Withings “Steel HR” 25日間の電池持ち

withings Steel HR Wi-Fi 体組成計とホントにつながる API とクラウドサービスで全俺の信頼を勝ち得た Withings の新製品。従来モデルに心拍センサーを組み込んだものだが、LED照射型の心拍センサーを搭載しながら25日間電池が持つというのは驚異的だ。が、市場がどのような評価を下すかは全くわからない。

 Health Mate アプリとクラウドサービスで同社のセンサーデバイス群を有機的につなぐというのが Withings の基本戦略だ。ネットワーク会社となった NOKIA が Withings を買収したことの意味がここにある。このスマートウォッチも「スマートウォッチを改良してみたので買ってください」だけではない。このデバイスがラインナップに入ることで、これまで他社のフィットネス・トラッカーに依存していた(そして往々にして不十分なローカールデータである)24時間の心拍数の推移が加わることになる。これらの複数のデバイスからネットワーク経由で集められるデータ(今風に言うならビッグデータを次のビジネスに結びつけたいのだ)。個々の端末を販売するだけのベンチャーが淘汰されるのは当然の流れだ。IoTの肝はビジネスモデル

 ここがオムロンとの違いだ。ダサイ外見に目をつぶればオムロンは Withings とほぼ同等の製品ラインを持っている。にも関わらず、オムロンは Apple のヘルスキットにも対応しなければAPIによって他のサービスとデータを共有することもしない。それどころか、ウェブサービスを閉じて自社が管理するクラウドサービスに加入しているユーザのデータを失うことまでしてしまった。アホとしかいいようがない。

 じゃ、Apple はどうかというと、可能性は示したものの、自社でヘルスケアの有料サービスを始める気は無いようだ。少なくとも、少額決済や娯楽売上方面にしか向かっていない気がする。が、自分的には高度なヘルスケアサービスのためのインフラとなるクラウドサービスのほうが将来性が有ると思う。前に聞いたことが有るが、健康保険会社が契約者にフィットネス・トラッカー装着割引を行うことなども考えられる。あるいは、クラウドのヘルスケアサービスの履歴によって保健サービスを受けられるようにすることで医療費の削減に繋げられるかもしれない。

 その途上で、「フィットネストラッカーはダイエットに逆効果、という研究結果2年間に及ぶ研究の結果、フィットネストラッカーをつけたグループは、一般的なダイエットを行ったグループと比べてダイエットの効果が落ちてしまったことがわかった。」りもするかもしれないが(これについては別にエントリを書く)、詳細なデータが個人別に何年も記録されるような時代はこれまでになかったので、新たな知見が得られるはずだ。

 少し話はずれるが、フィットネス・トラッカーにしてもスマートウォッチにしても、消費カロリーや睡眠・運動習慣の記録は取れるが、取得する食料のデータを入れられないのが今後の課題だろう。自分も一時期 Fitbit で食べたものを入力したがUIの悪さに辟易してやめた。今のバージョンは知らないが、UIが改善されたからといってその手間は変わらないだろう。また、その精度の低さも・・・

心拍測れて『25日間の電池持ち』Withingsが新アナログスマートウォッチ「Steel HR」を1月20日発売
Withingsがアナログ文字盤スマートウォッチの新モデル「Activité Steel HR」を国内発売すると発表しました。発売日は1月20日。税込価格は36mmモデルが2万4800円、40mmモデルが2万7800円。米国などでは2016年10月に発売していたモデルです。

心拍計搭載で「25日間駆動」

今回の新製品「Withings Activité Steel HR」の特徴は、心拍測定機能を搭載するところ。装着すると自動的に運動時の心拍や1日の平均心拍、安静時心拍を測定します。

また、Activitéシリーズでは初となる充電池を採用、最長で25日間(公称)のバッテリー持ちを実現した点も売りのひとつ。バッテリーを消費した場合は心拍計オフの省エネモードに切り替わり、そこからさらに20日間(公称)使いつづけることも可能とのこと。充電器はワイヤレス型が同梱されます。

文字盤の上部には有機ELディスプレイを搭載し、ここにアクティビティデータを表示します。側面の多機能ボタンを押すことで、1日の歩数、歩行距離、睡眠時間などをが切り替えられるほか、スマートフォンとの連携によって電話、メール、ショートメッセージなども通知します。ただし、発売当初は通知の言語は英語のみ。Withingsは日本語表示に「後日対応する」としています。

その他、50m防水に対応し、水泳のトラッキングも可能。装着したまま就寝すると、自動的に睡眠時間も記録します。

Activité Steel HRには専用のAndroid / iOSアプリ「Health Mate」を用意します。アクティビティや心拍サマリーを含むデータはアプリに自動で同期し、スマートフォンの画面で確認が可能。またユーザーによる目標値設定も、もちろんできます。Health Mateは150以上のパートナーアプリと連携し、データの共有が可能です。

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