デジヲタがフィットネス・トラッカーを使うと・・・(前編)

20160527_00 Fitbit のデータを Apple の HealthKit に取り込む方法が分かった。残念ながら Fitbit のアプリが対応したのではなく、サードパーティのアプリが必要となる。

 そのアプリは sync Solver

 Fitbit charge HR に感じていた不満の最大のものがあっさりと解消された。アメリカのユーザーにも同じように感じている人がいたのだろう。

 ヘルスケアには charge HR で取れる情報の大半が転送される。ヘルスケアの表示はシンプルなグラフか詳細なリストしかなく、Fitbit アプリのようなグラフィカルな分析はない。なので、個々の項目を詳細に見たい場合は Fitbit を開くしかない。また、Fitbit や Movescount にあるような詳細な時系列の心拍記録や距離を軸にした運動のログはヘルスケアには存在しない。

 体組成計の情報が取り込めれば自分的には完成。だが、HealthKit にはタニタやオムロンが提供するような情報を持っていないので、HealthKit 対応体組成計を持っていてもヘルスケアで管理することはできない。これは残念だが、体重(BMI)と体脂肪率以外の指標は各社が異なるアルゴリズムで計算していて、世界的な標準がないので仕方がない。今後も骨格筋率とか筋肉量といった指標が取り込まれることはないだろう。

 更に、これは Fitbit の問題だが、距離については引っかかるものがある。自転車とラン・ウォークの距離を合算してしまう。ランとウォークならまだしも、自転車で 10km 走るのとウォーキングで 10km とは全然負荷が違う。また、その自転車の距離も実際の距離とは全くかけ離れた数字で何の参考にもならない。Epson のように自転車を選んだら距離を 0 にするようにしたほうがマシだ(前にも書いたが、重要なので何回も書く)。

 おかげで、他の HealthKit 対応アプリ全てで利用できるようになった。するかどうかは別にして出来る方法があることが重要なのだ。HealthKit 対応にうるさくこだわっていた理由がこれだ。HealthKit のDBに登録されたデータはセンサーやアプリに依存しなくなる。フィットネス・トラッカーや体組成計を他社品に買い換えても、HealthKit 対応のデータは引き継げる。

 Fitbit charge HR でとったデータも、Sync Solver がなければ、他社のフィットネス・トラッカーに買い換えたらそれっきりだ。新しいデバイスでゼロから始めるか、遡って手入力するしかない。だから、各社は HealthKit に対応しないのだろうが、一度入れたデータは他でも使えるほうが便利に決まっている。そう考える人が多く、多くのアプリで連携が進んでいる。この流れに逆らうより流れに乗ってユーザを呼び込むほうが正解だと思う。少なくとも自分は、HealthKit にデータを遅れるようになったことで charge HR の魅力が大きく増した。

 残るは体重と体脂肪率だ。今使っているオムロンHBF-254Cは袋小路なので、Fitbit へはアプリを見てて入力している。体組成計の数字を覚えておいて転記するよりはマシではあるが大差はない。タニタはアプリにより HealthKit と同期できるようになった。素晴らしい。自分がオムロンを買う前にやってくれていたら、オムロンの体組成計を買ってがっかりすることもなかったのに。なお、オムロンのサービスには一つ良い所があって、過去6ヶ月のログをCSVでダウンロードしたり月ごとのレポートをpdfで読むことが出来る。これは fitbit でも提供されていないことで、素晴らしい。「体脂肪率の数字がこんなじゃなくて、HealthKit に対応してくれていればなぁ」と思うが別問題。

 長くなるので後編に続く

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です