エンコード猿再び

 試しに、iTune で MP3(128kbps)とMP3(196kps)とをAAC(128kbps)と比較してみた。iMac+SenheiserMX500と俺の耳では全然違いが分からなかった。一曲しか使っていないので、クラシックのようにダイナミックレンジの広い音楽なら分かるのかは知らないが、あんまり聴かないから。それに、CD>iTune>オーディオファイル>{iMac,diGO,KANA2000,etc}>SenheiserMX500>耳>脳 という連鎖の中で一番頼りないのが俺の脳で次が耳だ。鎖の強度は一番弱い部分に依存する。ということは、どんなプレーヤーを使おうが、ファイルフォーマットを使おうがあんまり関係がないということだ_| ̄|○

 MP3(128kbps)でエンコードし、CDは保管するということで決定。将来、圧縮しない状態の音楽ファイルをCD100枚分保管できる音楽プレーヤーが発売されたらややこしいことなんか考えずにコピーすりゃいいんだ。デジカメのデータをjpeg で保存していた時代から、オリジナル(それもできるだけ高品質なファイルフォーマット)で保存するようになったのはPCのストレージの大きさによる。今なら、jpeg-fineはもちろん、TIFFやRAWでも余裕だ。携帯音楽ファイルはまだそのレベルに達していないだけなのだろう。

 今、使う圧縮ファイルはそれまでのつなぎだと考えればいい。それに、MP3(128kbps)なら何もしなくてもdiGOで聴けるという俺個人の事情もあるしね。ということで、MP3でエンコードし直そう。それと、大容量CFも入手したい。

 ま、俺はオーディオマニアはないから、好きな音楽が聴ければそれでいいんだけどね。カセットテープでも問題なかったんだから。

Y!BBのメールボックスが2Gになるそうな

ITmediaニュース:Yahoo!メールがタダで容量拡張する理由

ヤフーがWebメール容量を最大2Gバイトまで拡張すると発表。ほとんどが無料ユーザーの割りには設備投資ばかりがかさむように映るが、十分な見返りがあるという。

 俺のY!BBとヤフオク用のアカウントはまだ100Mのままだったが、使用率は2%だ。一人あたりの制限を2Gにしても、100Gのディスクに500人のユーザーをホストしても余裕だろう。こんなことは、ISPのフリーウェブスペースでも同じことだろう。

 ただ、最近は他のアカウントへのメールもYahooに転送して読むことがある。例によってスパム対策だ。MacOSXパンサー標準のMailはなかなかのフィルターを持っている。俺がフィルター学習好きなこともあって、かなり実用域に入ってきた。しかし、これは受け身のフィルターでしかない。PCで受け取ったメールを迷惑メールボックスにフィルターするだけなのだ。自分が読まなくてもいいだけで、ネットワークのトラフィックは変わらない。また、送りつけてくる奴らにとって痛くも痒くもない。

 Yahoo!のメールは、スパムを報告できるところがいい。そうやってみんなが報告すれば、Yahooのサーバーでフィルターが可能になる。Yahooのサーバーを使って送ってくるようなやつ(たまにいる)のアカウントを停止する事だって可能だろう。そして、少なくともYahooから俺へのスパムトラフィックを減らすことが可能だ。俺へのスパムのトラフィックなんかわずかなものだが、気分がいい。これをエンターテインメントにするサービスがあったら面白いなあ。

 とにかく、自分のメールソフトのファイル容量を考えれば100メガもない。ということは、アホな添付ファイルを溜め込んだりしない限り削除する必要すらない。Y!BBユーザーでオークションもしているという有償ユーザーのメール画面にうざい広告が満載なのは勘弁してほしいが、それ以外のところでは「これでいいや」レベルになっている。

 最後に、アンチスパムエンターテインメントのアイデアを買いたい奴はいないか?

エンコード猿

先日から10枚程度のCDをiTuneに取り込んでいた。持ち運びはできないが、iMacの前に座るときには快適に楽しんでいる。

 ふと、設定を見たら、エンコードフォーマットの設定があった。これまでは何の迷いもなくAACでエンコードしていたが、MP3のほうが便利かなと思ったりした。Appleのロスレスエンコーディングもコンセプトとしては魅力的だ。MP3ならdiGOでもそのまま使えるからなあ。サーバーにおいてwinで鳴らすことも簡単だし。ただ、MP3でエンコードするなら、この際192kbpsにしておいた方がいいのかと思ったり(diGOで使えるかどうか不明)。

まあ、俺のリスニング環境(iMac、HP omnibook、通勤電車内のdiGO)じゃ、エンコードのレートによる差なんて聴き取れないとも思う。それに、中途半端な高音質フォーマットにしても、もし大容量iPodを入手したらロスレスに再エンコードしたくなるのは間違いなさそうだし。

