HDD+DVDレコーダー続々:番組表

 RD-X4は、不満な点といえばリモコンが上がるという、つまり他の基本的な性能や仕様については大きく不満のない状態だ。不安の大きい東芝製DVDドライブも、今のところ完全な失敗はDVD-R1枚をムダにしただけ。それも失敗したのは100円/枚というノーブランド品なので、今のところは快調だ。

 RD-X4の後継機のX5は、WチューナーとオンラインPC再生が最大のメリットだろう。これはけっこう大きい改良だ。DVDドライブもpanasonic製になっているし。今HDDを持っていなくて冬のボーナスでと考えているならあと少し我慢して、年明けくらいの閑散期に値崩れしたところを狙うのがいいかもしれない。

 他のメーカーからも続々と新型が発売され、この市場の厳しさがうかがわれる。大物としてはpanasonicとSONYではないだろうか。panasonicのリモコンはよさそうだ。なにより、俺がしつこく繰り返していた、ユーザーインターフェースが採用されいている。ただ、宣伝のアピールの仕方は間違っているが・・・これが一番威力を発揮するのは編集時の頭だしだろう。静止しておいてフレーム単位で前後してキャプチャーを打つときにいいだろう(まさか、編集時に使えないことはないよな)。

 ソニーは当然というか、ソニーの売りってこれしかないような気がする(DVD-+Rとか+WRなんてマニアなものは一般ビデオユーザーには分からん)が、「スゴ録」が進歩したらしい。毎週X曜日として予約した番組がシフトしていたようなときに、取り込んだ番組表とマッチさせて修正してくれるのはすばらしい。テープ時代はその日に予約を入れていたので、こういうミスはなかったが、今は毎週予約を入れて安心しきっているために、改変期の特別番組によってミスすることが何回もあった。これをケアしなくてもいいのはホントに助かるだろう。

 しかし、スゴ録の限界も浮かび上がる。番組表に依存した機能だから、その詳細度によって効果が替わってくること。この記事でも指摘されているとおりだ。夜中の番組なんかは極端に略されしまってオリジナルが分からないようなこともあるから大変だろう。

 一番の問題は、番組表データが新聞のテレビ欄のメタファーでしか作られていないことだ。電波に乗せて送らなければいけない番組表の場合は仕方がないとしても、ネットで配信するiEPGの場合はスペース的制約はないのだから、テレビ局からの詳細な番組紹介を送ってもらうようにすればいい。DVD製造メーカーは残らず大口スポンサーなんだから、テレビ局からデータの配信させることが可能だろう。それ以前に、番組の宣伝にもなるんだから、喜んでデータを配信してくれるだろう。

 番組表データを誰でもがアクセスできるサイトに公開して、マスコミやポータルサイトが工夫を凝らしたiEPGサイトにすればいいだろう。メーカーはそれだけでなく、機種独自の制御コードを埋め込んでいろんな拡張機能に対応させればいい。

 メーカーはもちろんだが、ポータルサイトでも面白いデータベースが展開できる。登録ユーザーへのサービスにすれば、固定ユーザーを導くきっかけになるし、その人の録画記録を追ってAmazonのようなお勧め番組を提供することが可能だ。ついでに、録画した番組のシリーズ、同じ俳優、同じ監督といったお勧めセルビデオに導くことも可能だろう。さらに踏み込んで、番組のスポンサーのサイトや、登場人物が使っているアイテム(服やアクセサリー、家電品)、楽曲(主題歌、挿入歌、後テーマ、サウンドトラック・・・)の紹介サイトへ導くことも十分可能だ。

 あと、インターネット接続を使い切っていないことも残念だ。ネットに接続するだけでメーカーのサイトに繋いで、オンライン登録できるくらいのことは誰でも思いつくだろう。そして、ユーザー毎にIDと専用メールアドレスを発行して、機器にプッシュ配信くらいしろと思う。

 HDD+DVDレコーダーにはPCに遜色の無いCPU・メモリ・ストレージ(HDD)がある(RD-X4なんかwebサーバーまで動いている)のだから、ダウンロードした情報を独自メニューのポータルで表示することなんか簡単だろう。RD-X4の場合は今でもブラウザでの操作や予約にwebサーバーを使っているんだから、東芝のサーバーと連携してメニューを更新したり情報提供したりすることは簡単だろうに。

