IE6 for Macが開発中止 – IE5.x for Macのサポートは継続へ

 とうとうというか、いまさらというか、M$がmac用のブラウザから手を引いた。俺が使っているMacOS9.2用のバージョンはとっくにバージョンアップが止まっていたので関係ないけどな。

 「IE6 for Macが開発中止 – IE5.x for Macのサポートは継続へ 」相変わらずのM$のやり方だ。Appleがmac用のブラウザを開発したので「おいたした子にはおしおきを」ということらしい。そのうちOfficeも同じ運命だろう。

 不便なのはIEでしか見れないサイトが増えてしまっていることだ。このサイトは、Mozillaとconquerorでは大丈夫だったが、NC7 for mac PPCでは変な表示になってしまう。かといって、NC7に優しいhtmlを書くようにcgiを改造する能力はないし・・・

 とにかく、無料でばら撒いてライバルを蹴散らして依存状態を作り出しておいてから手を引いて、ユーザーを都合よく誘導するビジネスモデルは覚せい剤の売人と一緒だ。トロイの木馬のビジネスモデル(というのか?)とも似ている。

キーボード

 Inspiron 8500をいいとは思わないが、このキーボードには好感を持つ。液晶にあわせて横に並べるキーを増やしたり無駄にピッチを広げたりせずにしているところ。

 こんな当り前のことが分からない東芝。東芝のノートPCといえば、良質なノートPCの代名詞だった時代があったのに・・・

 しつこいけど、一番右の一列はいらない。あるいは、電源ボタンのところに並べればいい。他のモデルではそうしているはずだ。只でさえホームとenterまでが一列多いJIS配列なのに、さらに右に配置しているためにモニタの中心に座って作業することができない。

アンケート結果

 PDA、19.2%のユーザーが「結局使わなくなった」――ガートナー調査というアンケートについては前にも書いたが、他にもいろいろ思いついたので、しつこく。

 まず、「一般ビジネスパーソンの PDA 利用者約1,500人」という母集団がどういう集団なのか全くつかめない。どこでどういう方法で抽出したのか。それによって、かなり偏りがあると思う。例えば、「インターネット接続人口のうちXX%がブロードバンド」といった結果がよく報じられるが、インターネットのサイトでのアンケートだったら、ブロードバンド比率が高くて当り前。ナローバンドで時間課金されているときにアンケートなんてやらないって。その時点で、母集団が偏ってしまう。「一般のビジネスパーソン1500名」を無作為抽出したら、PDAユーザーなんて100人もいないんじゃないの?そんな母数で、比率を出しても誤差が大きすぎて使い物にならない。逆に「PDAを持っている(過去に持ったことのある)ビジネスパーソン1500名」なら統計的誤差は減るが、母集団自体が一般サラリーマンからかけ離れてしまうだろう。さらにいうなら、PDA系サイトを開いているサイトオーナーを母集団にしたらどんなことになるか(^^;…

 次に、「結局使わなくなった」比率が20%弱しかなかったのも疑問だ。大半のPDA購入者が使わなくなったんだと思っていた。PDA購入者の新規購入者の多くは失望して使わなくなり、残ったマニアだけが次々と新型を買い換えていっているのかと思っていた。少なくとも、俺の身の回りのPDA所有者は脱落していった。「面倒」「携帯で十分」「使い方が良く分からない」「機能が中途半端(使えない)」・・・

 第一の疑問に重複するが、この調査が誰を対象にしたのかがここで問題になるだろう。また、調査には良くある誤差だが、調査者に対する被調査者のサービスも考えられる。PDA購入者の80%が使い続けているなら、新規購入者が買い換えの何分の一しかなくても、必ず増えていくだろう。もっともっとPDAを使っている人を見てもいいはずだ。

 俺もこのページで、次に買う機種の話を書いているが、前提が「今使っているprismが使えなくなったら」ということだ。ボーナスが出たからとか、新しいバージョンのOSが出たからということは買い換えの理由にはならない。

 調査のいい加減さについて「■ブロードバンド利用者、4月に5割超える 」という記事があった。「国内1万世帯を対象にインターネットを通じて調べた。」らしい。ネット上でのアンケートなんて、ブロードバンドユーザーの比率が高くて当り前だ。コスト(時間・アクセス料金)が全く違うんだから。

 こんなもの、「高速のサービスエリアで無作為に抽出したら免許を持っている人の比率が90%をうわまわりました」というのと同レベルの無意味さだ。

端末デザインとパッケージング

 端末の機能をまとめてみたら、意外なことにMI-E25DCがかなり近いことに気付いた。後、電話機能さえ搭載すれば基本機能的にはクリアといってもいいくらいだ。

 しかし、魅力を感じない。   なぜか?

