ブレーカーだと?

 XT205Tのマニュアルがあることを思い出して、めくってみた。

 電装系のトラブルシュートを見ていたら、「ノンヒューズブレーカー」というものがあった。そう、家庭のブレーカーのようなものだ。家庭ではヒューズを使わないブレーカーが普通になって今時ヒューズを見ることはないが、バイクのエンジン(しかも20年も前の)にブレーカーがあるとは知らなかった。

 俺がXT205Tに乗っていたときは、一度もこういうトラブルにあったことがなかったので、ヒューズがついていると思い込んでいて、それがどこにあるのか考えたことがなかったのだった。

 ちなみに、なんでXT250Tかというと、SRX250と同じエンジンを積んでいるからだ。同じエンジンなら周辺の回路も共有するのが工業製品を安く作るコツだ。まして、直接性能に影響しない、見えない機能部品なんて機種ごとに作ることなど無駄に過ぎない。ひょっとすると、同時期の同クラスバイクは全て同じかもしれないほどだ。

 雨が降っているので確認できていないが、間違いないと思う。ブレーカーならボタンをポチッと押すだけで修理完了だ。ストップの原因が他になければだが…

周回遅れに納得

SAPが語る、「周回遅れの日本企業にはESAが必要」

SAPジャパン代表取締役社長の藤井清孝氏は、「手作りシステムにこだわる日本企業は、システム統合という点では米欧に比べ周回遅れ」と指摘。「固有のプロセスと標準のプロセスのバランスが日本の企業は悪い。固有でやるところを無理やりあわせたり、標準でできるところを手作りしている」と、事業の付加価値性とITの標準性のバランスが取れていないとした。

 前のエントリで指摘されていることがここにも。

 俺の勤めている会社でも、たった300名弱の給与・賞与管理を汎用機のcobolで処理している。で、税制が変わったり人事制度が変わったりするたびに、プログラム修正。で、高品質なものが早く出来るというのならともかく、低品質で数ヶ月かかったうえに使いづらいクソシステムをもったいぶって作ってくる。

 人事や経理の仕事などは、どんな業種でも基本は変わらない。だったら、他社が作ったものを手直しして使ったほうがはるかにいい。給与プログラムや会計プログラムを作っているソフトメーカーには商法や税制の専門家がいて、法改正に対する対応も適切で早い。中小企業の俄プログラマが法律の(それもごく一部だけ)を付け焼き刃で組み込んだってまともなもん出来るはずがないのだから。そして、浮いた資源を使って、自社でしか使わない専門のシステムに集中すればいいのだ。

 で、「忙しい、忙しい」とダラダラと遊んでばかりいて、実際に他部門の生産性を向上させることには全然興味がないのが、俺が勤めている会社のシステム部門だ。変えられるのは、その上にいる上級管理職だけだが、遅くまで残っている人間を高く評価するという間抜けなので期待できない。仕事を能率よく行ったり、仕事のやり方を変えて短時間で出来るようになっても評価されないからだ。それより、以前のやり方で、効率悪く長時間席についていて、「忙しい、忙しい、新しい仕事なんか出来ません」と言っている奴が高い評価を受けられるのだ。

 俺が勤めている会社だけが特殊例ではないと思う。

次の標的はwikiか?

ライブドアがブログに続き「Wiki」をサービス化 – CNET Japan

 ライブドアは7月7日、「Wiki」の無料ホスティングサービス「livedoor Wiki」ベータ版を開始した。登録無料のlivedoor IDを持っていれば無料でWikiを使える。livedoor Wikiでは、スタート時にWikiの使用例として、株式やM&A関連の用語集、秋葉原の店舗情報、レストラン情報などを提供する。

 やれやれ。livedoorが目をつけたとは・・・wikiが認知され、普及が進むことは望ましいが、livedoor blogのようなユーザーがイナゴの大群のように大挙して流れ込んでは去って行くのが嫌だ。

 俺のメインサイト(draconia.jp)や、大好きなwikipediaに対して、「wiki?ああ、前にライブドアがやってたサービスね?いまだにそんなことやってんの?」というような反応をされる日が来るのか・・・

