Windows 8.1 タブレット:富士通ARROWS Tab QH55/M

arrow tab 低価格のタブレットでは Amazon や Google(ASUS) に勝てないし、高価格帯では iPad に勝る魅力のあるマシンを作る能力がない。仕方なく Atom プロセッサの Windows タブレットに活路を見出そうということだろうか。

 しかし、10万円前後の Windows PC は激戦区だ。ATOM 搭載ならもっと安価なクラムシェルという選択肢もあるし、少し足して i5 ノートもある。ハードのスペックとガラパゴス機能がどこまで通用するのか。価格の推移と販売打ち切りの時期を見守りたい。

Bay Trail-Tタブレットレビュー:富士通ARROWS Tab QH55/M(ハードウェア編) – Engadget Japanese
12月はWindows 8.1+Bay Trail-T搭載の8型タブレットが多数発売開始となりました。ただどれも8型1280×800ドットでメモリ2GBと、まるで金太郎飴状態。イマイチ面白みに欠けます。そのような中、Surface Pro 2もビックリの一部飛び抜けたハードウェアを持つBay Trail-T搭載タブレットをご紹介したいと思います。

注目すべきはプロセッサ、4GBのメモリ、そして2560×1600ドットとなります。

プロセッサはIntel Atom Z3770です。多くのタブレットはAtom Z3740(D)ですが、クロック1.33~1.86GHzに対して4コア4スレッドそのまま1.46~2.39GHzとワンランク上になります。特にバーストモードの上限が2GHzを越えていますので、この差は小さくないと思われます。

次にメモリはデュアルチャネル対応で4GB搭載しています。他のタブレットは全て2GBなので、一般的にWindowsの作動を考えた場合、この点が圧倒的なのは言うまでないでしょう。残念なのはInstantGo対応のために(多分)、OSが32bit版になっていることです。従って実際は3GBまでしか使えません。

そして最大の特徴は、10.6型フルHD液晶パネル搭載のSurface 2/Pro 2よりも高解像度な10.1型2560×1600ドットIPS Alpha液晶パネルを搭載していることです。ppiは一般的な印刷物(350ppi)まであと一歩の300に達します(Nexus 10と同じです)。

この解像度は、普通のPCや2-in-1も含め、Windows 8.1ではまだ限られた機種のみの対応で、Bay Trail-T搭載機としても驚異的。もちろん明るさ、発色、コントラスト、視野角もハイクオリティ。サウンドもサイズを考えると十分な出力、そして音質もなかなか。写真も動画も楽しめます。

またパネルは、10点タッチに加えて、電磁誘導方式のデジタイザに対応し、1024段階の筆圧検知対応のワコム製デジタイザペンが付属。スムーズな手書き入力が可能です。

サイズは267×180.8×9.9mm、重量約650g、バッテリー駆動時間約15.5時間は、8型やSurface 2を考慮すると妥当なところでしょう。重量は実測で637g。軽いか重いか、今となっては微妙なところですが、Windows RTとは違い、豊富なデスクトップアプリも使えますので、Windowsマシンと考えた場合は軽量級です。

このようにBay Trail-T搭載機としては、ハイパフォーマンスの「ARROWS Tab QH55/M」ですが、最大のウィークポイントは、Web価格はOffice込みで10万9800円。Officeなし「ARROWS Tab WQ1/M」モデルにクーポンを使って8万820円からと、Core i5搭載のSurface Pro 2とあまり変わらない価格レンジになってしまうことです。

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