 そうなると、結局、現状で一番使い勝手の良い128kbpsMP3にして、プレーヤー環境が変わったらそれに対応したフォーマットにするしかないということか。ということは、大事なCDは置いておくしかないのね。やっぱりMP3はテキストじゃないんだ。

 ああ、めんどくせえ。救いは、手持ちCD全部をエンコードしてなくて良かったということだけか_| ̄|○

戦争はなかった:小松左京

一瞬、妖精の国の住人さんかと思ってしまうタイトルだが、中身はSFというより社会批判中心の短編集。表題の作品もあったことをなかったことにしようとする人間の愚かさと、そこで覚醒した人間の苦悩を描いたもの。

 特に面白かったのは、タイムスリップ物の「釈迦の掌」と「生きている穴」か。「運命劇場」はトゥルーマンショーを思わせる。こういう被監視感は普遍的な物か、変身願望の表出か。

 この本は絶版になっているらしく、古本でないと入手はできない。ブックオフで100円で見つけたら買っておこう。

i:robe ( ´_ゝ`)

【レポート】i:robe/m:robeでオリンパスが実現する「安心感・ノンストレス」って? (2) 大型カラーディスプレイからデジタルカメラまで装備する携帯音楽プレイヤー (MYCOM PC WEB)

ユーザの期待の先を行く

小宮氏は、ユーザの期待に応えるだけでなく、その期待の1歩先を行き、ユーザの潜在需要を引き起こすことの重要性を説く。そして、ユーザに新たな喜びを提供することで、また新たなユーザからの期待が生まれ、その期待に同社が応える、こうした循環を形作っていきたいという。また、i:robe/m:robeが一つのシステム、世界となるために30年、50年というスパンで提供することが必要と、ユーザからの信用を得るためにも長期的な取り組みとなることを述べる。

同氏は、「感性が鍵となる。ユーザの感性の領域まで入っていきたい」と商品の提供を超えて、ユーザとの間に強い絆を作っていくことを再度強調、i:robe/m:robeによってこれを実現し「オリンパスがこの世界の新しい旗手としてやっていけることを期待する」(同氏)とした。

 小宮氏とはオリンパスイメージング社長らしい。しかし、リンク先を見れば分かるように、何一つオリジナリティを感じさせるものはない。生活感を感じさせないモデルのショー、イケメンのプロダクトデザイン1グループ課長代理谷尾聡氏にTOWA TEI氏(アーティスト)。だいたい、小文字のiを頭に使ったり、白を使ったりするのでは終わってるよ。携帯音楽プレーヤーに白を持ち込んだのも、小文字のiを頭に使ったのもAppleだ。

 そんな、何一つオリジナリティのないものをひっさげて、「一歩先」といわれても。iPodの一周遅れとしか見てないよ。iPodが1年以上まえに見せてくれたものを「30年、50年というスパンで提供する」なんていわれてもねえ・・・だいたい、今のオーディオ機器が30年後にあると思っている人なんかいないよ。MR-100を2年前に出せていたらよかったね。でも、iPodの爆発的普及を見るまでは手を出せなかったんでしょ。オリンパスの中に(ひょっとしたら谷尾聡課長代理)も「俺が企画出したときに作らせてくれたらiPodより前に出せてたんだよ」と思っている人がいるかもしれない。それが出来るのがAppleとオリンパスの違いだろう。

ヘッドフォン:KOSS the PLUG

 先日からヘッドフォンの調子が悪い。スピーカーではなく、本体のケーブル接続部分が断線しかかっているようだ。Y字コードなので、常にワイヤーの重量が接続部分にかかってくるのと、満員電車で使っていて引っ掛けたりで角度によって接触不良を起こすようだ。

 The PLUGは耳にしっかり固定されているので、引っ掛けたときに簡単に外れない。このため、ケーブルにかかる力を逃がす術が無く、一番弱いケーブル接続部が破損するのだろう。

 ランキンの曲なら多少のノイズは気にならないが、大貫妙子は厳しい。

 こうなったらヘッドフォンを買い替えるしかないだろうが、KOSSから替えパッドを買ったばかりなんだよなあ。替えパッドを買う前ならSONYのイヤープラグタイプにしたいと思っていたんだが、一切の妥協を許さないKOSS the PLUG のイヤーパッドだからな。後数年はこれとつき合うか。

 大貫妙子と言えば、中古で購入したものがAmazonに発注した新品より早く到着した。オリジナルのレコードが発売された頃(81年)にはCDというもの自体存在しなかったので、これはリマスタリング版だ。オリジナルのレコードは持っているんだが…まあ、30cmレコードのジャケットの存在感はちゃちなCDとは比べ物にならないからね。

