Facebook Home組み込みスマートフォン(HTC First)に販売終了の噂

htc-first-f4-1 懐疑的なことばかり書いてきたが、発売後一ヶ月で終了とまでは思っていなかった。Google は安堵したかもしれない。

 不人気の原因が HTC のハードのせいとは思えない。仮にハードの出来が悪かったとしても悪評が定まって売上が落ちるにしては期間が短すぎる。Facebook Home ネイティブな端末が市場に待ち望まれていたというなら、スタートダッシュだけはあったはずだ。一ヶ月で見なおしというのはそれが一切なかったということだろう。

 TechCrunch や Facebook はこれを IT 的な視点で分析し、「Facebook の社員の多くが iPhone ユーザだったために Facebook Home に欠けている機能を見落とした(FacebookのiPhoneカルチャーが、HomeのAndroidへの過激な侵入を生んだ | TechCrunch Japan.Facebook Home は素敵な首輪か?に書いたのと同じ事を感じている人が多いのではないだろうか。多くの Facebook ユーザが Facebook で友人のリア充ぶりを見ることで情緒不安定になるという報告があった。「Facebook はアプリ(ウィジェット)で充分」というのが市場の判断なのではないだろうか。だとしたら、Facebook Home の UI を刷新し、Android の標準的機能をサポートしても結果は変わらないだろう。(Facebook疲れとは 「フェイスブック疲れ」 (Facebook fatigue): – IT用語辞典バイナリ

最初のFacebook Home組み込みスマートフォン、HTC FirstにAT&Tが販売終了との噂 | TechCrunch Japan

HTCのFacebook Homeを組み込みんだAndroidスマートフォン、FirstがAT&Tからデビューしたのは先月のことだが、早くも製品として大失敗という声が上がっている。BGRのZach Epsteinによれば、HTC Firstの売れ行きがあまりに不振なため、AT&Tは近く販売を中止し、売れ残りはHTCに返品することを決めたという。

この報道が事実なら(AT&T、HTC、Facebookに確認を求めたが、本稿執筆時点ではいずれも回答なし)、AT&Tは「契約上の義務を果たすために」今後一定期間はFirstの店頭展示を続けるが、その後は販売を中止するという。

しかしいったいFirstはどのくらい不振なのだろう? Epsteinは「HTC Status(ChaCha)の発売後1月時点と比較してもさらに売れ行きが悪い」とツイートしている。ちなみにStatusというのはHTCの最初のFacebook携帯の試みだ。ブラックベリー風のデザインで、QWERTYキーボードの下にFacebookサイトを呼び出す専用ボタンがついている。一方、Facebook HomeのAndroidアプリはFirstよりいっそう出来が悪く、その悪評がFirstの足を引っ張っている面もある。いずれにしても決して満足できる状況にないのは確かだ。

もしAT&TがFirstの販売を中止するようなことになると、他国での販売計画にも影響が出そうだ。HTCのCEO、Peter ChouはFacebook Homeの発表イベントで、フランスのOrangeとイギリスのEEからこの夏発売されると述べていた。

率直に言えば、Firstがスマートフォン・ユーザーから熱狂的支持を受けていないと聞いてもあまり驚きは感じない。先週、AT&TはFirstの価格を99ドルからわずか0.99ドルに大幅値下げした。発表後1月しか経っていない新製品にしては異例の動きに「売れ行きが相当悪いのだろう」という声が上がった。さてFirstの不振の原因はハードウェアとして凡庸だったところにあるのか、それともFacebook Homeにあるのか?  ユーザーも専門家もそろってFacebookの独自ランチャー、Homeへの興味を失いつつある現状を考えると、原因は後者だと考えざるをえない。

この情報の真偽については現在さらに確認の努力を続けている。ただAT&Tが「販売を中止する」という噂が流れたStatusの販売がまだ続いている例もあるのでFirstの運命も予断を許さない。

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