竹内まりや:BEGINNING

BEGINNING
竹内まりや

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 1978年にリリースされたデビューアルバムらしい。もちろん、当時はLPレコードして発売されたもので、これはCD再版されたもの。

 当時、兄から貰ったカセットテープを音がおかしくなるくらい聴いた。思い返すと、それは複数のアルバムの寄せ集めだったようだ。だから、このアルバムにも知らない曲があった。

 改めて、というか初めて、参加アーティストを見るととんでもないメンバーだ。俺が知っているだけでも、Lee Ritenour、Jim Keltner、鈴木茂、浜口茂外也。作詞・作曲陣では、安井かずみ/加藤和彦、大貫妙子、高橋幸宏、もちろん本人のもあるという、新人歌手には考えられないような豪華メンバーだ。俺が知らないだけで、通な人たちには他にもおなじみの名前が並んでいるのだろう。

 自分の好きな曲に、自分の好きなアーティストが参加していたというのはなんか嬉しい。「やっぱ、そうやったんか」って、感じだ。

『Music PORTER』発売?

MSN-Mainichi INTERACTIVE モバイル:音楽とFMを携帯で 「Music PORTER」発売へ

 NTTドコモは10日から、ポータブルプレーヤーとFMラジオチューナーの音楽機能を搭載したムーバ「Music PORTER」を発売する。64MBの大容量メモリースティックに対応し、再生時間最大120分までの音楽データを登録できる。

 あれ!?この端末を持っている人を一月ほど前にJRで見たぞ。あんまり関係ないし興味もなかったので、「もう買ったんやなあ」というだけだったが、docomoの社員だったんだろうか・・・

 とにかく、MDのようなパッケージングは面白い。これで、4GのHDDを積んでいたらと思う。

竹内まりや:UNIVERSITY STREET

universitystreet.jpg
 風邪でぶっ倒れていた月曜日に届いたCDは竹内まりやのUNIVERSITY STREETだった。同年代の人間にはたまらなく懐かしい音源だろう。

 まだ山下達郎の名前はないし、大瀧詠一ファミリー(?)の名前も見えない初期の作品だ。ジャケットが発売当時の写真と同じなのかは確かめようがない(見たことがなかった)が、あの時代にしてもどうかと思えるようなセンスだ。レコード会社も位置づけができなかったんだろうか。アレンジも「あっれ〜」という感じだ(^^;

 しかし、この曲を聴くと、このアルバムが入ったカセットテープを兄からもらってしつこく聴いていた浪人時代を思い出す。テレビはなかったのでラジカセだけが娯楽だった。予備校が斡旋してくれた安下宿は京都市のど真ん中の中京区堀川御池の交差点から50メートルくらいの所だった。扇風機しかない暑い6畳一間。長屋の一角だ。

 レコードから録音したカセットテープを罪悪感もなく聴けたそんな時代の香りがする。

 と、書いてきたら先日読んだ文を思い出した。

背骨が多いのは私一人ではない「パームボンチ・メロウライフ」:微妙にメロウな日曜の午後

カセットはどこの家にもあってどれにつっこんでも聞こえた時代の方が豊かな気もしないでもないですねえ。

そんな事を考えながら数本目の煙草が終わった頃、なだらかにカーブした歩道の向こうから2台の折りたたみ自転車が見えてきて、かすかに音楽が聞こえてきました。

それは中学生くらいのカップルで二人並んでゆるゆる走ってくるのです。
まったくマナーがなってない。で、音楽というのは2人が歌っているのです。

一人のショートカットの女の子は左手を伸ばしその手の先には携帯電話が握られているのです。どうやら音楽はそこからも聞こえていたよう。それくらい静かなこの場所なのです。

「着うた」なのですね。私の携帯は対応していないのでよく知らないのですけど。曲名はしらないけれどオレンジ・レンジの妙に明るい歌でした。

ゆっくり私の前を通り過ぎやがて去っていきました。

妙に印象に残ったのです。それが。
とても楽しげな表情であったのですね。曇りのない表情で、2人の間にあるのが携帯電話の猛烈に小さなスピーカーから割れ気味の最低の音質のオレンジレンジ。利権まみれの着うたはそれでも素敵に聞こえました。

私の好きな音楽はそういうものだと思いました。
具体的になにがどうよかったのかわからないのですけど。マクドナルドがどんなに不味くてもあの味であの下品な内装でなければならないように。AMで聴いたRCサクセションがどんな良いシステムで今聴いてもあのときほどドキドキしないように。

