デジタル健忘症

 マスコミや政治家の健忘症を笑ってばかりはいられない。マカーにも健忘症患者はいっぱいいる。

 前にG5が発表されたときはG5が64bitプロセッサだから同等のクロックスピードのintelマシンよりはるかに速いとか言っていたような気がする。PowerMacの大半は既にデュアル化されているし。intel core duoにしたら速くなるというのなら、前のセールストークが全て嘘だったということになる。

インテルCPU搭載の新型マックは「買い」か?(上)

 米アップルコンピュータ社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、今年の『マックワールド・エキスポ』の基調講演でまたしても魅力的な新製品を披露した(日本語版記事)わけだが、発表当初の幸せな気分が薄れつつある今、アップル社の忠実なファンたちは、ある悩ましい事実と向かい合おうとしている――またしてもプラットフォームが丸ごと、ベータ版状態に戻ってしまったのだ。

インテルCPU搭載の新型マックは「買い」か?(下)

現時点で、新型マックの実際の速度はどのくらいなのか?

 プログラムによって違う。ユーザーやアナリストたちの報告によると、一般ユーザーの行なうタスクのほとんどについて、新型iMacが少なくとも旧型マシンと同等の性能を見せることは確かなようだ。『マックワールド』誌のテストでは、インテル社製CPU搭載のiMacで『iMovie(アイムービー) 6』を使ったところ、旧型よりも1.84倍速くなったが、アップル社の2倍速いという宣伝文句は誇張だとしている。他にも、たとえば『iPhoto』(アイフォト)でファイルをエクスポートするといった作業では、新型マシンでの速度向上は微々たるもので、場合によっては多少遅くなることもあった。

 『ウォールストリート・ジャーナル』紙の検証によると、インテル社製CPU搭載のマックでは一部の作業で12~44%の速度向上が見られたが、ほとんど変化のないものもあったという。最適化がなされていないプロ向けアプリケーションを試したユーザーからの報告は、さらに厳しい成績を示している。たとえば、Photoshopを使ったテストでは、インテル社製CPU搭載のマシンはG5を搭載したiMacの4分の1の速度しか出なかったという。

 その昔、前バージョンのOSをネイティブで起動できるマシンを求めて生産終了品を買いあさったプロ達がいた(フォントの扱いが変わったためにOS8が必要だったり、OSX対応のphotoshopが出るまで時間がかかったのでOS9を使い続けたりしていた)。今回も同じようなことが起こるだろう。64bitマルチコアに最適化されたphotoshopの速度をintelの32bitデュアルコアで上回るのは並み大抵のことではないだろうから。

 ただ、safariとMail、iTunesが使えればいいという一般家庭ユーザなら intel iMac は悪くはない。ビジネスユーザも然りだ(但し、MS office のネイティブ版待)。だからこそ、このセグメントに最初に持ち込んだんだろう。次は mac mini あたりがターゲットか。

 とまあ、思いつきを書きなぐっているわけだが、俺にとってはプロ野球の選手の移籍話と同じくらい関係がない。未だに、エミュレータ・ショックから立ち直れていないから。対応したアプリが増えればどんどん速くなるといわれながら速くなったことなどなかったPowerMac6100。「立ち上がってしまえば従来と大差ない速度で使える」と書かれていたクラシック環境(しかも、うちの環境では起動に失敗することが多い)。

 こういうことをしつこく引きずっているような人間はパソコンユーザとして少数派なのかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です