使っている。シャフルならそれ以上に気軽に使えるだろう。

 J-SH04を使っていたときはホントに気楽に扱えたが、A5502Kはそうはいかない。精密機械を持っているということを意識せざるをえない。その理由の多くが重さだ。重い機械は落としたときのダメージが大きい。密度が高く比重の大きいものほど壊れやすい印象がある。J-SH04はソファやベッドに平気で投げられたが、A550Kは投げられない。HDDiPodも同じだと思う。

 そういう意味ではiPod shuffleは魅力的だ。既存のシリコンオーディオプレーヤーより安いことと既存のiPodより軽くて小さいことがどこまで訴求するのか見ものだ。

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