東芝の著作権対策のツケが今頃

 著作権保護は結構だが、正規ユーザーに負担をかけるようなものは勘弁して欲しい。

 生産・サポートを辞めた製品について批判しても当たらないが、サポートを一方的に打ち切ったためにユーザーが不便を被っているという事実は憶えておきたい。

 俺が愛用のデジタルオーディオ再生装置は東芝のdiGOだ。

 また、日本での動きに関しては、 神戸製鋼所は、NTTと共同で開発したネットワークオーディオ方式「SolidAudio」に準拠したカードタイプのオーディオプレーヤーを商品化し、99年7月下旬に発売します。NTTの音楽圧縮技術「TwinVQ」を用いて、CD並みの高音質を実現している同プレイヤーは、86×54×10mm、バッテリー込みの重さが55gというカードサイズ。メディア固有のIDを用いて、コンテンツを複製した場合に再生不可とする方式で著作権を保護する「InfoBind(仮称)」を採用、これにより、ネットワークを通じてコンテンツを取得することも可能となります。また、製品添付のソフトウェアとパソコンを使って、固有ID付きのスマートメディアにコピーが可能、ユーザー側の使い勝手も考慮しているそうです。(「インターネットは音楽業界を変えるか?」<最新情報(99年5月時点)>

 ここに書かれているカードサイズのプレーヤーがdiGOだ。著作権保護をユーザーより優先した結果死んでしまった。

 SolidAudioとTwinVQのその後は歴史の示すところで、関係企業はすべて「なかったもの」のようにしてサポートを打ち切っている。

 俺はTwinVQへのデータ作成はしないが、diGO自体は快調に動くので、ハード的な限界が来るかiPodを買うまでは使い続けたい。しかし、iTuneで作ったMP3データをメモリカードに取り込むときのダイアログで文字化けをするようになってしまった。原因は、OSXにしたことだ。メモリカードに音楽データを書き込むときには専用のユーティリティが必要で、OSXが存在しなかった頃に作られたままサポートを打ち切られているので、OSX下ではカードに転送できない。そこで、OS9で起動して転送するが、ファイルダイアログがシステムの標準のものを使っていないために日本語が全く読めない。

 せっかくCDDBで取り込んだオリジナルの曲タイトルをローマ字に書き換えるなどしたくないので悩ましい。

 東芝の無責任なサポート打ち切りと著作権最優先のソフト(ファイルの著作権データを確認してからダイアログを出すために、標準のダイアログが使えない)のためにユーザーが負担を強いられる例だ。

 著作権保護原理主義者(というより、著作周辺権保護原理主義者だ。著作権自体は作った人間にしかない。)のエゴをのさばらしておけば、同じことが将来的にも起こるだろう。ダウンロード販売で買った音楽や映像がPCやプレーヤーの世代交代のために使えなくなる可能性は高い。

既得権益保持者の規制により需要が締め付けられている例

 多くのユーザーがiTMSを待っている。にもかかわらず、業界団体の圧力で開始できない。誰のための権利保護だ?CD流通業者の近視眼的「著作権保護」がCDの不買、違法コピーを助長していることがまだわからないのか?俺は、CD-RWドライブを買ってからCDの購入量が大幅に増えた。レンタルで借りてCD-Rに焼いたものを買うというケースもある。LPレコードで持っているアルバムのCDを買うこともある。音楽に対する支出自体が増えたのだ。そのきっかけがCD-RWだった。

 規制をするだけでは市場は広がらない。自分の持っている曲をタダで人に聴かせたくないならラジオやテレビで流すな。ショップにも置くな。そしたら違法コピーは一掃できるだろう。しかし、それでいいのか?

 今号のTidBITSの記事751でアップルの決算についてコメントがあった。iPodの販売数が累計で790万台、iTMSでの楽曲の販売数が1億5000万。iPodはiTMSが使えない国や地方でも何十万台かは売れているので、1台あたりの平均DL数は20曲程度になる。iPodを買ったユーザーはまず手持ちのCDを取り込む。その後、iTMSからのダウンロードを行うだろう。

 アメリカではアルバムが1枚11.98ドルで売られている(”The darkness on the edge of town”)。iTMSでは1曲約1ドル、アルバムで約10ドルだから、アルバムを欲しいならCDを買うだろう。というか、俺なら買う。ということは、iTMSから買うのは、特定の曲だけを欲しい場合が大半だろう。その中で、この1億5000万曲の売上は大きいだろう。

