グーグルがモジュールスマホ「Ara」の新プロトタイプ

google-ara 絶対に買わないし成功の可能性は薄いと思っているが、自分の知らない未知の市場を見つけ出すかもしれない。Google map がサービスを開始した時にここまで地図サービスが生活に密着するとは思っていなかった自分なので、Ara の評価も誤っている可能性はある。それ以前に、Motorola がこのコンセプトを発表した時にベーパーウェア化すると言ってしまっている。今でも、docomo Tizen のようになるのではと疑っているくらいだ。

 失敗すると思う理由は「流行りもの通信簿 154 フォンブロックス」に書いた。同じような調子で「「ええねん」待ち>モトローラ、モジュール式携帯電話Project Ara」追記している。面白いのは、Motorola のプロジェクトを Google が引き継いでいることだ。Motorola のスマートフォン事業を Lenovo に売ったが project Ara は売らなかったらしい。

 モジュール型端末の可能性はあるかもしれないが、freetel priori2 と同等の性能・大きさ・重さを通販で送料込み回線契約手数料込みで 14000 円以下で提供できるかどうかだ。priori2 のハードルはかなり高いはずだ。

グーグルがモジュールスマホ「Ara」の新プロトタイプとオシャレ動画を公開 : ギズモード・ジャパン
グーグルのモジュール式スマホプロジェクト「Ara」。モジュール式のパーツを組み替えることで、機能を付け足したり、差し引いたりもできるというのがウリのAraですが、これまでのところあまりそれが製品化され、実際に世に出た先の姿を想像する事はできませんでした。でも、この写真や動画を見ればこれまでワクワクしていなかった人もワクワクしてくるはず!

freetel priori2 05 感想は「なかなかやる」

 予想をはるかに上回るレスポンスだ。ideos 8150 はほぼ同価格だが全く別物。ハイエンドの端末と比べると見劣りするんだろうが、単体で使う分には遅くは感じないだろう。「freetel priori2でベンチマーク計測!「AnTuTu Benchmark」編 」によると Zenfon 5 を上回るスコアを出している。Zenfon 5 より安いのは LTE 通信ができないことと液晶の解像度が低いことによる。純粋な CPU パワーでは劣っていない。Zenfon 5 が 3 万円前後であることを考えると非常に高いコストパフォーマンスと言えるあろう。なお、詳細かつ客観的なレビューを読みたい方は「freetel priori2 | SIMフリー遊び」をおすすめする。

priori2-setting-1 回線が 3G なので、良い条件下で LTE を使い慣れていると遅く感じるかもしれないが、iPhone 6 で docomo の LTE を使っている自分は全く遅く感じなかった。下手に LTE と 3G を切り替えるより最初から 3G のほうが電波の環境が悪いところでは有利かもしれない。

 priori2 の OS は Android 4.4.2。Google の純正端末には 5 が載っているが、prioroi2 は 5 にアップデートすることはできない。システムでアップデートを確認しても「この端末の OS は最新バージョンです」と出てくる。これはチープ Android の宿命だろう。

 設定を見ていたらガラケー時代に愛用していた機能があった。オート電源オン・オフだ。15年くらい前のケータイには付いていたのに、NOKIA 以降の端末には付いていなかった。寝ている間の電池消耗を防いだり、広告メールの着信で起こされるのを防ぐことができる。

 問題の、老人のラクラクケータイを置き換えられるかどうかは今後の検証を待ちたい。というか、ご期待いただきたい。

freetel priori2 04 意外な落とし穴とお勧めウィジェット

 テザリングをon/offするのに、標準の「テザリング」というアプリを起動して設定するのは面倒だ。また、テザリングは設定アプリなので、bluetooth でのテザリングやパスワードといった設定項目がある。こういうのが老人を惑わせる。なので、ホーム画面から1タップでトグル操作できるウィジェットを探した(今、親に渡している IEDOS 8150 には Tethering widjet というアプリを入れいている)。