 問題はiEPG搭載機の普及率だ。RD-Xシリーズ、AXシリーズ、Digaは可能性があるが、ネットワーク機能を持っていない機種はどうしようもない。ただ、こういうネットワーク機能をビデオレコーダーの付加価値として考えるヲタがどれくらいいると見積もるか次第だろう。RD-XシリーズとかAXシリーズのユーザーは相当な高率で常時接続していると思うが、それが逆に足枷になる可能性もある。ネットワーク機能の充実を強調すればするほど、ネットワークに親和性の無い人が反感を持つ可能性は高いから。このへんは、PCと家電のバランスだ。

やっちまった「+R」があったなあ

 先日注文していた、Amazonからの荷物がとどいた。大貫妙子のmignonneは文句ない。というより、持っている物の買い直しなんだからはずれるはずがない。逆に、新しい物もない。これは、iMacやdiGOで聴くためだけの音源だからiTuneでエンコードしておしまい。

 問題はもうひとつのDVDディスク。ーRを買ったつもりだったが、+Rだったらしい。正直、RWやRAMでないことは注目していたがDVDにRという文字があった時点で+か−かは確認していなかった。+Rなんて、対応しているドライブが少なくて(特に家庭用DVDレコーダーでは)あまり話題にも上らないし全然意識していなかった。_| ̄|○

 Amazonからで2500円程度(送料無料・消費税込み)で買えるものをオークションにかけても1000円以上は損をしそうだから(オークションだと送料と振り込み手数料がかかるのでその分安くないと見向きもされない)、iMacに外付けDVDマルチドライブをつけるまで保存しておこう。

ラウド・マイノリティ

 DVD-Rの焼きについて試行錯誤を繰り返し、こういうところに書いたりwikiにまとめたりしているが、半年もしないうちに飽和してしまうだろう。それと同じことはPDAやケータイについてもいえる。prismはもちろんA5502Kについても、依存度はますますあがっているが、話題にすることはほぼなくなった。

 palmを扱ったサイトの多くが消えていっているのも同じ理由のような気がする。そして、それはPDAの重要性がなくなったからではなく、新たに書くべきことがないほどに馴染んでしまっているからではないか。元々palmを扱ったサイトが多かったのは、そういう書きたがりがpalmに飛びついたからだけかもしれない。

 家電品として普及し浸透すれば透明な存在になっていき、話題にも上らなくなるのかもしれない。今、PCやケータイを持っていることは普通のことになり、「持っているか持っていないか」や「それはどこのメーカー(キャリア)か」といったことは話題にならなくなった。PDAはそこまでいっていないが、そうなっていくことが衰退とはいえないだろう。

 プラットフォームとしては、実際に稼動している台数が重要なのであり、新規や買い換え売上数量に増減があっても十分な量が稼動していれば問題はない。ライフサイクルが安定すれば、買換え需要はあるのだから。だから、ソニーもTH55のようなタイプも出し続けて欲しいなあ、と・・・

 とにかく、サイトが増えようが減ろうが、それは声の大きい少数派であり、そんなマニアを相手に調査をしても正しい判断はできない。それはpalmの売り上げ台数の大半がほとんど話題に上らないZireシリーズであること(平均売り上げ単価から類推した俺のいい加減な予想なので、機種別売り上げ台数が分かる人がいたら教えてほしい)を考えれば分かる。サイトを立ち上げ機能をレビューするようなgeekにはTangstenシリーズしか取り上げられないのだろう。

RD-X4 HDレコーダーの功罪

 先日から溜め込んだビデオをDVD-Rに焼きまくっている。RD-X4のブラウズ機能の貧弱さ(拡張キットを適応すればフォルダ管理が可能)のせいで、タイトルが多くなると見通しが悪くなって使い勝手が悪くなるからだ。これは、HDDにしたことで、テープの時代には録らなかったであろうマイナーな佳作でも録り溜めていることが原因だ。

