日経ビジネスの吉野さんと宇賀神さんに送る。 アップル「新しい iPad」が販売300万台を突破、過去最高の立ち上げ – Engadget Japanese

 コンシューマー用ハイテク製品のスタートダッシュはいつものことだ。Android のスマートフォンでも発売後数週間は品薄になることは珍しくない(Android タブレットでは聞いたことはないが)。問題はいつまで続くかだ。Android のスマートフォンは新製品発表のスパンが短いので、1月もせずにランキング外に落ちて半年もしないうちに二束三文になる。ここが Apple と Android メーカーとの違いだ。

 日経ビジネスの「独走アップルの死角:日経ビジネスオンライン」によると、「革新性がない」 iPad だが、今回の iPad もスタートダッシュが決まったようだ。

アップル「新しい iPad」が販売300万台を突破、過去最高の立ち上げ – Engadget Japanese.

新 iPad の販売台数が300万台を超えたことをアップルが発表しました。「新しい iPad」の発売は日米を含む12の国と地域で16日金曜日、原則的にローカル時間の朝8時から。300万台達成の発表は米国時間で19日。アップル製品の販売台数発表でたまに使われる「最初の3日で」や「最初の週末で」といった言葉は今回の発表文にないため、4日目で300万台超のようです。アップルのシニアVP フィル・シラーによれば、「過去最高の iPad 立ち上げ」。今週の23日からは、さらに24の国に販売が拡大します。

sonytablet 上記の日経ビジネスの記事で「iPad のリードはなくなった」と言ったという技術者のいる日本の大手家電メーカーが Sony なのかどうかはわからないが、日本を代表するといってもいい Sony のタブレットがこの状態だということは記録しておこう。ちなみに、このソニーのタブレットは発売時には6万円ちかい値段だった。

 これは17日くらいの家電量販店のDMだ。iPad 2 が35000円を切っているのに、はるかに遅い sony のタブレットが39800円。これを見て、日経ビジネスの記者は「こんな戦略は誰でもすることだ」と言うんだろうか?Sonyのタブレットを誰が買う?iPad 2の値段が下がっているのを知らない、iPad 2 と Sony のタブレットを実際に手にとって使い込んだことのない情弱だけだ。日本のメーカーは iPad 2 にすら互角に対抗できるタブレットを出せていないのが現状だ。

 ちなみに、上のチラシのモデルではないが、同時に発売された P についてのレビュー記事があった。米Gizmodoによる Sony Tablet P レビュー。 : ギズモード・ジャパン。これを見るかぎり完全に終わっているだろう。革新的な2画面だが、UX を向上させることが出来なければ意味がない。日経ビジネスの記者さんがここに取り上げたエントリを読んでも、「iPad には死角があって、これまでのようにはいかない。日本メーカーが巻き返す」と考えるのだろうか?

 日経ビジネスの記者の評価が高い Ive だが、彼は革新的であろうとはしなかった。UX を向上させることを考えぬいた結果出てきた答えが革新的として市場に認知されただけだ。これを知らずに、「革新性がないからダメ」などというのは木を見て森を見ないのと一緒だ。

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