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asahi.com: 墓から遺骨盗み金銭要求 容疑者「罰当たりなことした」††社会

 知人の親の遺骨を盗んだとして警視庁は4日、東京都瑞穂町の無職原嶋達雄容疑者(68)=恐喝未遂容疑で逮捕、処分保留で釈放=を墳墓発掘遺骨領得の疑いで再逮捕した。遺骨と引き換えに知人をゆすったことを認めており、「ギャンブルで借金があった。罰当たりなことをした」と反省しているという。

 福生署の調べでは、原嶋容疑者は3月下旬ごろ、瑞穂町内の墓地で、自営業の男性(48)の亡父の墓から遺骨の入った骨つぼを盗んだ疑い。

 原嶋容疑者は男性の近所に以前住んでいて面識があった。名字から墓を割り出し、骨つぼは墓地内の別の場所に埋めていた。

 その後、原嶋容疑者は「遺骨を返してほしかったら50万円よこせ」と男性に電話し、神社の木の下に現金を埋めるよう指示。先月14日に取りに来たところを張り込み中の捜査員に現行犯逮捕されていた。

 このような感覚を持った人が2005年の日本にいることが不思議な新鮮さを感じた。

 犯罪は時として、時代や社会背景、集団的無意識を反映する。これは、精神病患者の妄想と似たようなものかもしれない。俺が面白く感じたのは、この犯人の爺さんが俺の感覚と大きくずれていることだ(俺が世間とずれている可能性は否定できないが・・・)。

 遺骨を人質に取られた相手が困らないとは考えなかったのだろう。そして、素朴に「50万円くらいなら出すだろう」と考えたのだ。翻れば、「自分が相手の経済状態なら、骸骨を取り返すのに50万くらいなら出して当り前」と思っていたということだろう。

 法律的にはともかく、このような感覚が残っていることに少し嬉しくなったのかもしれない。

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