 さらに偏見は濃くなるが、単発で欲しいような曲の多くは、「CDを買ってまで欲しいと思わない曲」だろう。ということは、iTMSにより音楽販売の市場が広がるとも思える。そして、そこで気軽に買ってみた曲が気に入りそのアーティストのCDを購入することもあるだろう。

 アーティスト、ユーザー、どちらもが得をするwin・winモデルになっているからiPod+iTMSはこんな勢いで伸びたのだろう。じゃあ、なんで日本では入らないのか。ユーザーとアーティストの間に入って本来の意味での著作権と違うところで暴利をむさぼっている(同じコンテンツの価格差から考えれば当然だろう)日本のレコード流通業者が政治力を使っているからだ。そして、官僚と政治家がその上前をはねるのだ。

 ちなみに、例に挙げたCDの日本Amazonでの価格は、1700円(輸入版は1300円)だ。この差額が誰のポケットに入るのか?少なくともBruceSpringsteenの元には入らないだろう。¥信じられない人は、自分で日米で売られている洋楽CDの価格を比較してみよう。ほら、腹が立ってきた。

 規制緩和ってこういう理不尽な圧力団体の力を制限するということだったんじゃなかったっけ。靖国神社参拝とか「それは担当大臣に任せてます」というようなときだけ力のこもった返事をするだけじゃなく、力の入った政治をやってくれ。

レーベルゲート、WMP10から利用する音楽配信サービス「MusicDrop」

レーベルゲート、WMP10から利用する音楽配信サービス「MusicDrop」

 株式会社レベルゲートは、Windows Media Player 10からアクセス可能な音楽配信サービス「MusicDrop」を20日よりスタートした。

 配信楽曲はMoraと同じになる予定で、参加レーベルは、エイベックス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、東芝EMI、ビクターエンタテインメントなど16社。価格はシングルが158円からとなっている。決済方法はクレジットカード。

 Windows Media DRM対応のオーディオプレーヤーへの楽曲転送に対応。チェックイン/アウトの機能は備えていないが、プレーヤーへ3回までの転送が可能となっている。なお、既に楽曲購入などはできるが、トップページには“βサービスを開始”との記載がある。同社では「購入までの機能は揃っているが、正式サービスインというにはまた足りない状態。楽曲の追加に加え、インターフェイスの改善やカートの導入、課金方式の追加などを含めて強化を図っていきたい」という

 MSの対iTune包囲網の一員ということか。OS標準添付のユーティリティを入り口にして囲い込むというのはiTuneでも同じ考え方だ。マイクロソフトとしては、WMP10を使ってXPへの意向を促したいという事情もあるんだろう。

 しかし、プレーヤーへのコピー回数に制限があるというのはどういうこと?HDDレコーダーを前提として考えているのかもしれないが、メモリカードのプレーヤーなどは使うなということか。それ以前に、ダウンロードするHDDプレーヤーは何なんだろう。

 俺はユーザーじゃないから関係ないが、これまでレーベルゲートで買った曲はどうなるんだろう。こういうことはこれからも起こるんじゃないだろうか。もちろん、iTuneでも同じ可能性はある。今はMP3-128でエンコードしているが、iTuneのバージョンアップでMP3のサポートが打ち切られたらまたエンコードしなおしになるだろう。手持ちのCDからエンコードしたものならいいが、ダウンロードしたものだったらアウトだろう。

なかなか思い通りにいかない・・・

 TwinVQを見限ってiTune+MP3にしてみたが、diGOに転送したら文字化けの嵐。タイトル名の日本語に対応していないせいだ。

 カードに入れる曲を選択するときのファイルダイアログは問題はないが、一括選択して容量オーバーになったときに困る。タイトルが分からないので、容量で適当に選ぶしかない。で、聴いてみて「あれ、あの曲は入れておきたかったのに」となるのだ。やれやれ・・・

 早くiPodがほしいが、サントリーウーロン茶のキャンペーンではあっさりと負けてしまった。飲みたくもないのに買ったのがまだ5本も残ってるのに・・・次は、m&mのiPod_miniのキャンペーンだ。

