カモるチャンス?>アプリのSEO、iOS App StoreよりもGoogle Playにチャンスあり

 色々書いてあるが、要約すると、「SEO 企業が仕事がしやすいのが Google play だから、みんな Android 向けのアプリ作ってうちで SEO やってよ」だろう。チャンスなのはデベロッパーではなく SEO 企業なのだろう。

 どれもモバイル端末向けストアアプリの UI について比較しているが、アプリを探すのはアプリではなくブラウザ(google play)や iTunes でやっているのではないだろうか。だとすれば下の 1) の指摘は全く無意味だ。また、これはどちらについても言えることだが、2) についても、多くがヒットすればいいというものではない。というより、どちらのストアもヒット件数が多すぎると感じるくらいだ。3)については、ユーザにとって iOS のほうがアプリの改善機会が多いってことを意味するだろう。また、課金については、「克服されつつある」ということで、まだアドバンテージじゃないだろう。4) については、SEOの結果ユーザが望まない検索結果が表示される可能性が高いということでしかない。それに、Google が web 上でやったように様々な SEO 対策を無効にすることが十分考えられる。

 ただ、iTunes store も Google play もユーザにとって欲しいアプリに巡り合える場所では無い。iPhone を使って 3 年半も使っていると、使うアプリも固定されてくる。新しいアプリをインストールする機会は大きく減っている。アプリを使うのが趣味といっていいヲタの自分ですらそうなのだから、非ヲタな人はなおさらだろう。アプリ紹介サイトやニュースサイトで取り上げられたアプリを記事のリンクから飛んでインストールすることがほとんどだ。このような使い方では SEO は無意味だ。

 後、SEO は本来の順位を恣意的に変更する行為だ。SEO 合戦が繰り広げられたランクがユーザにとって迷惑でしかないことも知っておきたい。ユーザとしては、「”Google play は SEO の効果が高い”=”有用性の高いアプリではなくSEOの上手なメーカーのアプリが上位に来る”」ことは覚えておかなくてはならない。

※「App Store SEO経由でのダウンロード獲得」というのが意味不明だが、ここでは App Store (Google play または iTunes store) からのダウンロードと解釈した。

アプリのSEO、iOS App StoreよりもGoogle Playにチャンスあり | TechCrunch Japan

この記事はApp StoreやGooglePlayのSEOためのツールを提供するSearchManの柴田尚樹氏(@shibataism)による寄稿記事。

63%のユーザーがアプリを探す際に検索しているというデータが示す通り、App Store SEOは、アプリ開発者にとって欠かすことが出来ないマーケティングの手段になりつつある。iOS App Storeでは、AppleがChompを買収して以降、度々、検索エンジンのアルゴリズムが変更されているとのことだ。SearchManでは「少なくても2カ月に1度」程度大規模なアルゴリズム変更を検知している。また、iOS 6以降、iOS App Storeの検索結果では、1画面あたり1アプリしか表示されず、アプリ開発者たちからの批判が相次いだ。

これまで、App Store SEOというと、iOS App Storeばかりが話題になっていたが、SearchManはこの度、Google Play / Androidにも対応を開始した。現時点では、日本、アメリカのGoogle Playストアにある70万以上のアプリの検索順位を毎日分析している。SearchManでは、昨年末頃からAndroid対応を希望するアプリ開発社が急激に増えた。特に、日本のアプリ開発社からの要望が多く、これは、Google Playでの売上が日本で急成長しているという点にも合致する。

以下に、SearchManによる、iOS App StoreとGoogle Play(Android)のApp Store SEOの比較を掲載する。これを見る限り、Google Playの方がApp Store SEO経由でのダウンロード獲得に大きなチャンスがあると言えるだろう。

App Store SEO比較: Google Play vs App Store from SearchMan.com

1)Google Playストアの方が、より多くのアプリを検索結果に表示する
1.1ページあたりのアプリ数が多い:Google Playストアは、検索結果画面の1ページあたり7、8個のアプリが表示される。他方、iPhoneは1アプリ、iPadでは6アプリだ。
2.検索結果を深堀りするのが簡単:Google Playストアは、画面をタップすることなく、フリックするだけで、下方向に無限にスクロールできる。他方、iOSでは、検索結果を追加で読み込むのにタップが必要となる。

2)Google Playストアの方が、同じクエリに対して、より多くのアプリがヒットする
1.Google Playの方がヒット数が多い:ビックキーワードで検索すると、検索ヒット数がGoogle Playの方が圧倒的に多い。
2.類似語を用いたクエリ拡張:ある検索クエリに対して、Google Playの方が、類似語等への拡張をより積極的に行なっているようだ(たとえば、photoというクエリが入力された場合に、photo、photos、写真……と解釈する)。これは、Googleが検索エンジンの会社であることを考えれば想像に難くない。
3.自動スペル補正:Google Playの方が、ミススペルをより賢く自動的に補正する。これもGoogleが検索エンジンの会社であるからなせる業だろう。

3)Google PlayにおけるApp Store SEOへの先行投資は今がチャンス
1.競争が少ない:アプリ数はApp Storeとほぼ同数だが、アプリ開発社は(Androidアプリは、レビュー審査が無いにも関わらず)iOSアプリをより頻繁にアップデートしている。
2.課金チャンスの増大: Google Playは、ユーザーのクレジットカードが登録されていないことが課題だったが、日本ではキャリア課金によってこの問題が克服されつつある。結果として、Google Playでの売上が日本で急成長している。

4)Google Playの方が、App Store SEOを簡単に実行できる
1.レビュー審査が不要: iOS App Storeでは、アプリ名、iTunesキーワード変更する際に審査が必要だが、Google Playでは不要。
2.Google PlayにはiTunesキーワードに相当するものが存在しない: Google Playは、iTunesキーワードに相当する「隠しキーワード」が存在しない。iOSアプリでは、アプリ名、アプリ説明文以外に、カンマ区切り100文字でiTunesキーワードを注意深く選ぶ必要がある。このiTunesキーワードは、SEO上、非常に大きなウェイトを占めており、アプリ開発社はこれを選ぶのに神経を研ぎ澄ませる必要がある。
3.アプリ説明文のウェイトが大きい: 上記のようにiTunesキーワードに相当するものが存在しないため、Google Playでは、アプリ説明文のSEOに占める割合が、App Storeよりも大きいということはよく知られている。

結論としては、現時点でGoogle Play SEOに少しばかりの時間を投資するのは、理にかなっている。SearchManでは、iOSアプリでもGoogle Playアプリでも同じように、時間をかけずにSEO対策が行えるようなツールを提供している。SearchManが提供している「検索知名度ランキング」はこちらから、例えば「パズル&ドラゴンズ」のキーワード分析はこちらから見られる。アプリ開発社は、会員登録を行うことでより詳細でカスタマイズされたSEO分析、SEO改善が行える。

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