 しかし、この頃のLPレコードは10曲しか入っていない。カラオケバージョンとかダブバージョンが入る余地はない。やっぱ、ベスト盤で聴くのとは違うや。当たり前か。

 #だらだらしてたら1時を回ってる。日本代表は1点リード。

ポストiPod に群がる野獣

 ITMSが日本でサービス開始をしてしまう前にユーザーを囲い込もうと必死の各社だが・・・例によって、ユーザーの視点が抜け落ちている。

ITmediaモバイル:「携帯はiPodを超える」†auが狙う音楽配信ビジネス

携帯電話によるフル楽曲配信。それは、PCプラットフォームでの音楽配信サービスへの挑戦状かもしれない。

 KDDIは11月下旬から、楽曲を1曲フルに配信するサービス「着うたフル」を1X WIN向けに提供すると発表した。6サイトで約1万曲が配信される予定で、価格はサイトにもよるが「1曲数百円になるだろう」(KDDI)。

 「1曲数百円」ではダメだろう。ややこしい制限つきのデータを数百円で買うやつがいるか?メモリカードへのバックアップは可能らしいが、PCでもステレオでも聴けない。他の携帯プレーヤーで聴けないのはいいとしても、手持ちのCDを聴くことができないから荷物は減らない。一枚十数曲入ったCDを買っているのに、何倍も払ってケータイにダウンロードしろと?

 他のデジタル音楽フォーマットにも言えることだが、このフォーマットで集めた曲を聴くためにはauの端末を使い続けなければならない。せっかくエンコードしてもプレーヤーを変えたくなったら全部やり直さなければならない。PC+プレーヤーなら、CDを保管しておけば後は根気だけだが、ケータイでは一曲数百円かかる。そんなものを溜め込もうと思うだろうか?ITMSで楽曲のダウンロード販売の可能性が見えたからといって、ITMSが受け入れられた点をすべてつぶしたようなケータイ音楽が普及するとは到底思えない。というより、「失敗しろ」と思っている。

 ちなみに、俺は死んでしまったTwinVQフォーマットで十数枚のCDをエンコードしたが、プレーヤーがやばくなってきた。もうTwinVQでエンコードする気はしない。同じCDをエンコードすることほど情けないことはない。

 ポストiPodでは、携帯音楽プレーヤーも次々チャレンジャーが現れる。今度は、オリンパスが参入だ。

オリンパス、122万画素カメラ付きHDDミュージックプレーヤー

カメラ機能を省いた「m:robe MR-100」も同時に発売される。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万円前後。カメラ機能の省略に加え、内蔵HDDが5GBに、液晶モニターが1.7型STNに、バッテリーがリチウムイオン充電池にそれぞれ簡略されている。

 どちらも、ハード的には悪くないと思う(仕様に問題はあるかもしれないが)。しかし、PCのソフトやライセンス関係でショボーンじゃ意味が無い。iPodが成功したのは、プレーヤー単体の魅力ではなくiTuneを(特にアメリカではITMSも)あわせたトータルの魅力だろう。

評価

 先日読んだ「『社会調査』のウソ」に、アメリカには「サイテーション・インデックス」というものがあり、論文がいつ誰に引用されたかが分かるようになっていて、それにより論文の質的評価がなされるとあった。

 こういう下地があってこそのトラックバックなのかもしれない。そして、googleが被リンクをページのランク付けに使うのかという理由も分かった気がした。

 日本の学会の問題は、それだけにとどまらないだろう。誰も読まないような大学の論文集に提出するだけで仕事したことになってしまうから論文のレベルが上がらないし研究のレベルも上がらないのだろう。また、いいアイデアの論文があっても埋もれてしまうのかもしれない。そして、学者自身がそのくだらなさを意識しているので、国内の論文なんて評価していないのだろう。

 逆に、ナショナルジオグラフィックとかサイエンティフィックアメリカンなどに取り上げられると大騒ぎなのではないか。これは、外国で評価されない限り国内の学会から才能を発掘できない日本の社会の構図かもしれない。極端な例がノーベル賞をう受賞した田中氏だ。ノーベル賞を受けなかったら未だに彼は企業の一研究員だろう。ノーベル賞を受賞したとたんに役員待遇って・・・自社の評価を全否定しているようなものだ。他の分野でも、「大リーグで活躍した・・・」「アメリカで評価された・・・」「グラミー賞で・・・」「カンヌ映画祭で・・・」。全て同じだ。

 Nishizawaというメーカーが作った革新的スキー板TACTICSも受け入れられずに消えた。それは、SALOMONが出たときにフランスナショナルチームが率先してテスト・使用をしたこととは正反対に見える。

  これと同じことは身近にもあるし、偏見は俺たち自身にもあるかもしれない。ザウルスを電子手帳と蔑んでpalmを選んだのは、どこかに日本製品を卑下する偏見があったのかもしれない。macはどうだったか・・・自分では合理的な判断基準に沿ったつもりだが・・・

 こんな社会の中で長く生きた企業人たる組織の幹部や管理職が能力評価などまともに出来るはずが無いだろうなぁ