#子供たちは警報が出たので休みだ。

JASRAC、CCCD廃止の流れに疑問を提示だとさ

頭にくることばかり次々言い募ってるとしか思えないJASRACがまた・・・

JASRAC、CCCD廃止の流れに疑問を提示†船村徹会長ら新役員が会見

●iPodにも現行著作権法のもとで私的録音補償金制度の適用を
 私的録音補償金制度の見直しについては、現在の著作権法は1992年に改正されたもので、施行からすでに12年が経過し、音楽の再生機器が様変わりしている点を指摘。。PCなどの汎用機器やHDD内蔵型の携帯プレーヤーへの補償金制度の適用について、「制度の見直しを関係権利者と一致して要求している」(泉川昇樹常務理事)。

 ただし、汎用機器については現行制度で対応できるのかという問題があり、文化庁では法改正が必要との見解を示しているという。データ用のCD-Rやそれに関連する機器も含めて法改正による対応を求めていくことになる。一方、「iPodに象徴される携帯プレーヤーについては、現行法のもとでも当然、対象とされるべき。政令指定の追加というかたちで(対応するよう)権利者団体が文化庁に要望しているところだ」という。

 ちょっと待てよ、何で自分で買ったCDをiPodにコピーするのに補償金をはらわなあかんの?お前ら、ウォークマンやMDの時は何も言ってなかっただろ。

参考になるエントリ:著作権法改正要望のパブリックコメントを提出する: 著作権法改正要望事項に対する意見募集について

音楽を聴くために払った金は誰のもの?

アメリカ大学院留学日記

値段は税別で$12.88。ちなみに一緒に買ったEVANESCENCEのCDは$13.88でした。やっぱアメリカはCD安いですね。というより日本が高すぎるという話ですが。gaiaさんの情報によると、Appleの「iTune Music Store」だと、全曲で$9.99。日本の音楽業界は今のうち何とか手を打たないと、廃れていくのが目に見えてる気がします。

 で知った。アメリカのCD、オンラインストアの価格。日本のような統制のない価格なので、新人を売り込むための戦略価格なのかもしれないが、そうだとしたら、アメリカの音楽業界がダンピング提訴しないのが不思議なくらいだ(^^;

ITmediaモバイル:「携帯はiPodを超える」†auが狙う音楽配信ビジネス

KDDIは11月下旬から、1曲フルの着うた配信サービスを開始すると発表した。携帯は、音楽再生プレイヤーと競合する存在へと進化したようだ。

 ちょっと、記事の認識がおかしい。ケータイは以前から音楽再生プレーヤーだった。それらの機種は、特定の増設機器やメモリカード(MS)を使っていたために、大きな追加投資が必要で、後継機が出ることなく消えていった。2004秋モデルではdocomoがチャレンジしているが来年の春のモデルに引き継がれることはなく、こっそりと消えるだろう。つまり、着うたロングが新しいのは音楽プレーヤーとして使えることではなく、ダウンロードサービスでPC作業が不要になったということでしかない。

 野次馬の俺としては、この300円/曲という価格が引っかかって仕方がない。ITMSと比較にならないくらい制限の多い音楽ファイルを300円もかけてケータイ電話に取り込みたいとは俺は思わない。レンタルCDをMDにコピーして聴くという「カジュアルコピー派」が着うたのヘビーユーザだと俺の直感が言っているが、この直感(偏見)が当たっているなら、このサービスは着うたのような成功は望めないだろう。

 カジュアルコピー派はすでにある程度の音楽ライブラリを持っている。登下校・出退勤時にMDを使っている人が大半だろう。そして、そのMDの多くがオリジナルCDを持っていないもの(レンタルや友人所有)に違いない。そうなったら、好きな新曲が出たときにケータイでしか聴けないようなものをダウンロードするだろうか。電車の中でヘッドフォンを付け替えるだろうか?

 まあ、こんな話題を提供してヲタの脳を活性化してくれたauには感謝したい。それはともかくとして、相変わらずの消費者の聴く権利とそのために支払ったアーティストへの対価については納得がいかないことだらけだ。

 「オンライン配信になると、物理メディアや流通にかかるコストが減って安価に消費者に提供できる」というのはどこにいったのか。メディア製造・流通業者がメディアも使わないし流通も行わないのに権利を主張し、そこに新たにキャリアとサービス業者の利権が加わって、CDを販売するときとおなじ金額しかアーティストには行かないのに、消費者の払う金額が増えているとしか思えない。

