HyperCard と ResEdit こそが Macintosh

 先日紹介したサイトを開いていたら、色々と蘇ってきた。特に嬉しかったのは HyperCard と ResEdit だ。これらのソフトでカスタマイズできる自由さが Mac の魅力だった。HyperCard についてはひとつのエントリでは書ききれないのでいつか特集的に書きたい。ここでは ResEdit についてのみ思い出を書き留めておく。

 ResEdit は Resource Editor の略。リソースは Mac OS の使いやすさを実現するためのキーとなる要素技術だ。当時の Dos にはそもそもアイコンなど存在しなかったし、ファイルはアプリケーションから開くことしかできなかった。それだけでなく、リソースを入れ替えることでアプリケーションで表示されるダイアログやメニューを差し替えることも簡単だった。今では考えられないことだが、ResEdit はシステムすら書き換えの対象に出来た。Finder のリソースを書き換えることで面白い UI を作ったりすることが流行った時期もあった。

 非採算的な遊びでしかないように思えるかもしれないが、これによってプログラムがどのように動いているかを体験することができた。「このソフトはメニューを押された時にここに定義された文字列を表示してるんだ」ということを感じ取ることができた。出来合いのアプリケーションやコンテンツを消費するだけでない接し方があった。

 そんな時代を思い起こさせてくれるのが ResEdit だ。

ResEdit_00 ResEdit アイコン


ResEdit_01 スタートアップスクリーン


ResEdit_02 アプリケーション※1を開いたところ。アプリケーションに含まれるリソースが丸見え!!


ResEdit_03 アイコンリソースを開いてみたところ。このアイコンを編集すれば Finder 上で表示されるアイコンを変えることができる。

※Disinfectant は Mac OS をターゲットにしたウィルスソフトが現れた時に Northwestern univ. の研究室が作ってフリーで配布したソフト。当時の Mac ユーザの必需品だった。感謝!

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