blogに飽きた新し物好きの間で、去年くらいから話題になっているのがSocialNetworkService(SNS)だ。googleがサービスしたのがきっかけで日本でもいくつかのサービスが立ち上がった。
5月頃にキヌガサにはアカウントを持っていたが、馴染めないまま放置していた。先日、mixiにお誘いいただいて、アカウントを作ってみた。こちらも、イメージが掴みきれないまま活用には至っていないが、感じたことをwikiに書きなぐってみる。mixiについての雑感
SNSのアメリカでの盛り上がり方(wiredなどでの取り上げられ方)を見ていると、blogと同様の日米の差を感じる。アメリカではblogを新しいジャーナリズムとして取り上げられることが多かった(実は、webサイトだって90年代にはそういわれていた)。ジャーナリズムとしての立場をとるには、そこに書くことは不特定多数に公開(当然、批評に晒されることも)が前提だ。そして、その上で本名匿名にかかわらず、エントリに責任を持つという姿勢が求められる。そういう文化がコメント・トラックバックだろう。前にも書いたが、トラックバックによる評価は論文の評価で使われるのと同じ思想が流れているようだ(これはgoogleのランキングにも通じる)。
それに対して日本では、web日記ツールとしてのblogが中心となったようだ。だから、無断トラックバックお断りなどという問題が出てくるのだろう。公開文書をネット上に晒しながら、批評を受け入れないのはweb日記文化と呼べるかもしれない。問題となるのは、批評・引用OKのサイトと引きこもり系サイトが混在していることだが、それはまた別の問題。
SNSにも同じような差があるような記がする。アメリカのSNSに入ったことがないので分からないが、伝え聞く雰囲気では、初期のホームページ文化のようだ。そう、家族の写真や住所・電話番号までもをホームページで公開していた時代だ(1996年ごろはまだそうだった)。そして、それがきっかけとなって「人のつながりが増えた」、「職探しに使えた」といった話題が新聞にも載った。今では、個人情報をネットで晒すことはできなくなった。しかし、SNSでは行われているようだ。少なくともアメリカでは。
それに対し、日本ではまたもや混乱がおきているらしい。匿名で入会して、匿名でしかかけない日記を書いたりコミュニティを作ったりする人と、本名を名乗ってリアルな友人とのみリンクをしている人が混在している。