 しかし、ビジネス的な観点に立つと、livedoorのアンテナは鋭い。たまたま俺の方向と良く似ているだけかもしれないが、Turbolinux、blog、wikiと俺がたどってきたものとオーバーラップしているところが多い(くどいようだが俺のほうが先だった)。俺が只の一ユーザーで終わってしまうのに対して、彼らは吸収して、まるで自分がそれを開発したかのように振舞うところが大きな差だ。俺の力では、可能性を感じても、「いやあ、便利便利」と使うしかない。それをビジネスに結びつけるパワーには、敬服せざるを得ない。

 少なくとも、下の記事で言及されているような、カスな大半の日本企業よりは遠くを見ていること間違いない。

「スターバックスはビジネス・プロセス革新の“手本”」とSAPのシャイ・アガシ氏 : IT Pro ニュース

日本は相変わらず、『パッケージ・ソフトは業務に合わないからダメ』といった手作り派とパッケージ派が“宗教論争”を繰り広げている状態。これでは世界に取り残される」と主張。「標準化できる部分はパッケージ・ソフト、競争力の源泉につながる部分は手作りにする、といった具合に両方のよさを生かす形で、事業環境に合わせて変更できる柔軟なシステムを構築すべきだ。そうすれば日本企業は国際競争力を取り戻せる」と強調した。

 しかし、

ITmediaニュース:なぜ今、Wikiなのか――livedoor Wikiスタート

 ブログの普及で日本人のネットリテラシーが向上しているため、Wikiが普及する下地も整ってきた。「コラボレーションワークができる段階に来ている。一度『使える』と思ってもらえれば、爆発的に普及すると思う」。

 ここまで、日本のネットユーザー、しかもliveoorでblogを作っているようなユーザー、にwikiを充実させるほどのリテラシーが備わっているかどうかはかなり疑問だ。

bootlegにも色々

050707_0738~001 自転車で駅まで往復するとバイクでは見れないものを見ることができる。道端の花やスナックの看板など様々だ。その中で一つ気になるものがあった。

 それは、アダルト専門と思しきDVDソフト専門ショップ。出入口付近の棚が自転車ならチラッと見ることができるのだ(道路に面した壁はガラス張りだが、目隠ししてあり中は全く見えない)。そこに、「ブートCD」というラベルの貼られた一角があった。

 「ブートCDってなんやろ?」。デジタル系ヲタならbootable CDを思い浮かべるだろう。KNOPPIXは代表だろうが、macOSもブータブルに出来るし、win用のCD起動のHDDメンテナンスツールも広義のブータブルCDだろう。「ジャンクPCショップとかならともかく、こんな田舎のエ口DVDショップにそんなモン置いてもなぁ・・・」と不思議でたまらなかった。

 googleで検索したら、「ブートレグCD」というものがあった。なるほど。bootlegかぁ・・・wikipediaにもブートレグという項目があって、詳細に記載されていた。wikipediaによるブートレグの説明

 bootlegというのは、俺の脳内辞書では、アメリカンフットボールのオフェンスプレイの名前でしか登録されていなかったので結びつかなかったのだ(アメフト界ではブーツレグと表記するようだが)。語源が禁酒法時代の密輸方法による事までは知っていたが、海賊版ソフトの代名詞として帰化しているとは知らなかった。

 おかげで、どうでもいい語彙が一つ増えた。

 写真は、DVD屋とは別の自転車だから撮れた写真。バイクでも見えなくはないが、面倒で停まれないからね。

でかいよ箱(OyajinalBest到着)

 届け先を会社にしたのが正解だった。昼にOyajinalBestが届いた。一瞬「こんなもん頼んだっけ?」と思うようなでかい箱に入っていた。

 特典は、オリジナルTシャツプレゼント抽選応募葉書だった。なお、店で買うとこの葉書はついていないかもしれないけど、諦めるな。袋に貼ってある、RaggaRaggaCamp.というステッカーをポニーキャニオンに送れば同じ扱いになる。宛先はRaggaRaggaCamp.(RaggaRaggaCamp.と書いてあるがドメインはragaragacampだから注意しろ)で調べてくれ。

