XOOM #21 +MP-0118 bluetooth keyboard

XOOM with BTKB

 使ったのはMP-0118というほぼブランドなし商品(iPhone/MP-0118(bluetooth keyboard)参照)。

 ペアリングは簡単。Bluetoothの起動とペアリングの手順の説明に従えばいい。キーボードをペアリングモードにするのはキーボードによって異なるのでキーボードのマニュアルで確認する。

 キーボードとペアリングした状態で文字入力モードになるとソフトキーボードが消える。これで、キーボード入力モードになったことがわかる。物理キーボードがソフトウェアキーボードより入力しやすいのには議論はないと思う。ただし、ソフトキーボードの場合にはもっと上に表示される変換候補が画面の下の方に表示されるので入力している文字と変換候補列とを視線移動しなければならない。Androidの場合は予測変換候補を選ぶのに一手間かかるので、予測変換に頼らずにそのまま文字入力を続けて文節単位で変換をするほうがいいかもしれない(実際にこれを売っている時もそうしている)。物理キーボードは小細工をせずに打ち続けて変換した方がいいかもしれない。パソコンで予測変換を使わずに入力すると思えばたいした手間ではない。少なくともソフトウェアキーボードで打つよりは遥かに楽だし速い。

 物理キーボードで楽になるのはキーボードショートカット。これは iOS デバイスでも感じることだが、コピー、カット、ペースとがキーボードショートカットでできるのは便利。しかし、なぜかアンドゥが(CNTL+z)だけはできない。あと、入力モードの変更がめんどくさい。このキーボード特有の問題かもしれない。このキーボードでは日本語とローマ字入力を切り替えるのは function + Esc だが、Esc キーはアプリによってはキャンセルとバッティングしていて、アプリが終了してしまったり予想外の動きをしたりすることがある。日本語とローマ字の切り替えはここのような題材を扱う場合には頻出する。意識せずに切り替えができないのは残念だ。

 iOS にできないホーム画面でのアイコン選択とアプリ起動が矢印キーと enter でできるのは便利だ。ホームボタン等のキーのあるキーボードならさらに便利だろうと思う。これは iOS にも取り入れてほしい機能だ(ポインタをなくすというiOSの基本理念に関わるところなので難しいかもしれないが)。

 後、あまり話題になってない気がするが、キーボーでスリープから復帰することができる。パソコンではおなじみ機能だが XOOM は入力中の画面のままスリープした状態でもキーボードを叩くと元の状態に復帰する(iOS デバイスでも可能)。XOOM はスリープ解除のために背面にあるボタンを押さなければならないので iOS でこの機能を知った時より便利に感じた。

 ただし、XOOM は、というより Android +iWnn では iOS でキーボードを使う時ほど快適にはならない。理由は、前にも書いたが、予測変換候補の選択がキーからできないことだ。これは根本的な課題で XOOM や MP-0118 の組み合わせの問題でもどちらかの問題でもない。 iOS の入力が使い込めば使い込むほど入力速度が上がるのに対して Android はそうなっていない。これは、物理キーボードを追加してタイピングが楽になったとしても変わらない。なぜなら、予測変換の候補を変換キー(スペースバー)で予測変換候補を選べることが出来ればキータッチの回数が純粋に減るからだ。同じ使い心地のキーボードであればキータッチの回数が少なければ少ないほど単位時間あたりの入力文字数は増える。そのほうが快適に決まっている。ATOKでこのような問題があったのかどうか強くは意識しなかったが同じ症状だったと思う(試用期間が終わったので試せない)。どなたか、タブレットでATOK と物理キーボードを使って試した結果を教えて欲しい。試し方は、「長い文字列を学習させ、最初の数文字を入れた時点でその文字列が変換候補の2番目以降に出たときに、スペースバー(あるいは機種によって変換キー)を押し、目的の候補を選べるかどうかを見る」。

 他にもちょっと?な動作がある。変換候補の二つ目をスペースバーで選んだときに、次の文字を入れればほとんどのパソコン用IMなら選ばれていた文字列を採用し確定した上で次の入力にはいる。iOSでもそうだ。この動作は染み付いている。これは、日本語JISキーボード搭載の社給パソコンでは必須だ。なぜなら、日本語JISキーボードではenterきーはホームポジションから離れているのでちょっとでも打つ回数を減らしたいからだ。癖になっている動作をデバイスによって変えなければならないのは面倒だ。

 とはいうものの、これだけの長文を打ってもそれほど苦にはなっていない。最後の問題も、MP-0118では物理的な距離が短いためにほとんど手を動かさずに小指を伸ばすだけで届くので普通のキーボードを使っているときほど苦痛にはならない。本気で文字を入力したいようなときには物理キーボードはおすすめできる。MP-0118は薦めないが。

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