freetel priori2 03 カメラ対決 priori2 vs iPhone 6

 枯れた要素技術をかき集めて作るチープ Android なので、ハイエンドスマホの周回遅れなのは仕方がない。メインカメラは 500 万画素とキャリアのフラッグシップモデルとは比較にならない。が、iPhone は 4S から画素数を増やさず(800万画素)に画質を飛躍的に上げてきていることから分かるように「デジカメの画質=解像度」ではない。priori2 のカメラが業務記録程度にしか使えないものなのか、オート専用コンデジを不要にするレベルなのか、写真素人なりに確かめてみたい。

 ここでの目的は、センサーやレンズの性能を調べることが目的なので、priori2 も比較対象の iPhone 6 も標準のカメラだけを使った。また、断りがない限りすべてオートモードで撮った。マニュアル操作を駆使して画作りをしたいような人はこの機種を使うべきではないだろう。

 priori2 と iPhone 6 で同じ場所で撮った画像。VIX で 300×400 に縮小し jpeg 圧縮している。ここまで加工すると画質の差は全く感じない。画質の差を確認したい方は写真をクリックしてオリジナルをご覧頂きたい。priori2 の画像サイズは 1920×2560 で iPhone 6 は 3264×2448 なのでほぼ画素数そのままの大きさだ。その割に画像のサイズは大きく違い、iPhone 6 のオリジナルが 2MB 前後なのに対して priori2 のそれは 500kb 程度だ。このことから、jpeg の圧縮率がかなり高いことが予想される。この圧縮率ではセンサーと光学系の実力はよく分からないだろう。ただし、カメラアプリを変えれば良くなるという保証は全くないのでご注意いただきたい。ショボイセンサーをカメラアプリで頑張ってこの画質を作っている可能性も否定出来ないからだ。

iPhone6-1 iPhone 6 : ガラス越しにカラフルな遊具を撮ってみた。ガラスや手前の水面の反射などを自然に捉えている。明るい曇り空の屋外の雰囲気は肉眼で見ているものと近い。

priori2-1 priori2 iPhone 6 のカメラよりわずかに標準寄りの画角だ。少し赤みがかかっている。彩度とコントラストも少し高めの設定だ。

iPhone6-2 iPhone 6 :ピントが花ではなく茎に合ってしまった(これは標準カメラの弱点)。オリジナルでないと見えないが、ピントの合った茎の綿毛の表現はミッドレンジのコンデジ(NIKON P330)と互角だ。ぜひご確認頂きたい。

priori2-2 priori2:小さい画像ではほとんど差は感じないだろう。こちらもマクロのピント合わせは難しかった。

iPhone6-3 iPhone 6 :ビルの日陰から覗いた青空を撮ってみた。オリジナルを見ると分かるが、ビルのエッジ部分でも偽色が抑えられている。

 jpeg 圧縮低めの設定の賜物か。

priori2-3 priori2 :左のビルの南面した壁面からの光を淡く反射している右のビルの壁面タイルの反射光感がこの写真では見られない。オリジナルで見るとビルのエッジ部分に偽色が発生していることが分かる。

 ビルの細かい部分の境界にも偽色が発生し結果的に解像度が低い印象になってしまっている。

 ここまで撮れるとは思っていなかった。現金一括で1万円の端末でこんな絵が取れるとは全く期待していなかった。

 画素数が少ないことよりカメラアプリの画像エンジンの設定に問題がありそうだ。高画質指向のカメラアプリにすれば iPhone 6 の画質に迫れるかもしれない。というか、自分がもっと使いこなせればどちらの端末でももっといい画質で撮れる可能性はある。

freetel priori2 01 unbox
freetel priori2 02 設定編 土管屋IDの壁

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