iDisplay トラブルからの帰還(Windows編)

 Windows編と書いたが、トラぶったのは Windows だけで、Mac版はそもともトラブルは一切なかったので、帰還する必要すらなかった。

 ブラウザで画面が書き換わらないというのは、元に戻せば普通に動くので iDisplay を使わなくなれば元に戻った。困ったのは FileMaker と Office。iDisplay でタブレットをつないでいるときにそのウィンドウの場所をソフトの環境変数に書き込んだらしく、外部モニタを使っていないときの挙動がおかしくなった。

 Office はアプリケーションは正常にPCのモニタで起動するが、ファイルダイアログの表示位置が外部モニタに行っているらしく、開くとか Save as を実行したときにフリーズしたようになってしまった。しかし、タスクマネージャから落とそうとすると「入力待ちになっているがいいのか」と確認してきた。つまり、フリーズではなく入力待ちでほかの操作を受け付けなかったのだ。

 FileMakerはもっと性質が悪く、ウィンドウがPCで表示できなくなった。画面上は何も起こらないが、アプリは起動した状態だった。こちらも、起動時のダイアログが仮想空間上で表示されて入力を待っていたのだ。画面に何も表示されないので手のつけようがなかった。

 まず、iDisplay をアンインストールしてみた。Office についてはこれで解消したように見えたが、何回かに一回はダイアログが出なくなりそのたびに再起動しなければならなくなった(再起動後は正常に動作することが多かった)。FMPについては全く状況は変わらなかった。

 そこで、システムの復元を試みた。しかし、残念ながら、復元ポイントは iDisplay をインストールした状態だった。そこで、発想を変えて iPad を会社に持ってきてiDisplay で接続した。その上で Office と FMP を動かした。すると、FMPの起動ダイアログが予想通り iPad に表示された。FMPの起動ダイアログとウィンドウをPCに移動し操作し、Office も同じ状態でファイルダイアログを操作してみた。その後、iDisplay を切断し各アプリを再起動してみた。

 すると、期待通りFMPは起動画面がPCで表示されるようになり、Office のファイルダイアログも正常に機能するようになった。念のためにシステムを再起動しても再現するかを確認したところ問題なく使えるようになった。

 iDisplay のモニタの拡張の方法には問題がある。こういうソフトを使って外部モニタを使う場合にはコントロールパネルの「画面の解像度」で認識されるかどうかを確認しておくほうがいい。ここで確認されるものはOSレベルで認識されているので、アプリは正常に動作すると期待できるから。実際に、玄人志向のUSBアダプタはここで確認でき、アプリとの互換性も全く問題はなかった。

 苦労したがほとんど得るところがなかった(最大の目的である社給PCの外付けとして使えなかったから)。Macとは問題にならず快適に使えるから余計に残念だ。Windows版のソフトが改善されたら試してみたい。それまではWindowsでは使えない。

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