 保存しておきたい作品はマニュアルの高レートでHDDに保存し、CMをカットした上で、DVD-Rの容量一杯になるようにレート変換して保存することにしている。2時間枠の映画はCMをカットすれば1時間45分程度にはなるからだ(作品によっては1時間30分台もある)。1枚のDVDに15分や20分の残を残していても意味が無いから、その分少しでも高画質に録画できればいいという考えからだ。それほどでもない作品は、2本まとめて1枚のディスクに収まるようにレート変換。こちらも、LP(2.3Mbps)で録画するよりはマシな画質で録画できる。

 DVD-RAMが1枚200円くらいになってきたら、何も考えずにRAMをテンポラリに使えるが、今のところそのレベルにはなっていない。それより、安いDVD-Rに焼いてしまったほうが手間も管理も簡単だ。

 問題は、それをいつ観るのかということだ。溜め込んだ番組を早送りで観るのが精一杯なのに、溜め込んだ映画なんか観る時間(というより、生活的余裕)があるのかどうか。それ以前に、CMをカットし、レート変換ダビングし、HDDから削除してしまうと満足する自分がいる。まったく、本末転倒もはなはだしい。

 これと同じことは、前にもしたことがある。webサイトや美しい写真(1)をダウンロードしては溜め込んでいた。でも、デコードしてカテゴリーごとに作ったフォルダにコピーした。そして、たまったらCDに焼いて保存した。しかし、観たことはほとんどない。ものすごく稀に、消滅したサイトのテキストを読み返すといった程度だ。

RD-X4 レート変換ミス

 昨晩、重要度の低いタイトルをまとめて1枚のDVD-Rに焼く操作をして寝た。この作業はリソース全てを使う作業らしく、他のことは一切できなくなる。しかも、等倍だ。つまり、3時間分のタイトルを焼くためには3時間かかる。だから、寝る前にやるのだ。

 朝、ディスクを確認したら一つしかタイトルがない。しかも、途中まで。「ちっ、東芝ドライブがしくったか」と、ディスクを投げ捨てた。

 で、昨晩録画したタイトルを確認したら、録画した記憶のない映画が入っていた。時間を見たら、昨日の夜中(性格には今朝の午前2時頃)だった。これによって、DVDへの書き込みが中断したらしい。そういえば、取説のレート変換を説明したところに、「この操作には時間がかり、予約録画が始まると失敗するよ。録画予約がないか注意しろ」と書いてあった。悪いのは東芝のドライブではなく確認してなかった俺だったorz

 レート変換ダビングのときはオリジナルがHDDに残っているので、予約録画を優先するのは当然だろう。予約録画はやり直しがきかないのだから。仕様設計は誤っていない。

 問題なのは、実行時にチェックできないことだ。レート変換設定時に対象となるタイトルの時間合計から所要時間は計算できる。予約開始時間も持っている。現在時間も持っている。だったら、RD-X4でチェックできるはずだ。予約は誰が入れるか分からない(今回は自分で入れていたが)し、テープ入れ替えの手間がないHDDだから何日も後の予約を入れている。レート変換をするたびに、予約を確認しなければならないとはおそまつだ。

RD-X5発表

 そろそろ次のモデルが発売されることは予想されていたし、発売時と比べて大幅に安かったので失望感はまったくないが、「これがあったらいいなあ」と思っていたことの多くがクリアされているのは羨ましい。

 特に羨ましいのは、W録画、二ヶ国語音声のDVD-Rへの記録、PCからの視聴の3点だ。

 問題のUIとリモコンはどうなんだろう・・・

ITビジネス&ニュース

東芝、600GBのHDD内蔵DVDビデオレコーダー「RD-X5」発売

 MPEG2エンコーダーとゴーストリダクション機能付地上アナログチューナーを二個ずつ搭載し、2番組を同時に録画する「W録(TM)(ダブロク)」機能を備えている

 従来のDVD-RへのVideoモード録画では不可能であったコピーワンス番組の録画を実現しているほか、二カ国語音声の記録や、1フレーム単位のチャプター分割・プレイリスト編集・再生、番組名やサムネイル画像の書き換えなども可能

 そのほか、録画した番組をLAN上に接続したパソコンからアップル社の「Quick Time Player」を使って視聴できる「ネットdeモニター」機能*5も新たに搭載しています。