 リーフレットを見ていたら、”Special Thanks : ORETACHI-RANKIN-ZOK”というクレジットがあった。そう、選曲を手伝った(というか、自分の好きな曲を入れてくれと訴えるだけともいえるが)mixiのコミュニティや、勝手にランキン・タクシーを応援しているサイトのことだ。

 2枚組みで2500円(税別)というお買い得品だ。「ジャパレゲ何それ?」とか「ランキン・タクシーって何?」と思っているあなたでも十分楽しめる分かりやすい選曲になっております。饒舌なベースがズングズング語るのを楽しめ!

でかいよ箱(OyajinalBest到着)

050706_2314~001 届け先を会社にしたのが正解だった。昼にOyajinalBestが届いた。一瞬「こんなもん頼んだっけ?」と思うようなでかい箱に入っていた。

 特典は、オリジナルTシャツプレゼント抽選応募葉書だった。なお、店で買うとこの葉書はついていないかもしれないけど、諦めるな。袋に貼ってある、RaggaRaggaCamp.というステッカーをポニーキャニオンに送れば同じ扱いになる。宛先はRaggaRaggaCamp.(RaggaRaggaCamp.と書いてあるがドメインはragaragacampだから注意しろ)で調べてくれ。

 リーフレットを見ていたら、”Special Thanks : ORETACHI-RANKIN-ZOK”というクレジットがあった。そう、選曲を手伝った(というか、自分の好きな曲を入れてくれと訴えるだけともいえるが)mixiのコミュニティや、勝手にランキン・タクシーを応援しているサイトのことだ。

 2枚組みで2500円(税別)というお買い得品だ。「ジャパレゲ何それ?」とか「ランキン・タクシーって何?」と思っているあなたでも十分楽しめる分かりやすい選曲になっております。饒舌なベースがズングズング語るのを楽しめ!

順応してきたか

 昨日は疲れた。朝、降水確率が20%~30%ということで、自転車で駅まで行った。電車で座れるはずもなく、一刻も早く大阪駅に着くことを祈りながら目をつぶっていたが、JR福知山線が20分以上遅れた。神戸線の人身事故が原因らしいので仕方がないが、神戸線の電車が出るまでこっちらが信号待ちというのは納得いかない。とにかく、会社に着いたらへとへとだった。しかも、帰りは小降りだったが傘なしでは走れない天気。持っている傘が柄の短い折りたたみなので、片手が完全に使えないし風の抵抗も大きくきつかった。

 へとへとの汗だくになって家へ帰りついたが、シャワーを浴びて食事をし、洗い物、洗濯とルーチンワークをこなしているうちに回復した。その後はCADマシンに張り付いて2時間くらいナッティ・ジャメイカを聴きながら仕事できた。リフレッシュするなぁ。こういうのをアクティブ・レストというんだろうか。会社の仕事は楽だが妙な疲れが残るが、家事やCADは肉体的にはきついが精神的に楽しい。結果がすべてリアルタイムに見えるのがいいのかもしれない。フィードバックの重要さを思い知らされるようだ。

 今日も自転車で来たが、朝の気温が低かったので消耗はほとんどない。肉体的な順応も進んできたのかもしれない。

クリップより:31

asahi.com: 墓から遺骨盗み金銭要求 容疑者「罰当たりなことした」††社会

 知人の親の遺骨を盗んだとして警視庁は4日、東京都瑞穂町の無職原嶋達雄容疑者(68)=恐喝未遂容疑で逮捕、処分保留で釈放=を墳墓発掘遺骨領得の疑いで再逮捕した。遺骨と引き換えに知人をゆすったことを認めており、「ギャンブルで借金があった。罰当たりなことをした」と反省しているという。

