ビニール盤を持っているが、shuffleに取り込めないのでCDを購入。
Born in the U.S.A.というタイトル曲が一番最初に入っている。テレビのニュースでアメリカの主題歌のように使われることがあるので、聴いたら知っている人は多いはずだ。アメリカの国粋主義者みたいな人間の集まりでも流れていたりする。しかし、一度歌詞を読んで欲しい。ベトナム(か朝鮮半島)に行かなければならなかった一帰還兵のつぶやきだ。政治や国際情勢とは無関係に、目的意識も持たず(持てず)に戦わなければならなかった兵士が帰ってきてから語った言葉だ。(ちなみに、BILLY JOELも帰還兵の言葉を歌った)
CNN.co.jpのこぼれ話やU.S.A.のページくらいでしか読む機会のないアメリカの多くの労働者階級の生活がストレートに伝わってくる。ただし、これは80年代。その後の貧富の差の拡大、ヒスパニック系の構成比率の増大化、産業間格差などは含まれていない。もちろん、湾岸戦争も911もイラク侵略戦争もだ。
ランキン・タクシーが1996年にだしたWATATING、911後に出したエイ・ヨオ・ヤロオで糾弾し続けたように、Bruce Springsteen は2005年のアメリカをどう描くのだろう。奇しくも、Springsteen ももうすぐ新しいアルバムを出す。東西の両雄がこの時期に何を語るのか…世界は固唾をのんで待っている(って、俺だけか?)
Born in the U.S.A.
BOBBY JEAN
GLORY DAYS
ランキン・タクシーの蒔いた種に載せている歌詞はすべて俺が自分でキーボードを叩いて入力した(ランキンのCDの歌詞カードは全部ひらがなだったり、渦巻状に書かれていたりで、OCRでよみこめない)。