正直、ストーリーはどうってことない。気楽な娯楽作品だ。
映画館に足を運ぶことはないが、レンタルや999円の廉価DVDで見つけたら一本行っておいても後悔しない。
先週録画していた番組( NHK音楽・夢くらぶ「大貫妙子&一十三十一」)を観た。懐かしい曲がライブでやったり、若いシンガーと歌ったりした。素人の耳でしかないが、「いつも通り」をの曲が大好きだという一十三十一(「ひとみとい」と発音するそうな)とデュエットした曲では一十三のほうが歌えていたような気がした。
作った本人よりそのファンのほうがオリジナル(どっちがオリジナルか難しいが、ここでは昔のレコードの楽曲という意味)に近いことはある。コピーバンドはオリジナルのレコードのコピーでオリジナルの再現をするが、アーティスト本人はそんなことはしないし、過去にリリースした曲をそのままやることには興味を持たないだろう。ひょっとしたらできないかもしれない(レコードの曲をライブでコピーするのは技術的にも大変だろう)。
この番組で、「あなたを思うと」という曲をやったが、左右にいたアコースティックギタリストが山弦だった。全然予備知識はなかったのだが、2本のアコースティックギターが左右のスピーカーから聴こえて心地よくiTuneでもヘビーローテーションな曲だ。一人のギタリストが2テイクで録ったのかと思っていたが、違った。音場の再現の甘い俺のテレビ(いちおうステレオではあるが)では、左右に分かれている意味がいまいちはっきりしない音になってしまっていた。また、NHKのエンジニアの好みかなにか知らないが、ドラムとベースとのバランスが悪くギターの音が聴きにくかったのが残念(俺のテレビが悪い可能性もあるが)。少しでもこの曲が気になったらオリジナルの曲をヘッドフォンで聴いてほしい。
ビニール盤を持っているが、shuffleに取り込めないのでCDを購入。
Born in the U.S.A.というタイトル曲が一番最初に入っている。テレビのニュースでアメリカの主題歌のように使われることがあるので、聴いたら知っている人は多いはずだ。アメリカの国粋主義者みたいな人間の集まりでも流れていたりする。しかし、一度歌詞を読んで欲しい。ベトナム(か朝鮮半島)に行かなければならなかった一帰還兵のつぶやきだ。政治や国際情勢とは無関係に、目的意識も持たず(持てず)に戦わなければならなかった兵士が帰ってきてから語った言葉だ。(ちなみに、BILLY JOELも帰還兵の言葉を歌った)
CNN.co.jpのこぼれ話やU.S.A.のページくらいでしか読む機会のないアメリカの多くの労働者階級の生活がストレートに伝わってくる。ただし、これは80年代。その後の貧富の差の拡大、ヒスパニック系の構成比率の増大化、産業間格差などは含まれていない。もちろん、湾岸戦争も911もイラク侵略戦争もだ。
ランキン・タクシーが1996年にだしたWATATING、911後に出したエイ・ヨオ・ヤロオで糾弾し続けたように、Bruce Springsteen は2005年のアメリカをどう描くのだろう。奇しくも、Springsteen ももうすぐ新しいアルバムを出す。東西の両雄がこの時期に何を語るのか…世界は固唾をのんで待っている(って、俺だけか?)
Born in the U.S.A.
BOBBY JEAN
GLORY DAYS
ランキン・タクシーの蒔いた種に載せている歌詞はすべて俺が自分でキーボードを叩いて入力した(ランキンのCDの歌詞カードは全部ひらがなだったり、渦巻状に書かれていたりで、OCRでよみこめない)。
前にmixiのコミュニティで相談して選曲したというベスト盤CDについて書いた。そのときは、Ultimate Best と書いていたが、最終的にOyajinal Bestに変った。
今日、HMVのサイトに収録曲も掲載された。HMVでも、Amazonでも予約できるようになった。2枚組で2500円というお買い得価格なので、ぜひ買ってほしい。出来れば、Oyajinal Bestを買うから買うと俺が喜びます。ただし、HMVでHome GrownのGive Thanks Vol.1と一緒に買うと得点があるらしいのでHMVからのほうがいいかも。俺は、Amazonで買うメリットがないのでHMVで予約するつもり。
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ちなみに、俺の熱烈オススメはロック・ザ・スクール、同じ星に生まれて、暗闇の先・ジャーライトカムの3曲。他にも、したたかジャマイカ、My Weapon、エルシャの渚にて、Nuh Listen、地獄行けバカ、「誰にも見えない、匂いもない」、おいコラ神様、ジャマイカ事情、言い出せなかった秘密、さよなら好きになった女も推薦曲だ(多いな)。
銀行に生活費をおろしに自転車で行った。自転車で15分(2kmくらいか)を走り、そのまま帰ると損した気分になるので、近くのダイエーに行った。
CD売り場に掘り出し物でも転がってないかと行ってみたら、ワゴンに「DVD500円より」とあった。あまり期待せずに近づいたら、宝の山だった。120分のポパイが1000円なので、子供に見せてやろうかと思ったが、こういうのは声優が変っていて違和感があることが多いので(前にトムとジェリーでがっかりした)パス。映画では、「市民ケーン」とか「真昼の決闘」、「シェーン」、ジュディ・ガーランドの「オズの魔法使い」、」雨に歌えば」、等々名作が500円とか1000円で並んでいた。1500円の棚はさらに充実していて、「ロレンツォのオイル」もあった。