 福生署の調べでは、原嶋容疑者は3月下旬ごろ、瑞穂町内の墓地で、自営業の男性(48)の亡父の墓から遺骨の入った骨つぼを盗んだ疑い。

 原嶋容疑者は男性の近所に以前住んでいて面識があった。名字から墓を割り出し、骨つぼは墓地内の別の場所に埋めていた。

 その後、原嶋容疑者は「遺骨を返してほしかったら50万円よこせ」と男性に電話し、神社の木の下に現金を埋めるよう指示。先月14日に取りに来たところを張り込み中の捜査員に現行犯逮捕されていた。

 このような感覚を持った人が2005年の日本にいることが不思議な新鮮さを感じた。

 犯罪は時として、時代や社会背景、集団的無意識を反映する。これは、精神病患者の妄想と似たようなものかもしれない。俺が面白く感じたのは、この犯人の爺さんが俺の感覚と大きくずれていることだ(俺が世間とずれている可能性は否定できないが・・・)。

 遺骨を人質に取られた相手が困らないとは考えなかったのだろう。そして、素朴に「50万円くらいなら出すだろう」と考えたのだ。翻れば、「自分が相手の経済状態なら、骸骨を取り返すのに50万くらいなら出して当り前」と思っていたということだろう。

 法律的にはともかく、このような感覚が残っていることに少し嬉しくなったのかもしれない。

予測変換を英語にも(TidBITS日本語版785)

 日本では入力=変換といってもいいくらいに入力をトラップして(実際には色々あるんだろうが、まあええやん)入力されたものと異なる文字コード列にするソフトウェアは日常的だ。日本語を入力する際には必須なソフトだ。故に発達も急で、単漢字から文節、複文節、連文節、AI、予測変換とここ15年くらいで進化を繰り返した。

 連文節変換以前は、辞書は自分で鍛えるものという認識があり、辞書データのバックアップ法などもパソコン雑誌に載っていたものだった。今では、標準搭載のIM(IME、FEP)でも特別な固有名詞以外は最初からかなりの高確率でヒットするようになった。マシンパワーの上昇とストレージエリアの低価格化により、数十メガの辞書を標準辞書にすることも可能になったこともこれに拍車をかけただろう。これにつれ、「自分で鍛える」から「変換効率の良いソフトに換えるかどうか」になってしまったようだ。というより、「ATOKを買うかどうか」といってもいいだろう。

 英語は、変換しなくてもいい分楽だと思っていたが、このIMの技術を使った入力サポートソフトがあることを今更知った(あなたがタイプし、Typinator が応える)。POBoxのような予測変換と富豪辞書と、文法解析を組み合わせたらキー入力数を大幅に減らせるかもしれない。

 TidBITS日本語版の最新号は、MeDocを作るのに使っていたソフトが起動しなくなったためテキストのみ掲載しております。気が向いたらOS9で起動してMeDocを作るかもしれないけど、需要も感じられないし、もういいかな。テキストファイルなら、ケータイブラウザでも読めるしね。

 TidBITS日本語版のテキストファイルはこちら

マスコミのナガツマ報道

050704_1850~001闘病生活から回復された御本人には素直に「おめでとうございます」と申し上げる(機会があれば)。

 元選手、元監督を球団関係者だけでなく、直接関係のない選手やマスコミまでこぞってお祭り騒ぎなのは見苦しい。ナベツネの球団復帰と併せて、旧体制への思慕を断ち切れない球界関係者の巨人人気復活願望を見せ付けられるようでうっとうしい。テレビ局は巨人戦を放映するだけで高視聴率が約束された時代が忘れられないのか。

 今、がんばってる選手を映してやれと思う。いつまでも親の威光にすがってマスコミに露出を繰り返す、存在価値ゼロの息子とそれ以上に訳のわからん娘とかよりはましだがな…とにかく、この親子はもういいよ。過去の人だろ。

 右の写真は、帰りに乗った電車。ますますローカルっぽい車両が増える福知山線。旅行にでも行くような気分になる。しかし、制限速度を下げてハイスペックな車両がもったいないからって、古い車両にしたらせっかく増やしたセフティマージンが減ってしまうんじゃないの?それとも、車両によるコーナーリング性能には30年ちかく進歩しないのか?