 Googleplay で探したら、ロック画面でも使えるというウィジェットがあって、感激してダウンロードした。設定の性格から考えてロック画面から直接トグル操作できるに越したことはない。本体に物理的なスライドスイッチでも付いていればもっといいと思う。ところが、やり方がわからない。ICSまでしか使ったことがないのでロック画面上にウィジェットが置けることを知らなかった(というか、XOOM はリビングの動画再生モニタ化してるのでロック画面を設定していないww)。

 ググレカス様に聞いたら、【専用アプリ不要】ロック画面に好みのウィジェットを配置しようがヒットした。この記事には「Android4.2以降の端末では、デフォルトの機能で時計以外のウィジェットをロック画面に設定できるんです」とある。が、priori2 の設定・セキュリティと違っている。「ロック画面でのウィジェットを使用する」という項目がない priori2 では「ウィジェットを使用する」でしか無い。そして、ロック画面の上部を右スワイプしてもウィジェット設定画面は現れない。

 左が記事の設定画面で右が priori2。

 最終的にインストールしたのは「Wi-Fiテザリングスイッチャー」というウィジェット。1ブロックのボタンというのがいい。ウィジェットは入っているかいないかが分かるだけでいいので、天気予報のような表示エリアは要らない。なので、1ブロックしか消費しないこのウィジェットは理想的だ。

 ロック画面上にウィジェットを配置できる機種(バージョン)なら別の選択肢が有るだろうが、そうでないならWi-Fiテザリングスイッチャーはオススメだ。

freetel priori2 03 カメラ対決 priori2 vs iPhone 6

 枯れた要素技術をかき集めて作るチープ Android なので、ハイエンドスマホの周回遅れなのは仕方がない。メインカメラは 500 万画素とキャリアのフラッグシップモデルとは比較にならない。が、iPhone は 4S から画素数を増やさず(800万画素)に画質を飛躍的に上げてきていることから分かるように「デジカメの画質=解像度」ではない。priori2 のカメラが業務記録程度にしか使えないものなのか、オート専用コンデジを不要にするレベルなのか、写真素人なりに確かめてみたい。

 ここでの目的は、センサーやレンズの性能を調べることが目的なので、priori2 も比較対象の iPhone 6 も標準のカメラだけを使った。また、断りがない限りすべてオートモードで撮った。マニュアル操作を駆使して画作りをしたいような人はこの機種を使うべきではないだろう。

 priori2 と iPhone 6 で同じ場所で撮った画像。VIX で 300×400 に縮小し jpeg 圧縮している。ここまで加工すると画質の差は全く感じない。画質の差を確認したい方は写真をクリックしてオリジナルをご覧頂きたい。priori2 の画像サイズは 1920×2560 で iPhone 6 は 3264×2448 なのでほぼ画素数そのままの大きさだ。その割に画像のサイズは大きく違い、iPhone 6 のオリジナルが 2MB 前後なのに対して priori2 のそれは 500kb 程度だ。このことから、jpeg の圧縮率がかなり高いことが予想される。この圧縮率ではセンサーと光学系の実力はよく分からないだろう。ただし、カメラアプリを変えれば良くなるという保証は全くないのでご注意いただきたい。ショボイセンサーをカメラアプリで頑張ってこの画質を作っている可能性も否定出来ないからだ。

iPhone6-1 iPhone 6 : ガラス越しにカラフルな遊具を撮ってみた。ガラスや手前の水面の反射などを自然に捉えている。明るい曇り空の屋外の雰囲気は肉眼で見ているものと近い。

priori2-1 priori2 iPhone 6 のカメラよりわずかに標準寄りの画角だ。少し赤みがかかっている。彩度とコントラストも少し高めの設定だ。

iPhone6-2 iPhone 6 :ピントが花ではなく茎に合ってしまった(これは標準カメラの弱点)。オリジナルでないと見えないが、ピントの合った茎の綿毛の表現はミッドレンジのコンデジ(NIKON P330)と互角だ。ぜひご確認頂きたい。