RD-X4 DVD-R焼き

 タイトルがたまってくると、RD-X4の見るナビは一覧性が低い上に操作体系がおかしいので、加速度的に不便になる。拡張機能を買ってインストールするとフォルダー機能が追加されるらしいが、これは有償で追加するような機能ではないと思う。「発売に間に合わなかった」だけの機能だろうと思う。今から無償にしたら、有償で購入した人が暴れるだろうからできないだろうけど・・・そういう意味ではSonyのPSXのアップグレードは悪くないと感じた。東芝、イマイチ。

 ただ、俺の場合、欲しい機能はフォルダ管理だけだから迷う。そんなもののためだけに、本体価格の6%も出すってバカバカしい。それと、フォルダ単位で管理できるようになると死蔵ファイルがたまりこんでしまいそうな気がする。これも恐い。「観たら消す」を励行するためには今くらいの不便さがいいのかもしれない。

 それはそれとして、たまった映画は消しにくい。かといって、バラエティのように早送りで観ては消していくということもできない。そこで、DVDに焼いて保管しておきたい(いつ観るかは分からないが)。一番簡単なのはDVD-RAMに焼くことだ。これなら何の手間もかからずコピーできるし、RD-X4限定だと思うがDVD-RAMからHDDへ戻すことも可能だ。しかし、問題はメディアの価格が高いことだ。大して観たいわけでもない映画のために一枚500円のDVD-RAMディスクを使うのは痛い。

 そこで、安いDVD-R(@100円)に焼いておきたい。すると、途端に面倒になる。特に、海外の映画はそのままでは録画できない。HDD録画時にDVD互換モードにしておけば大丈夫だが、せっかく2ヶ国語で放送してあるものをその時点で消してしまうのは忍びなく、DVD互換モードはオフで録っていた。これをDVD-Rに焼くためには「レート変換ダビング」機能を使わなければならない。これが不便なのは、等倍でしかダビングできないことだ。つまり、2時間の映画をダビングするのに2時間かかるのだ。しかも、この作業中は他の操作は一切できない。だから、予約が入っているようなときにはまったく使えない。

 昨日は、5点満点で3ポイントくらいの映画二本をまとめて一枚のディスクに収まるようにレートを落としてダビングして寝た。ちなみに、この設定だと、かなり画質は落ちる。状態の良いテープを使って3倍速で録ったときと同等という感じだ。番組をDVD一枚に収まるようにする画質の設定は簡単だった。

 まあ、画質を落としても気にならないような映画ならこれでもいいが、そうじゃない映画は悩ましい。さらに腹立たしいのは、映画が吹き替えでなく、字幕の映画にもこの制限が発動されてくることだ。字幕の映画は副音声は無いだろう。普通にステレオで録画すればいいのにと思う。

 ところで、まだ4枚くらいしか焼いていないが、今のところRD-X4で安売りDVD-Rディスク焼きは失敗していない。不思議なことに、互換性が高いはずのDVD-RAM(日本製ディスク)で何回も初期化エラーが出ているにもかかわらずだ。

 しかし、 DVDって、まだまだ家電としての完成度は低いなあと思った。俺が電気屋で機種選定に迷っているときに、店員に「どこのメーカーのがいいですか?」とか「ハードディスクがついてるほうがいいんですよね」とか聞いていたおばさんは今頃幸せにレコーダーを使えているんだろうか?録画したものの、離れて暮らしている息子に、「その番組、DVDに焼いて送ってよ」といわれたもののDVDに焼けなくて、オロオロしてるんじゃないだろうか(同居してたらその息子が買いに来るだろうからね)。

 そんな悲劇が、いろんなところで繰り広げられたであろう今年の夏も終わる・・・訳の分からん終わり方だな(^^;

リモコンを考える

 右がサンヨーのビデオ(3年前くらいに購入)のリモコン。見た目は悪いが使いやすい。

 テレビとビデオの両方をコントロールできるリモコンは珍しくないし(RD-X4もそうだ)が、テレビのコントロールとビデオのコントロールを物理的にも色も分けているので分かりやすい。そして、通常の操作で必要の無いものはすべてフタの下に隠してしまっているために、表面に見えるボタンが大きくて間隔が広い。

