米アップル4-6月期は予想下回る6%増収、中国販売は好調

 全体についてはほぼ予想通り。売上増の大半は中国市場での販売開始効果で、日米欧の既存市場は低調だ。iPhone 4S 以降毎年10月に新機種を発売していたから買い替え2年縛りの更新時期が秋になっていることと、iPhone 6 待ちだろう。ただ、それを織り込んだアナリストの予想を下回ったのが Galaxy 5S が苦戦しているのと同じ理由だとしたら先行きに不安を感じるのも当然だ。

 それより、問題なのは iPad ではないか。四半期で 1330万台という売上台数は他社を大きく上回ってはいるだろうが、前年同期比 9% 減というのは大きいのではないだろうか。

 昨年の今頃は、2012 年秋に発売した iPad 4 と iPad mini、iPad 2 というラインナップだった。iPad mini は新製品だったが 4 はマイナーチェンジだし 2 は継続販売だった。今年は、iPad Air、iPad mini Retina、iPad mini、iPad 4(Retina) という昨年より豪華なラインナップなのに販売台数が減っているのだ。

 考えられるのは、低価格モデルの不在だ。Andriod のハードウェア性能は iPad シリーズと対等になった。Andriod OS の安定度も上がっているし、人気アプリの大半は両方で使えるようになった。この環境の変化が iPad シリーズの売上の減少につながっているとすると、根は深い。

 自分は iPad 3 を気に入って使っているしアプリ資産や iMac との親和性の高さから Android タブレットに乗り換えるつもりはないが、今、新規でタブレットを買うなら NEXUS 7 か Kindle Fire HDX も候補になるだろう。マカーの自分でもそうなのだから、電器屋でフル装備の ツースピンドルノートPCを買ってしまうような人間が高い iPad シリーズにしないのも当然だろう。

米アップル4─6月期は予想下回る6%増収、中国販売は好調 (ロイター) – Yahoo!ニュース

タブレット型端末「iPad(アイパッド)」の販売は1330万台と、市場予測の1400万台超を下回った。価格が相対的に安い他社のアンドロイド端末との競争が激しさを増した。

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