WWDC keynote speach watch 1 (market share)

 見落としただけかもしれないし、例年 WWDC では行なっていなかったのかもしれないが、財務報告がなかったのは意外だった。ここ数年のキーノートといえば、「売上高最高」「利益最高」「保有現金最高」といった景気のいい数字が並んでいた。昨秋の iPhone 5、iPad mini、iPad 4 以降めぼしい新製品の発表がなく、Android との競争激化やパソコン市場の失速により財務状態が悪化したのか(といっても、競合他社とは比較にならないくらいいいが)。MacBook の売上の伸び率が高いと Windows PC との比較をしていたがかなり長期の比較だった。

 シェアの比較で、iOS はマイナーバージョンをまとめていたのに、Android についてはマイナーバージョン別に集計していた。ICS と Jerry Beans は Android OS 4 だ。ICS はすでに1年半前にリリースされたバージョンなので、最新OSのシェアとして入れるべきかどうかは議論が別れるところだが、4 と 4.1, 4.2 は iOS 5 と 6 ほどの差はない。

 また、二番目のシェアは二年前に発売された GingerBread だと言っているが、発売されるマシンは Jerry Beans が中心だし、開発も Jerry Beans をターゲットにしている。アプリのターゲットとして「Android 4.0 以降」としているものも多い。

 まあ、どこのメーカーでも自社に都合の良いことしか言わないと思っておいたほうがいいだろう。

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