 多分、デザインだ。そして、ソフト群。ユーザーインターフェース。絶対的な機能を満足していても(現在のザウルスでは満足していないが)、デザインやユーザーインターフェースがまずくては使っていても楽しくないし使わなくなってしまうだろう。それは、winを使っていても楽しくないのと一緒だ。

 デザインと機能を切り離すことはできない。機能が一緒だからといって、ボタンによる操作がクリエとprismとは違う。ボタン操作でPookを読んだり、Himemを使ったりしたい俺にとって、クリエがどれだけ機能充実しても魅力を感じない。

 各々の機能なんて、毎日毎回使うとは限らない。ネット接続する人もネットだけに使うわけではないだろう。それに対して、ユーザーインターフェースはいつも使用する。「使用する」というレベルのものではなく、それを通してマシンを使うという性格のものだ。これになじめなければどんなにいい機能を持っていても、使っていて楽しくないだろう。

 ユーザーインターフェースというのは、グラフィックボタンのデザインだけではなく、ソフト・ハード・周辺機器全てを含んだデザインと言っていいだろう。ボタンやキーボード、液晶だけではなく函体の大きさ、形状、材質、これら全てがユーザーインターフェースの一部だ。

 これらを全て含んだものを「パッケージング」と書きたい。そう、十数年前にF1マシンのデザイントレンドが「空力」「エンジン」「サスペンション」などをトータルで最適化するという視点から、パッケージングという呼び方をしたのをまねたのだ。

 つまり、どんなにタッチのいいキーボードを使っても、タコな辞書しか持っていない日本語変換を使っている限り快適にはならないのと一緒だ。

 では、どんなパッケージングを欲しいのか・・・もし、何かアイデアがあったら書き込んで欲しい。

理想の端末

 俺の欲しい端末を思いつくままに書きなぐってみる。

 基本機能はデジカメ(マクロ必須)、PIM(アドレスとToDoとカレンダーの連携必要)、テキストブラウジング(メール)、ネットからの情報ダウンロード機能(一括ダウンローダー)、電話、メッセンジャー。

 ソフトの追加変更可能な柔軟性。パソコンとの連携とシンク。palm desktop のようなソフトかメジャーなメーラー・スケジューラーとシンクできることは必須。

 音楽はヘッドフォンの収納がからむと面倒だし、データの管理も面倒なので専用機がいいと思う。iPodのようなことが可能なら面白いが、中途半端なものなら無くてもいいかなと・・・

 スーツの胸ポケットに入る程度の大きさで、150g以下。形状はSO505とかA5305Kのようなタイプが一番近い。

 やっぱり、俺は電話はついていて欲しい。これのおかげで荷物が一つ減らせるからだ。そして、トラブルのネタも、充電池の管理負担も減らせる。データも、今はvisorと携帯と別々に管理する必要がある。ホントを言うと、会社のnotes、会社のDBにも別々に入力する必要のあるデータもある。3回目には飽きてくる・・・新規も面倒だが、取引先の役職が変わったりすると最悪だ。上の機能が実現されれば、コミュニケーターに入力するだけでほとんど再入力は不要になる。

 冷静に考えると、これはコミュニケーターだね。キーボード(テンキー)を何らかの方法で隠してコンパクト化した小さめのtreoのようなもの。ザウルスSL-C750に通信機能とデジカメを載せれば相当に近い。しかし、SL-C750はでかすぎて理想の端末には遠い。そうなると、MI-E25DCがかなりいい線に見えてくる。

 俺の欲しい端末ではないが、数千円の電子辞書が生き残っている現実を鑑みるなら、PIM専用5800円PDAというものも可能性があるかもしれない。しかし、それは、980円電卓のようなものでしかないだろう。

PS3恐るべし

PS3スゴイねえ。テラだって。刈り取り時期になったPS2用のチップもパワー的に見劣りするようになってしまったので、次期には一気に他を引き離したいのだろう。

 確かに、MSは自分ではチップを開発できないので、intelの開発能力に依存するしかない。しかも、価格的にパソコン用の最新チップを使うことはできない。XboxがPS2に対して見劣りしないのは2年という後発メリットがあるからだ。XboxがPS2と同時期に発売していたらceleron300程度で大きく見劣りしたものしか作れなかったはずだ。それを考えると、PS3がこの記事で解説されたものならば、Xboxはハードウェアパワーで圧倒されるだろう。任天堂がこれに追いすがることは不可能だろう。それくらい、このプロセッサの開発コストは高い。