 機能自体の絶対数が違うので、HDD+DVDレコーダーのリモコンのボタンが多いのは仕方がない。しかし、RD-X4のものは、それを差し引いても多すぎる。単機能かつ普段使わないボタンが多すぎるのだ。例えば、プログレッシブ設定ボタンなどは表面上に置く必要は皆無だ。そんなもの、機材のセッティングの時に一回使うだけだ(ただし、プログレッシブボタンが単独のボタンであることは正解。設定メニューを出せない状態で押す必要があるから)。RD-X4のリモコンについて詳細に語りだすとキリがないのでやめる・・・

 そして、一番下のダイヤルが例の送り戻りナビゲーション(正確な名前は不明)。円形の部分が回転し右に回すと順送り、左に回すと戻りに早送りになり、その回転量に比例し速度が3~4段階に調整される。指を全く移動させずに目的位置への移動が可能だ。これと同じことは、ジョイスティックのようなものでも可能だろう。重要なのは、一つの操作で移動量に合わせて速度と送り方向が調節ができることだ。

 それと、前に書いた気がするが、上部の液晶が秀逸。普段は時計になっていて、Gコード予約を入れたときは、ここで予約の内容(12ch、10:00~10:15 22日)が確認できる。RD-X4の場合、フタの下に液晶があるものの、Gコードを入れてもGコードが表示されるだけで予約の内容は表示されない。間違って入れたら終わりだ。

 ちなみに、リモコンの時計が電波時計になったらいいと思う。そうすれば、教育テレビの時報を使って時計を合わせるようなことをしなくてもよくなる。手元に正確な時計があっていつでも見られるというのは便利だ。部屋に置き時計があっても腕時計を見るのと同じだ。リモコンは手元に置いておくことが多いのだから、そこに時計が付いているというのは、本体の表示窓にあるのより快適だ。

 それとは別に、RD-X4はネットワーク端末なんだから、タイムサーバーを使って合わせることくらいはして欲しい。デフォルトとして教育テレビを使った時計修正を設定し、タイムサーバーはオプションにしておけばいいんだから。

RD-X4 いろいろ

 この連休にたまっていたタイトルを整理した。キャプチャー打ちとプレイリスト編集等をマスターした(今頃かよ)。CMカットの手順もかなりルーチン化できるようになった。タイムラインを見ているとCMがやたら多いものがあったりして面白く腹立たしい。

 ついでに、おもしろいCMや番組のタイトル曲だけをまとめてタイトルにしても面白いなと思ったりした。こんなことはテープでは考えられない。

 ただ、RD-X4のリモコンの物理的・論理的配置の使いにくさがネックになって時間がかかる。何よりイラつくのは、前後の数秒の調整ができないことだ。スローでは遅すぎてファーストでは速過ぎる。右の絵のリング状に配置されたボタンの左上が早送りで右下がスロー、左下がフレーム単位送りだ。これに、通常速度の再生とポーズボタンを使ってフレームを探さなければならない。まったく、操作に対する指の動線を考えていない。一番押しやすい位置の周りの矢印ボタンは使えない。

 理想は、今サンヨーのビデオで使っているような円形ジョイスティック(回転量で速度を無段階的に調整し、右は送り、左が戻りになっている)だ。ポーズ状態にして、このコントローラーだけでフレーム選択できれば編集作業の時間は大幅に減らせるだろう(今のモデルには残念ながらこのタイプのコントローラーはついていない)。

 HDDレコーダーはビデオの使い方を大きく変えた。リモコンに要求される機能も、従来のビデオプレーヤーとは違うことを理解しなければならないだろう。新しいモデルのリモコンがどうなっているのかは知らないが、これから設計する場合は、ナビゲーションはボタンをたくさんつけるのではなく、無段階のコントローラかジョイスティックを導入してもらいたい。

 ちなみに、リモコンのデザインについて鋭く指摘したサイトがあった。Alaertbox:リモコン無法地帯

nlog(n): ハードディスクレコーダーからのコメントスパム攻撃

ハードディスクレコーダーからのコメントスパム攻撃

今日、ものすごい量のコメントスパム攻撃があった。攻撃中に気がついたので、被害はそれほど大きくなかった。ログを見ていると、国内の IP アドレスからの発信がある。そのアドレスにアクセスしてみると、ハードディスクつきの DVD レコーダーだった。

