退場者:米国大手書店チェーンBarnes & Nobleが自社タブレット製造を見直し、製造業他社との提携を発表

 日本では販売されていないし B&N という本のチェーン店も日本にはないので余り話題にもならなかった。日本のLideoとか、BookPlaceみたいなものか。

 Amazon に真っ向勝負のビジネスモデルだったがうまくいかなかった。異なるビジネスモデルとの戦いだけでなく、同じビジネスモデルの競合とも戦わなければならないからタブレット市場は厳しい。日本市場でなら、7インチのカラータブレットが 13,000 円程度なので、充分な競争力が有るように思えるが、アメリカ市場ではもう駄目のようだ。

 Kindle fire と同じくらいに注目集めた端末(ビジネスモデルを含めてだが)だったので、何回もエントリに取り上げている。下のリンクを探していて思い出したが、Microsoftの出資も受けていたのに。その後 Microsoft 自身が Surface でタブレット市場に乗り込み、そこでオンラインストアを開始し突然競合として立ちはだかってしまった。2013/6 時点でこの出資がどのような状態なのかは知らないが。

NOOK
 Google play にアクセスできるカラータブレットとして考えれば悪くないコストパフォーマンスだ。Google play が使えるということは Amazon アプリをインストールすれば Amazon からも B&N からも本を買うことが可能だろう(Kindle fire から B&N の電子書籍ショップにアクセス出来るかどうかは知らないが)。

米国大手書店チェーンBarnes & Nobleが自社タブレット製造を見直し、製造業他社との提携を発表 : ギズモード・ジャパン

圧倒的にKindleでしょうな。

米国老舗書店チェーンBarnes & Nobleが、展開していたカラータブレット端末事業について方向転換を発表しました。内容は、市場争いの続くカラータブレット業界では、製造業者と提携するというもの。その背景にあるのは、もちろん自分とこだけではお金が回らなくなったためでしょう。メーカーと組むことによって、リスクを減少させようという目的。

カラータブレットでは製造業者と組むものの、他の端末Simple TouchとGlowlight電子リーダーについては変わらずに自社製造を続けます。ですが続けるものの、やはり他社と共同ブランドとして展開していくもよう。パートナー企業がどこになるのかは、現在はまだ未発表。

タブレット業界は、激しい競争の末、明暗がハッキリと別れつつあるようです。Barnes & Nobleに関しては、Nookリリース初年度から多少は諦めムードもあったように感じますけれど。担当者は、生産中止予定はないとしていますが、他社と協力することで製品運営にどのような変化が見られるかはわかりません。

他社に製造を任せるということは、製品に関して相手への絶対の信頼が必要となります。今後、クオリティはどのように変わっていくのでしょうか。吉とでるのか、凶とでるのか。米国タブレット業界、あちこちでテコ入れがはいっているようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です