priori2-2 priori2:小さい画像ではほとんど差は感じないだろう。こちらもマクロのピント合わせは難しかった。

iPhone6-3 iPhone 6 :ビルの日陰から覗いた青空を撮ってみた。オリジナルを見ると分かるが、ビルのエッジ部分でも偽色が抑えられている。

 jpeg 圧縮低めの設定の賜物か。

priori2-3 priori2 :左のビルの南面した壁面からの光を淡く反射している右のビルの壁面タイルの反射光感がこの写真では見られない。オリジナルで見るとビルのエッジ部分に偽色が発生していることが分かる。

 ビルの細かい部分の境界にも偽色が発生し結果的に解像度が低い印象になってしまっている。

 ここまで撮れるとは思っていなかった。現金一括で1万円の端末でこんな絵が取れるとは全く期待していなかった。

 画素数が少ないことよりカメラアプリの画像エンジンの設定に問題がありそうだ。高画質指向のカメラアプリにすれば iPhone 6 の画質に迫れるかもしれない。というか、自分がもっと使いこなせればどちらの端末でももっといい画質で撮れる可能性はある。

freetel priori2 01 unbox
freetel priori2 02 設定編 土管屋IDの壁

freetel priori2 01 unbox

同じスマホを二つ同時に買うのはこの家のデフォ
同じスマホを二つ同時に買うのはこの家のデフォ
 受け取った端末。両親用に2台。

デフォとなった入れ方だが、袋はなくても良かったかな。
デフォとなった入れ方だが、袋はなくても良かったかな。
 パッケージングは iPhone と同じような形式。だが、priori2 の販売戦略なのか、初期設定をしてから送ってきたので、ケースの封印は剥がれていて、通販で買った iPhone を開けるようなワクワクはなかった(ショップで買うと店員が SIM を入れるために箱から出すから味わえない)。

 ここらは、この端末のコンセプトからして納得はできる。ユーザーに SIM カードを入れさせたり APN の設定をさせたりしたくなかったのだろう。この端末にこの時期に飛びつくようなフォロワーには両親のようなデジタルリテラシーのない人間が多い。これは、イオンとかの MVNO スマホが意外にヲタクではない層中心に売れているということから分かる。そのような人間に設定アプリを起動してネットワーク・・・・ということはムリだろうし、サポートも大変になるだろうから。

黒はマットで白はパール。どちらも IDEOS とは比較にならない高品質感。
黒はマットで白はパール。どちらも IDEOS とは比較にならない高品質感。
 白が出ていてよかった。でないと色も形も同じならどっちがどの回線なのかぱっと見で分からなくなるところだ。将来的には多色展開するらしいが今のところ手に入るのはこの2色。まあ、最悪カバーかケースをつければいいが。マイナー機種なので、iPhone のように専門店があったり100円ショップで売っていたりしないのが辛いところだ。

同梱品。ACアダプターが日本向けでよかった。
同梱品。ACアダプターが日本向けでよかった。
 同梱品。こちらも iPhone 並にあっさりしている。ヘッドフォンが入っていなかったのは惜しい。コスト的に難しかったのだろうか。

 同梱は、ACアダプタ、microUSBケーブル、本体、保証書、マニュアル、クイックガイド。

 ACアダプタのプラグが日本用で良かった。ideos は大きな中国向けの端子に変換アダプタが付いていて、本体よりかさばるくらいだった。ただし iPhone のものより一回り大きい。

また、充電電圧が低くいのでこのアダプタで iPhone や iPad の充電はできない。逆に、通常のiPhone用のアダプタも使えないとあった。面倒くさい・・・

意外にサクサク動く。Twitter位ならこれで十分かも。
意外にサクサク動く。Twitter位ならこれで十分かも。
  2台同時にセットアップするのは結構大変。gmail や LINE のアカウントを今持っているというのなら簡単だが、アカウント作成から入らなければならないので手間がかかる。

