Samsung、Galaxy S5の販売が目標を40%下回ったことでトップ人事を含む改革を検討か

GALAXYS5 ハイエンド市場は飽和状態に達したということだろ。iPhone だけは台数を増やしてきたが、これは取り扱い国が増えたことが大きい。中国の富裕層へ行き渡ったら売上の伸びはなくなる。端末の完成度が上がりハードウェアの機能強化も一段落ついた今、買い替えサイクルは長期化必至だろう。

 但し、チープスマホについても近い将来パイの拡大傾向の終焉がくる。スマートフォンのコモディティ化が完了する時だ。そうなる前に、Apple は少額決済や健康管理分野といった非デバイス部門の売上を増やしたいのだろう。

 スマートフォンビジネスのパイの拡大が終わった時にもう一度業界に冬が訪れる。生き残りをかけたビジネスモデル闘争が始まる。そのチャンスをものにする企業がその後10年くらい覇権を握る可能性がある。順位のシャフルも起こりうる。日本企業が浮かび上がれるか・・・今のままでは無理だろう。

Samsung、Galaxy S5の販売が目標を40%下回ったことでトップ人事を含む改革を検討か – TechCrunch
Wall Street Journalの記事によれば、SamsungはGalaxy S5の販売成績が予測を40%も下回る不振となったことを受け、トップ人事の刷新も視野に入れた対策を検討しているという。今年のSamsungのフラグシップ・モデルの販売台数は1200万台に留まっている。これに対してGalaxy S4は1600万台だった。

この成績にSamsungはモバイル事業部の責任者で共同CEOのシン・ジョンギュン(申宗均)をCEOの職務から外、モバイル事業部の経営に専念させることを考えているという。 不振のモバイル事業の立て直しの采配は現在家電担当の共同CEO、ユン・ブクン( 尹富根)が担うことになるようだ。Samsungのテレビ事業は依然好調だ。

意思決定の集中化を進めることは大きく広がったSamsungの事業間の連携を効率化し、たとえば最近買収したSmartThingsをGalaxyシリーズのデバイスに統合していくことも加速させるだろう。しかし共同CEOを一人減らしたことで本当の意味で組織が活性化するかどうかは分からない。また半導体とディスプレイ事業の責任者であるクォン・オヒョン(権五鉉)も共同CEOであり、その地位に留まる見込みだという。

Samsungはアメリカ市場では好調を続けているが、中国を含む他の主要市場では売上がマイナス成長に陥っている Samsungのモバイル事業にはテコ入れが必要だ。依然として最大シェアを保持しているものの、短期の結果は下向きだし、中長期のトレンドについても、よくて頭打ちという状況だ。

Samsungが取るべき対策の一つはGalaxyの製品ラインの整理だと言われている。ユーザーを細分してそれぞれに合わせた製品を次々に発表することでこれまでSamsungはビジネスを成長させてきた。しかしここに来て、その戦略も限界に達し、Galaxyのブランドイメージをぼやけさせ、どれを買ったらいいかユーザーを迷わせるなど、メリットよりデメリットが多くなっていると言われる。

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