i-mode事件

Amazon.co.jp: 本: iモード事件

 会社の先輩がこの本を持ってきて「読みますか?」と言ってくれた。「アー、それですか?」「ホームページとかに参考になるかなと思いますよ」「いや、興味ないんで、ありがとうございます」

 いやあ、さすがに、オトナ語の謎を愛読しているだけあるなあ、俺。って、全然ダメ?

 まあ、実際うんざりなんだ。「i-mode事件」もホームページも。ホームページ構築に情熱を失っていないことは、このサイトを読んでいる人なら分かるだろう。しかし、会社のホームページには興味がない。というより、会社に興味がない。最近は掲示すら見ない。全然帰属意識がないから。割り当てられた業務をこなして金をもらうだけの場所でしかない。そんなところのホームページに力をさく気なんかこれっぽっちもない。ホームページをましなものにして、嘘のイメージをバラまくのも倫理的に問題を感じるしね。

 「i-mode事件」については記憶にないくらい前に書いた。彼女がいなければ、今の携帯通信ブームが来なかったとは思わない。俺は、i-modeが普及する前にj-phoneのe-skymailに興味を持った。i-modeより早くe-mailゲートウェイを取り込んだものだった。i-modeが社会現象のように言われるのは単に、シェアの大きなキャリアのサービスだっただけの話だ。skymailをゲートウェイでe-mailに接続するというアイデアを考えた人間は名前さえ知られない。彼(彼女)こそ、「地上の星」だろう。

 「地上の星」で思い出す、(これもまた前に書いたが)project-xにもうんざり。i-modeもそうだが、ここに取上げられるのは目に付きやすい勝利者に過ぎない。アイデアを出しながらもタイミングや場所が悪く倒れていった屍については一顧だにしないのがこの番組だ。実にNHKらしい。

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