 後、標準の日本語変換アプリが使えなさすぎて入力ミスが頻発して苦労した。液晶の面積的には iPhone 4S よりはるかに大きいのに小さく感じるのは UI が間違っているからだ。ID やパスワード入力に必須の英語キーボードが特に使いづらいので、何回パスワード入力ではねられたかわからない。

インクジェットで印刷した紙が入っていた。
インクジェットで印刷した紙が入っていた。
クイックガイドは印刷物でもコピーでもなくインクジェットで印刷したもの。まあ、商品とは関係ないけど、ちょっとびっくりした。

1万円を切るSIMフリースマホ、スペックアップして国内新発売

freetel priori2 もう、これでいいかも。

 親のガラケーがそろそろ厳しくなってきそうだし、新しいおもちゃを使うのも刺激になるかもしれないので、親に買ってやろうかと思っている。ポラロイドが1月に発表するはずの端末を考えていたがこの端末のほうがハードウェアスペックが高そうだ。

 ハードな使い方はできないだろうが、操作に対するレスポンスは重要だ。特に、初心者にとってはレスポンスのいい端末は重要だ。

 MNPは手続きが面倒くさいし(親の名義なので)、金もかかるのでこっちで契約して設定も済ませて渡すつもり。だが、そのためには携帯電話の番号が変わったことのない両親に理解してもらわなければならない。正月に説得するつもりでいたが、1日にバタバタと帰ってしまったので話しできなかった。一応、兄には話してあったので、両親の説得は任せたが、後で了解してもらったというメッセージが来ていた。

 1月11日に申し込んで、15日に不在通知が来た・・・・・イマココ
 

1万円を切るSIMフリースマホ、スペックアップして国内新発売 : ギズモード・ジャパン
そろそろSIMフリーデビューしてみようかな?

いろいろと各社からMVNOの格安SIMが出そろってはきましたが、日本国内にいると、結局は端末を安くで購入するためにも携帯電話キャリアとの複数年契約を結ばざるを得ないかなって考えちゃうことがありますよね……。でも、新たにパワーアップして12月27日より発売される「freetel priori2」は、9,980円という低価格なのに、なかなか使えるSIMフリースマートフォンに仕上がっていますよ。

ちょっぴり「iPhone 5c」っぽいデザインに見えなくもないfreetel priori2は、格安スマホ「freetel priori」の後継機種として発売。1.3GHzクアッドコアのCPUを採用、FOMAプラスエリアへの対応も果たし、メモリを1GBのRAM、8GBのROMへとスペックアップしているため、旧モデルよりもAndroid 4.4.2のOSをサクサクと使いやすい仕様になっています。

また、予備バッテリーパックおよびオリジナルフリップカバーをセットにしたスペシャルパッケージ「freetel priori2 SP」を1万2,800円で同時発売するほか、2015年1月からは全27種類の洒落たカラーのバックカバーもオプション購入可能となり、キュートな4.5インチディスプレイサイズの3Gスマートフォンとしてフル活用できそうです。

さすがに最新の4G LTEモデルのような利用は難しくとも、海外でデュアルSIMスロットに現地の格安SIMを挿して使ったり、通信費節約用にテザリング機能なども駆使した2台目のサブ端末として持つなど、なかなかいい選択肢のSIMフリースマートフォンがお手頃価格でそろってきたのではないでしょうか〜。

Amazon へ急げ。SONY TABLET P がお買い得!

