タブレットの犬ども

 タブレット市場が熱い。iPadがこじ開けた市場に群がるハイエナのようだ(以前から windows タブレットを作ってきたメーカーにとっては「apple こそハイエナだろ」ということかもしれないが)。1ラウンドでは iPad を短期間で更新するという Apple の奇策に煮え湯を飲まされた Android メーカーも態勢を立て直してきた。

 次々に発売される新機種を見るのは純粋に楽しい。数か月後には順位が確定するだろう。そして、来年の今頃まで残っていられる機種がどれかも。

 自分はiPad3を使っているはずだが、au が XOOM のアップデートをしてくれて、ICS が iOS5 並になって、Android Market が iTunes 並みになって、タブレット対応アプリがまともになったら XOOM を使い続けているかもしれない。可能性はゼロに近いだろうな(´・_・`)

ハードメーカー

■中国、台湾、韓国勢(Acer, ASUS, HTC, Samsung)
ここでは代表としてASUSを挙げたが、他からも同じような製品は出る。最新のチップやギミックでハードウェアオタクの心をくすぐる。人柱上等な人たち向けの端末だ。

■Lenovo

 レノボは潤沢な資産とIBMのブランドを引き継ぐイメージ戦略でトヨタのような戦い方だ。廉価版 7 インチで kindle fire を迎え撃つだけでなく、10 インチで iPad と戦い、さらに 5 インチという新しいフォームファクターを提案してきた。スマートフォンとの住み分けが難しそうだが大丈夫か?

■その他

 日本製の端末もと思ったが、販売前から終わっているような物ばかりなのでやめた。年内に発売される日本ブランドのタブレットで来年の今頃まで残っている物はない!「誰が買うんだこんなもん」と言われながら電器屋に並んでいたガラパゴスのような状態を「残っている」と言わないのならだが。

 と思ったら一つだけ面白いものがあった。やってくれるぜ SONY。CLIE UX-50 を愛用していた身としては応援したいところだが、提灯マスゴミ以外にこんなスプリット液晶を喜ぶ奴らはいないだろwww

  • 価格.com – SONY Sony Tablet Pシリーズ 3G+Wi-Fiモデル 4GB SGPT211JP/S 価格比較:スペック的には見るべきものはない。2枚構成のモニタだけが特徴でそれが全てだ。このギミックのためだけに44,800円(ミドリ電化)出す人はほとんどいないだろう。先日会長が「apple に追いつくための準備を進めてきて、整った」とか言っていたが、これがその弾だとしたら、相変わらず見えていないとしか言いようがない。
  • 価格.com – SONY Sony Tablet Sシリーズ Wi-Fiモデル 16GB SGPT111JP/S スペック・仕様:2コア+Honeycombの標準的10インチタブレット。可もなく不可もないが、52,800ではダメ。android 陣営の中でも存在感を示すことはできないだろう。
  • コンテンツサプライヤー

     コンテンツ流通業者の対決も見逃せない。一足先に発売された台風の目。物は一世代前のハードとOSに独自アプリを載せただけのチープなものだ。武器はコンテンツサプライヤーのサービスとの親和性と価格。これが、どこまで市場に受け入れられるか。

    ■amazon

     11月発売でのスタートダッシュを決めたらしい kidle fire。マスコミのレビューでは叩かれているようだが、それは会社の経費で買った iPad 2 を常用しているようなビジネスパースン視点によるもので、年末のお買いもの予算からねん出して初めてタブレットを買おうとしている消費者の視点とはずれている。どれくらいずれいているかは年末までの売上でわかるだろう。

    ■B&N

    というのは日本では紀伊國屋のようなチェーン店か。通販ではなくリアル店舗チェーン店のようだが、それがこんなハードを出してくるところに市場の違いを思い知らされる。日本にはこんなことのできる企業はない。しようとする企業もない。amazon のやり方に反対して邪魔するだけ。

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