 また、このファイルフォーマットには既得権益保護機構が含まれていて、メモリカードにコピーできるが、同じ電話番号の端末でしか再生できないらしい。つまり、CDを買ったら最初に再生したプレーヤーでしか再生できないようになっているというのと同じだ。著作権がレコード会社の主張するように「アーティストの権利を保護するため」のものなら、プレーヤーを制限しユーザーの権利を侵害するのはおかしい。どんなプレーヤーから聴こうが、アーティストの権利など侵害しないからだ。楽曲データを購入した時点で、著作権上はユーザーの「聴く権利」を購入したはずだ。その曲を何回聴こうが、何でいつ聴こうがアーティストに迷惑はかからないはずだ。なのに、間に入ったヤツが、アーティストの権利をかさに来て機器に制限を加えるというのは納得がいかない。レコード会社が一方的に決めた利用権が著作権の目指すものと全然違うことを再認識させられる。

 そういえば、ユーザーの権利侵害の主導的メーカーAVEXがCDもどきを止めるらしい。というより、CCCDを使うかどうかをディスクごとに決められるようにするらしい。去年から発売したCDもどきは真っ当なディスクに変えてもらえるんだろうか。まあ、おれはAVEXのディスクは持っていないから関係ないがな。東芝EMIにつてはアナウンスは見当たらない。恥ずかしがらずに、非を悔い改め、クソディスクを真っ当なディスクに交換して欲しい。

ITmedia
対談 小寺信良×津田大介(1)――「CCCDはみんながやめたいと思っていた」

小寺:“できること”としては、退化ですね。音楽の時もそうだったんですけれど、いろんなことを禁止していくと、そのメディアは死ぬんですよ。DATがまさにそうで、デジタル録音不可となったとたんに息の根を止められちゃいました。

 DATが失敗したのをヲチしていた野次馬として嬉しいフレーズだ。心して思い出して欲しい。

小寺:僕に一つ提案があるんです。もっと、個人認証技術を進めるべきだと思うんです。要するに、このコンテンツが誰の物であるかを明確にできれば、その人が持ち出す限りはOKであるという、そうした考えで世界を変えていかないと。誰がコンテンツを触るかに関係なく、回数だけで制限するというと、なんだか、もう、訳の分からない制限になっていっちゃうじゃないですか。

 何でダメなの?というか、俺が録画した物をなんで俺の携帯で見ちゃダメなの? そんなの、全部個人認証を行って、コンテンツに対してメタデータをつけてやれば解決する。本人が見ていると確実に分かれば、別になんの問題もないわけですよ。

 これは俺が繰り返し書いている「ユーザーの権利」を守る一つの方法だろう。ただ、そんな風にコントロールされて、何を聴いたのか筒抜けになるようなサービスを欲するかどうかはまた別問題として立ちはだかるだろうが・・・

エンコード猿再び

 試しに、iTune で MP3(128kbps)とMP3(196kps)とをAAC(128kbps)と比較してみた。iMac+SenheiserMX500と俺の耳では全然違いが分からなかった。一曲しか使っていないので、クラシックのようにダイナミックレンジの広い音楽なら分かるのかは知らないが、あんまり聴かないから。それに、CD>iTune>オーディオファイル>{iMac,diGO,KANA2000,etc}>SenheiserMX500>耳>脳 という連鎖の中で一番頼りないのが俺の脳で次が耳だ。鎖の強度は一番弱い部分に依存する。ということは、どんなプレーヤーを使おうが、ファイルフォーマットを使おうがあんまり関係がないということだ_| ̄|○

 MP3(128kbps)でエンコードし、CDは保管するということで決定。将来、圧縮しない状態の音楽ファイルをCD100枚分保管できる音楽プレーヤーが発売されたらややこしいことなんか考えずにコピーすりゃいいんだ。デジカメのデータをjpeg で保存していた時代から、オリジナル(それもできるだけ高品質なファイルフォーマット)で保存するようになったのはPCのストレージの大きさによる。今なら、jpeg-fineはもちろん、TIFFやRAWでも余裕だ。携帯音楽ファイルはまだそのレベルに達していないだけなのだろう。

 今、使う圧縮ファイルはそれまでのつなぎだと考えればいい。それに、MP3(128kbps)なら何もしなくてもdiGOで聴けるという俺個人の事情もあるしね。ということで、MP3でエンコードし直そう。それと、大容量CFも入手したい。

 ま、俺はオーディオマニアはないから、好きな音楽が聴ければそれでいいんだけどね。カセットテープでも問題なかったんだから。