SONY TABLET P
革新の2画面 Android タブレット・・・話題にはなったが・・・
 まさか、まだ在庫があるとは・・・

 伝説のHoneycomb搭載機。3.2 なのでまだマシではあるが、Android は ICS(4.0) で安定したから、3.2 袋小路なら買わないほうがいいだろう。

 ただ、この端末は3GのSIMが挿さる。レビューにもあるが、980/月のMVNO回線が使えるということだ。Android 端末としては完全に終わっている(1万程度のチープスマホより劣っているだろう)が、3G回線付きのショボイタブレットと割り切れば使えなくはないだろう。

 SONY の黒歴史博物館を作るなら初期Android機として必須だ。ぜひSONY TABLET Pをクリックしてお買い上げいただきたい。

※IFTTT の設定確認のために連投しています。

iPhone 6でAndroidからシェアを奪回、日本のみ例外

 興味深いというか意外な結果だ。これまでずっと、日本は他の国と違って iPhone のシェアが異常に高いという話を聞いていたから。

 日本市場が世界市場と異なった動きを見せた要因はいくつか考えられる。

iPhone 6, iPhone 6 Plus の大きさが敬遠されたこと

 日本人の平均身長(手の大きさ)が小さいので、今年2年縛りが解ける iPhone 5 ユーザの買い替え需要を獲得できなかった。従来の、iPhone のコンパクトで高品質なイメージが Galaxy のようにしてしまったことで反発を招いたと考えられる。

 同時に、巨大化するスマートフォンに対する批判(iPhone に限らず)の影響が見えやすい形で影響したとも言えるだろう。Android なら同じ要素技術の世代の端末でも本体サイズにはバラエティがあるので、Android OS から他の OS への移行は不要だから。iPhone の場合は 6 世代は大きな端末しかないので、5 や 4S 世代の液晶の大きさでいいユーザは Android に乗り換えるか、使い続けるしかない。

価格

 SIM ロックフリー版などは発売後 2ヶ月という時期に値上げが行われ需要に冷水をぶっかけた。しかも、発売後品薄で注文しても数週間待ちだった状態で値上げが発表された。このため、「在庫が潤沢になってから買おう」と思っていたようなユーザにブレーキを掛けてしまった。

 Apple 製品は 2013 年から円安による値上げが行われて価格競争力を失いつつある。キャリアの料金プランでわかりにくくなっている iPhone は別として、iPad シリーズの Wi-Fi モデルは軒並み Android よりコストパフォーマンスが低下している。iPhone についても料金プランに隠れてわかりにくくなっているが、円安による仕入れ価格はキャリアが払っているので、間接的にサービスの悪化を招いている。例えば「かけ放題」強制などだ。

 価格に対して補足するなら、消費税の上昇や不況も影を落としているだろう。可処分所得が減った家計部門は同じことができるのなら安価な Android 端末への性向が高くなるのは当然だし、可処分所得の低い国の Android のシェアが iPhone を圧倒していることとも一致する。日本もそれらの国々の仲間入りということだろう。

20141204_moblie-shareApple、iPhone 6でAndroidからシェアを奪回、8–10月期は記録的な好成績―日本のみ例外(Kantar調べ) – TechCrunch
Appleはここ数年、さまざまな機能を詰め込んだ低価格Android機にシェアを奪われてきた。しかしここに来て最新のiPhone 6シリーズの大成功で少しではあるがシェア奪回に成功したようだ。われわれは10月末に速報を紹介したが、今回私はKantarの主席研究員でアメリカ調査部門の責任者、Carolina Milanesiに取材してさらに詳しい説明を受けた。
続きを読む iPhone 6でAndroidからシェアを奪回、日本のみ例外

ヨーロッパでWindows Phone一人負け―日本ではAndroidがiOSのシェアを大幅に奪う

 iPhone 自体の売上は減っていないので、それ以上の市場の拡大があるのだろう。日本でもスマートフォンがレイトマジョリティへの本格普及が始まったことを示しているのではないだろうか。後、「Windows 一人負け」とあるが、Android と iOS に収斂しつつある市場で Blackberry が事実上消えただけだ。

