ホント?/Appleが講談社・小学館などと組んで日本でのeブック発売を開始

 日経の記事がソースなので真偽は定かではないが、出版社側も以前ほどの拒否反応は示さないような気はする。毒をもって毒を制すで Apple で Amazon を牽制できれば漁夫の利を得られるかもしれない。日本の出版社や端末メーカーの対応を待っていても iPad や kindle の 1/10 も売れていないのでプラットフォームとして認識されることもないということに気づいたのだろう。それならば、勝ち馬に乗ったほうが後々後悔しなくていいというのは合理的な判断だ。出版社は Apple と Amazon で電子書籍へのユーザの意識を開拓してもらってコンテンツ流通経路を確保できれば末端の本屋がどうなろうと知ったことではないだろう。

kobo2013-01-03 0.38.59 それはそうと、気になったのは「楽天が7月に導入したKobo eReaderは約100ドルと安く、小説やエッセイ、漫画、それにKobo限定タイトルなど、計250万タイトルを提供している。」という文。Catherine Shu さんがちゃんと調べずに書いているのか、アメリカのライターの間に楽天が250万タイトル提供しているという妄想が広がっているのか、誰か(例えば三木谷社長)がそう言ったのか分からないが。日本にいるいち消費者とは全く違った風景だ。日本では Kobo が無料で配布されたら、受け取った人が「ゴミ送りつけてきやがった」といった感想を述べたり、福袋に kobo が入っていたら「ハズレ」だったと言われたりする状態だ。この感覚は自分の持つ印象と一緒だ。(2012/12/28 の状況を右に載せた。トータルで 11 万。その中には楽譜とか一ページの低解像度写真、Wikipedia の作家情報などここに入れるべきではない”タイトル”がどれくらい含まれているか分からない)。

まあ、iPad 持ちとしては Apple には日本語書籍の販売も本格化して欲しい。できれば、NewsStand に入るような雑誌の充実もお願いしたい。コンテンツ専用のアイコンがホーム画面に増えるのは勘弁して欲しいから。

Appleが講談社/小学館などと組んで日本でのeブック発売を開始

Appleが日本でeブックサービスを開始する、コンテンツは日本の大手出版社が提供する、と日本の経済紙Nikkeiが報じている(ソース: The Digital Reader)。

Appleは日本語のeブックを今月の終わりごろから、iPhoneとiPad向けに発売する。iPadは台数ベースでこの国のタブレット市場(4〜9月)の60%を占有する。コンテンツは日本の出版社、講談社、小学館、角川などから8万タイトルを確保している、といわれる。

iPadの日本での人気はeブックビジネスを開始するうえでアドバンテージだが、Appleのeブック日本進出は今回が初めてではない。2010年にiPadがリリースされたとき、同時にAppleは日本語のeブックストアを開店したが、日本の出版社との交渉が頓挫したために行き詰まった。

Nikkei(日本経済新聞)によると、一部のアナリストたちの予想では、Appleは日本のeブック市場で当初700億円、2016年度には2000億円の売上に達するだろう、という。

日本の出版業界の2011年の売上は225億ドルだが、この国のeリーダーの普及ペースは遅かった。Bloomberg Businessweekによれば、日本の消費者はSony、Panasonic、Toshibaなどの製品を拒否し、また海外製品も主に日本語対応(縦書きなど)が不完全なため拒絶された。

10月になってやっとAmazonが日本語Kindleの予約受付を開始し(機種はPaperwhite)、日本のKindle Storeに5万タイトルを揃えた。ただしAmazonとAppleの両者は、共通の敵Rakuten(楽天)との戦いで苦戦するだろう。楽天が7月に導入したKobo eReaderは約100ドルと安く、小説やエッセイ、漫画、それにKobo限定タイトルなど、計250万タイトルを提供している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です