 これは恐い。俺の場合は、80番ポートはサーバーで使っているので、外からRD-X4にはアクセスできない。今のところ以下の理由から、外部公開は考えていない。

  1. めったに使わない機能のために電源入れっぱなしは無駄
  2. 公開するためにはパスワードプロテクトをしないと、ポートを換えていてもスキャンされたら見つかってしまうかもしれない。
  3. パスワードプロテクトをかけると自宅のマシンから予約を入れるときにまでパスワードを入れる必要がある。
  4. リモートでもメールで予約は可能(今はそれすら必要がないので切っているが)。
  5. iEPGで1週間分の予約を入れられるので、当日に急に入れなければならなくなることはほとんどない。
  6. 家族が定期的に観ている番組は全て定期予約に入れているので、忘れる心配は無い。

 外部から、録画した番組を観られるのならともかく、予約しかできないのならあんまり必要ないといったところか。

 しかし、ビデオがジャンピングボードになる時代かあ・・・個人のサイトで、RDシリーズについての記述を探したら、少なくとも、絨毯爆撃するよりははるかに高率で無防備なプロキシを見つけられるだろう。しかも、プロキシにはまったくログも残らない(残っていたとしても、ユーザーが見ることはできない)。

 スパムくらいならいいが、クラッキングに使われでもしたら(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

エイベックス、CCCDの採用を弾力化ねえ

 反感だけ買って効果がなかったんじゃないの?エイベックスのディスクを買うユーザーの大半はMDに録音するだけだろう。

 こんな、使い捨ての音楽はCDに入れて長いあいだ聴くことなんて無いんだろう。半年もすれば忘れてしまうんだからMDで十分。それは、ヒットシングルCDが半年もせずにレンタル落ちで100円くらいでワゴンに置かれていることを見れば分かる。一つのジャンルの曲がヒットしたら雨後の筍のように似たアーティストを出して飽きられることの繰り返し。困ったらベスト版。

 実際には、CCCDについてもあまり意識をしていなかった「レンタル・MD録音派」が、iPod効果によって、CCCDに対して意識するようになったことが大きいんじゃないだろうか。「あれ、なんだこのCD。iTuneで取り込めないジャン・・・」となって初めてCCCDを意識したユーザーのエイベックス比率は一般のエイベックス比率よりはるかに高かったんじゃないのだろうか。

 レンタルならともかく、買ってきたCDが取り込めなかったら腹立たしいだろう。「MDには録音できるし、従来のポータブルCDプレーヤーでも使える」なんて冗談じゃない。エイベックスのディスクを聞くためにはMDプレーヤーを持ち歩かなければならなくなる。お気の毒としか言いようがない。

 実際俺も、一枚だけCCCDのディスクを持っていて、これを取り込むのには苦労した。俺が持っているiMac333のCDは2曲め以降は認識したので直接落とせたが、どうしても一曲目が落とせなかったので、CDプレーヤーのヘッドフォンジャックとiMacのマイク端子をつないで、アナログを介してiMacで録音しなければならなかった。

エイベックス、CCCDの採用を弾力化。現場スタッフが採用決定

 同社では、今回の決定について「2002年より導入してきたCCCDでは、著作権の重要性を啓発し、カジュアルコピーを防ぐことを目的としていた。著作権の重要性がある程度認知されたほか、ファイル交換ソフト利用者の減少など、その取り組みが一定の成果を挙げることができたと判断したため」説明している。

 また、「iPodに代表されるようなHDDオーディオプレーヤーのさらなる普及を予想しており、新しい音楽の楽しみに対応することも理由のひとつ」としている。

 とにかく、板の流通業者の権益を保護するための著作権保護はやめて、中身での課金に移行して欲しい。買ったコンテンツはどんな方法でも利用できることが前提。128kなら100円だけど、150円なら高音質とかいうオプションもあれば楽しいだろう。また、古いものなら、アルバム単位での購入もサポートして欲しい。

 俺にとっての問題は、エイベックスより東芝だ。東芝も見習ってCCCDを取りやめて欲しい。少なくともランキン・タクシーの次のディスクはCCCDじゃないものを頼みますよ。