 例えば、うちの親にスマートフォンを使わせようと思ったら iPhone である必要は、もう、ない。2年前なら iPhone しか勧められなかった。Android がデジタルヲタクのガジェットレベルの完成度だったからだ。ユーザレベルの体感では Honeycomb がジャンプだったのではないだろうか。XOOM がもろにHoneycombのリファレンスモデルだったのだが、3.2 になるまでは使い物にならなかった。レスポンスは悪いしスリープしていても電池がガンガン減ったものだった。使えるようになったのは ICS(4.0)にアップデートしてからだった。残念ながらその時には Tegra 2 のCPUパワーは非力で残念な感じになってしまっていたが・・・

 Google が Honeycomb をタブレット用と位置づけたのは、レガシーな端末が少なく、比較的ハードウェアの仕様に余裕があったことと、スマートフォンのように電話というシビアな使い方をされないと読んだからだろう。当時はタブレットはヲタクのおもちゃでしかなかったから批判も少なくて済んだのだろう。もちろん、当時から完成度の高かった iPad 2 には太刀打ちできずビジネスとしては大失敗となったが、Honeycomb の失敗なくして ICS は生まれなかっただろう。

 今からスマートフォンを初めて買うようなユーザにとってスマートフォンは携帯電話の延長上でしかなく、様々なアプリをインストールして生産性向上に使うようなデバイスではない。「使ってる電話の調子が悪くなった。電池の持ちも悪くなったし、直すよりは機種変更しようか」とキャリアのショップに出かけるような人たちだ。そして、提示されたラインナップから端末を選ぼうとしたら従来のような携帯電話はほとんどない表を見せられる。買って持ち帰りたいのだから、在庫切れの iPhone を待つようなことはないし、そもそも iPhone という名前も知らない。結果、安心感のある日本メーカー名の入った Android の低価格モデルを買って帰る。

 今、こういうレイトマジョリティはキャリアの Android 端末を買っているが、MVNO と SIM ロックフリー端末が認知されれば、そちらに流れる可能性はある。

 Windows phone が減ったのではなく NOKIA が消えたということだろう。NOKIA が Microsoft に買収されたことで、ブランドの将来性に対して不安になったユーザが他の OS に乗り換えたのだろう。Microsoft がその巨大なエコシステムのどこにスマートフォンを組み込もうとしているのかが見えない。Windows OS 自体が流動的で、8 が第二の Vista になることが明確になってきたことやモバイル用の OS となるといっていた Windows RT が消滅したりというのを目にしていたら、2年縛りの端末を買うときに縛りの間にサポートが切れる可能性があるような端末は買わないだろう。

ヨーロッパでWindows Phone一人負け―日本ではAndroidがiOSのシェアを大幅に奪う – TechCrunch

側面がグニっと曲がったディスプレイ「GALAXY Note Edge」

Galaxy note edge 未来か玩具に終わるかは分からない。玩具と揶揄された技術が主流になる事もありえる(STI は最初子供用の変速機だったが、今ではレース機材の標準だ)。この液晶技術が応用される可能性は十分にあるがこの形ではないと思う。

 記事ではスマホと言っているが、これはスモールタブレットだろう。そう考えれば右側面まで回り込んだ液晶も悪くはない(左利きの人のことを全く考えていないことは置いておいて)。

 ただ、この仕様は問題をはらんでいそうだ。このエリアはアプリには通知されない領域のようだ。OS 的には二つの独立したウィンドウを並べて表示しているイメージのようだ。だからアプリは通常の平面部分に描画され、再度には専用のアプリ(ウィジェット?)が用意されるようだ。

 このようなトリッキーなことをした端末は OS のバージョンアップについていけない可能性が高い。ハードウェアに依存した特別な改造を Google はコントロール出来ないから仕方がない。Android 5 に対応できるのか、その後の OS に対応できるのかは分からない。

 また、Samsung がこれをどう展開するのかによってもこの技術の将来は決まる。特許を取って他社が使えなくすると、開発者は集まらず、ここを使うアイデアも限られたものになって消えるだろう。下の記事を読む限りではこの匂いがプンプンする。

側面がグニっと曲がったディスプレイを持つスマホ「GALAXY Note Edge」速攻ムービー&フォトレビュー – GIGAZINE