認知と錯覚

black&blue or whte&gold 今週は面白い経験をした。まず、ネット上の話題をかっさらった右の写真。昼休みに会社のPCで見た時には青・黒にしか見えなかった。なので、全然疑問に感じなかった。「モニタとかアプリとかのせいでそういう見え方がすんのかな」程度の気持ちでいた。

 ところが、家に帰って風呂に入りTLを遡っていた時に、昼間に見たツイートの写真が金・白に見えた。その時に使っていたのが janetter だったので Twitter に切り替えて見た。すると青・黒にしか見えなかった。同じツイートなのにだ。そこで、再び Janetter に戻ったら青・黒にしか見えなくなった。


sakkaku それについて、周囲の色との関係で説明することが多くあった。右の図は有名な画像だ。A と B のパネルは同じ濃さだが、Bのほうが明るく見える。周囲の明るさに引きずられて濃さを脳が勘違いしてしまうのだ。

 こういった例はこれまでも見てきたし、分かっていてもBが明るく見えることは変わらない。

 ドレスが不思議なのはこれでは説明できない。なぜなら再現性がないからだ。これまでに見た錯覚の図ではこのようなことは無かった。下の図のように、頭でわかってもいつもAとBは違うように見える。これが時に寄って同じように見えることはない。

 人によって違うとか、環境によって違うのは分かる。今回はまったく同じ環境で同じ人間が同じ対象物を見て違う色に見えたのだ。しかも、元に戻ることはない。一度だけ白・金に見えたのに見なおしたら青・黒にしか見えなくなったのだ。全く同条件でだ。こんな経験は初めてだった。

 次は、よく経験することだし、これまでも何度か書いた経験だが、今日も同じことを経験した。

 部屋を掃除している時に、テーブルの近くに紙袋に入れて置いていたのだが見当たらなかった。娘に聞いたら「棚に置いてあるよ」。そして、見たら確かにあった。

 ところが、そこは2〜3回前に行って、視界には入っていたはずだ。なのに、知覚できなかった。こんな脳なので、ニセ記憶植え付けは容易だろう。更に、その記憶が自分にとって都合の悪いことや今の自分から考えて心地悪い事実だとしたら積極的な上書きとリライトが繰り返されるだろう。歴史はそうやってできてきたのだろう。(ニセの記憶

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