迷いに迷ったあげく、買ったのが「素晴らしき哉、人生!」。この前にレンタルで借りたときのことを書いた記憶があるので、内容については触れない。500円だから、みつけたらぜひどうぞ。
こういうタイトルが安く手に入るようになったことは嬉しい。映画のビデオは10年ほど前は1万円以上していて、個人で買うようなものではなかった。しかし、安価になることで気に入ったものは個人でも購入する時代になった。メーカーも1万円以上で出していたときより売り上げは増えているだろう。日本の音楽流通業者はいつになったらこのモデルに気付くんだろう。
先日、Garnet Silkと一緒に買った中古CD。CDDB ではジャンルがROCKになっていて、iTunesに取り込んだ後で探しまわってしまった。
俺が買ったのは、1995年発売のEU版だった。ホーンセクションが多かったり、アレンジが全体的にマイルドだったりで、ヨーロッパ市場を意識した音作りのような気がする(素人なんで細かくはわからないが)。ラスタ系の雰囲気の冷房の効いた茶店のBGMにかかってそうな感じというと分かりやすいかも。
真夏の車に乗るとき、窓をフルオープンにして聴くと気持ちよさそう。後、自転車に乗るときにiPod shuffle で聴くのもね。ただし、ヘッドフォンステレオを自転車に乗るときに使うときは、風切り音のする純正ヘッドフォンはだめ。Plug か耳を覆うようなタイプがいい。ただし、外の音が完全に聴こえないような大音量は危険なので、ほどほどの音量でどうぞ。
ランキン・タクシーのベスト盤が7月6日に発売開始予定。ベスト盤だが、入手不可能な曲も入っているので、損はしない。しかも、2枚組みで2500円というリーズナブルさ。
個人的に嬉しいことにBBSで熱烈にゴリ押しした曲も3曲選ばれている(現時点では)。俺が推した曲目は詳細が発表されたときにお知らせするのでお楽しみに(まあ、俺たちランキン族コミュニティの住人ならとっくにご存知だろうが。)これは、ホントにうんざりすることばかりの日常に差した光のようだ。嬉しい。(これについては別の機会に書きた)
すぐにでも予約したいところだが、Amazonさんでの予約ができるようになったらリンクを貼るので、よろしく。HMVでは既に予約受付を開始しているので、HMVにアカウントのある人はHMVのUltimate Bestのページからどうぞ。
geek的な視点で面白いのが、選曲のプロセスだ。mixiのコミュニティにアーティスト本人が企画を投げ込んで、ファンがそれに応えて入れて欲しい曲をBBSに書き込んだ。そして、炎上することも爆発することもなく、むしろ予想したより静かに、意見交換が行われ、最終的な決定はアーティストとコミュニティのアクティブメンバー達のオフで詰められた。
こんなことが他のアーティストやコミュニティでもできるのかどうかは分からない。SNSという環境が良かったのか、ランキン・タクシーというアーティストが良かったのか、コミュニティの成熟度が高かったのか分からない。多分、全部が複合的に良い方向に相互作用したのだろう。オンラインコミュニティの一つの成功例として記憶したい。
最終的な成果物がCDというのは現状では仕方がないが、将来的にはグラミー賞で話題になったようなオンライン・ライセンス販売になればいいと思う。データのクオリティにより価格差をつけ、実ディスクは簡易包装での枚数限定だろう。歌詞カードはフリーダウンロード。こうなると、CDプリント流通業者が黙っていないので、メジャーレーベルは無理かもしれないが・・・
#このblogの読者とランキン族とはほとんど重複がないようなので、遠慮なくマルチエントリさせていただいた。
大貫妙子のリマスタリングCDが届いた。清水信之、坂本龍一、加藤和彦のアレンジメントで大貫妙子の曲をやるんだから良くないはずがない。ほとんどの曲が、後のベスト盤でカバーされていることでもよくわかる。
大学の時にレコードで買った。これを聴くと、免許取得直後に(正確には、仮免許の時にも)親の車を運転しながらさんざん聴いたときの気分にしてくれる。当時の車にはエアコンはなくて真夏にはウィンドウフルオープンで走っていた(今でも一人のときは真夏でもエアコンをかけずに走る)。まだ、自動二輪の中型免許も持ってなくて、帰省のときには列車(ディーゼル車)に乗って帰った。当時の宝塚駅は木造の古い駅舎で寂れた感じで心細かった。
当時の携帯音楽プレーヤーはWalkmanIIだった。今、この曲をカセットテープの何分の一しかないiPod shuffle に入れて聴く。道具が変わっても音楽は同じ表情だ。道具を聴くのではない。曲を聴くのだ。
ちなみに、このディスクはアマゾンのマーケットプレースに購入予約していたものだ。忘れた頃に送られてくるのは面白い。magic capのエージェントのような感じだ。
俺は「ランキン族」なのでmixiのコミュニティにも当然入っている。そこで今、ランキン・タクシーが出す2枚組トリビュート版の選曲をやっている。
本人も混ざって意見交換は他のメディアでは不可能だろう。掲示板より少し囲われた、ファミレスのソファー席のようなゆるい感じがいいのかもしれない。本人がblogを持っていたら、コメントとトラックバックでやれたかもしれないが、収拾つかなくなるかも。
このblpgの読者にはランキン族はほとんどいないので、これを書いてもあまり反応は期待できないが(普段からほとんど無いが)、ネットワークサービスの一つの利用法ということで紹介した。