 このチップの恐ろしい所は、そのスケーラビリティじゃないだろうか。セルの数をかえることで同じアーキテクチャのもので応用できるなら、ソフトの開発ノウハウを活かすことが可能になる。PCと携帯とでバイナリ互換があるなんて考えるだけで興奮する。

 このチップにjavaが載れば、マルチプロセッシングlinuxが載れば・・・・あれ、PS2Linuxキットって・・・布石か?昔NEWSという68kワークステーションで敗れたソニーのリベンジマッチか?CELLプロセッサ対応のlinux環境をつくればそのまんま強烈なunixワークステーションができるじゃない。

 それだけでなく、スケーラビリティを活かして、サーバーブレードにも使えるだろう。でも、ファイルサーバーにはこんな演算能力は要らないか。発熱と消費電力に疑問が残るしなあ。

PS3が待ちきれない

CELLチップを待つまでもなく、PS2をつないでEEとGSをフル活用することでスーパーコンピュータを作ろうということを考えたらしい。

PS2でスパコン構築 NCSA。webサーバーじゃなく、演算サーバーという使い道があるんだったら、CELLをラックに押し込んでというアプローチも有りだろう。というか、PS3が発売されたらきっと誰かがやるだろう。

 ただ、こいつは一般人が真似できるようなものじゃないな。linuxキットについてきた技術仕様を見てGSやEEにアクセスするプログラムを書け、マルチプロセス用の計算プログラムを書けるようなレベルでないと使いこなせない。だからNCSAなんだろうけど。SONYじゃないところがどうにも・・・まあ、純粋に知的好奇心やチャレンジで研究できる機関と一般企業を比較するのは酷かもしれないけどね。

 でも、GSもEEも今では特に速いチップというわけではないのだから、NVIDIAとかATIのグラフィックカードをたくさん挿して並列処理するスーパーコンピューターにチャレンジしても面白いかも。NVIDIAが技術デモとして、高速性をアピールするのに作ったら面白いのにね。

水冷PC

 NECが水冷デスクトップをリリースしているらしい。NECのデスクトップPCには全く興味がないが、水冷というアイデアには興味があった。DOS界では冷却効率を上げ、CPUのクロックを上げるということを趣味としている人がいて、水冷化キットが売られていた。日立は前からノート型の水冷マシンを発表(販売していた)。

 個人がやる分には面白いが、メーカーがデスクトップの水冷化というのは面白さ半減だ。水冷化というのは巨大なヒートシンクやファンをつける延長上でしかない。今回のNECの開発者インタビューでも、一番苦労したことは時間との戦いだったような感想だ。時間とコストさえかければ、水冷化によって冷却効率があがることは誰でもわかる。メーカーの技術と資金を使ってそれをやっただけで、台湾の小さなメーカーが工夫を凝らして作ったような面白みに欠ける。ただ、ターゲットが違うので、「液漏れしてつぶれても知らないよ」といえないハンデもある。

 もうひとつ面白くないと感じた理由は、サーバーに対する考え方の食い違いだろう。俺がサーバーと書くときは、ファイルサーバーを意味する。webもメールもftpもファイルサーバーの一種だ。だから、そこそこのCPUと十分なメモリ、HD、ネットワークがあれば、個人で使う分には十分だ。しかし、NECのはこのマシンでテレビを観たり録画したりDVDを焼いたりすることが考えられている。だから、こんなハイスペックなCPUと冷却システムが必要なのだろう。

ネットワークってこういうことだったんだ

 昨夜Let’sNoteで英会話の宿題をした。簡単な英作文をつくるだけだが、Let’sNoteだと英辞郎が使えるから便利なのだ。そして、プリントしようと思った。iMacから打つことにして、サーバーに保存した。そして、忘れていた。

 しかし、良く考えれば、サーバー上のファイルはftpで取り出せる。首尾よく会社からサーバーにアクセスして取り出せた。こんなことはつい2ヶ月前にはできなかった。

 Let’sNoteから印刷はできるが、USBケーブルが届かない。しかも、電池がないのでLet’sNoteをプリンタの近くに運ぶこともできない(運ぶためには一度電源を切る必要がある)。