Surface RT、7月14日から32GB版 349ドルで販売 米Staples

 日本に続いてアメリカでも RT のテコ入れが始まるらしい。生産はストップしているだろうから在庫が山積みになっていくことはないだろうが、Windows 8 搭載のノートPCの平均価格が下がっている中で RT の在庫は一刻も早く捌きたいだろう。このクラスの製品はナマモノと呼べるほど陳腐化が激しく、強力なライバルの値下げで一気に価値を失ってしまう。Surface RT が厳しいのは、Windows 搭載デバイスの脅威にさらされているところだ。

 気になるのは、期間終了後の価格をどうする気かだ。アメリカに先駆けてキャンペーンを打った日本では、アメリカのキャンペーンが始まる14日にキャンペーンが終了する。14日まで39,800円で売っていたものを15日以降に49,800円出してでも買おうとするだろうか?自分なら嫌だ。「Surface RT というのは 39,800 円(アメリカでは $348)の製品」という価値観が定着するからだ。これが消費者心理だ。期間限定キャンペーンは、期間内での購入を促進する効果はある。それまで 49,800 という価格で躊躇していた人に購入を踏み切らせるきっかけにはなっただろう。しかし、終わった途端リバウンドが来る。

 キャリアの期間限定キャンペーンも名前を変えて継続される。わかりにくいネーミングやオプション設定で値上げをするが、昔のような価格体系に戻すことはできない。ソフトバンクは、iPhone 5 の人気を利用してパケット料金を 1,000 円も上げたが、そんなことができたのは iPhone 5 という空前絶後の商品と、ライバルのおかげだ。もし iPhone 5 がソフトバンクからしか販売されなかったらパケット料金を上げることはできなかっただろう。au が iPhone を扱うようになってソフトバンクも大きな利益があったと思われる。

 ただ、この価格構成で市場がどのような反応を見せるのか、見せたのかは興味がある。少なくとも、近所のエディオンでは Surface のデモ機を触っている人を見たことがない。4~6月期、7~9月期の市場シェアを早く見てみたい。
 

マイクロソフトSurface RT、7月14日から32GB版 349ドルで販売 米Staples – Engadget Japanese
米国でマイクロソフトが Surface RT タブレットを大幅値下げするらしい、とのうわさに続いて、大手小売チェーン Staples が Surface RT 32GBモデルを349ドルで販売する広告を掲載しました。

Surface RT 32GBモデルの米国での標準価格は499ドル。今週末7月14日から20日まで有効なStaples のセール広告では、32GBモデルが 349ドルになっています。

64GBモデルや、キーボードアクセサリの Touch Cover や Type Cover の価格については不明。一応は期間を区切ったお買い得扱いで、通常価格499ドルのところ150ドル引きで~と広告しているものの、Staples は全米に1500店舗を超える大手小売チェーンであり、特定の1店舗が数台限定で客寄せ特価販売をすることとは意味合いも違ってきます。

Staples 以外の取り扱い店舗での価格改定やセールについては今のところ情報なし。7月14日以降あるいは20日以降に標準価格が変わるかどうかもまだ分かりません。

なお日本では6月14日からの1か月限定で、1万円引き 3万9800円(32GB) の値下げ販売を実施しています。1万円引きが終わるのは今週末7月14日。

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