Bluetooth keyboard case for iPad #2 配列

 ホームポジションの幅は約16cm。通常のPC用キーボードは18.5cmくらいなので、窮屈に感じる。MP8110もほぼ同じ幅だがそれほど窮屈な感じがしない。この差はどこから来るのか考えた。

 函体の大きさからくる期待感の差ではないだろうか。MP8110は函体のほぼ全面をキーが使っている。それに対して、本機では、余裕を持ったレアウトだ。左のCAPS LOCK やSHIFTなどはかなり場所をとっていて、ホームポジションに手をおいた時に、左右に余裕があるはずなのにその一部分だけをチマチマと触っているような印象になってしまう。重要度から考えたらCAPS LOCK とかSHIFTなどはもっと狭くてもいいだろう。


i Pad のソフトキーボードとの比較。
 iPadと本機の函体の幅はほぼ同じだが、iPadのほうがはるかに広く感じる。これは、iPadのキーがフルキーボードと同じくらいの幅があるからだ。そのためにイレギュラーな配置となっているし、ソフトキーボードならではの機能の切り替えで凌いでいる分モードの切替が必要になっているが、ホームポジションを最優先するという思想が現れたキーボードになっている。

 話はそれるが、Android のタブレット用のキーボードソフト(Android はIMもキーボードも入れ替えられる)にPC用キーボードの配列を忠実に模したものがある。配列を覚えなくていいというメリットはあるが、有効面積の差があり使いにくいものになってしまっている。

 妥協の産物でしか無いモバイルキーボードなのだからもっと割りきった配列でホームポジションを優先して欲しいところだ。キーボードの思想としてGとHの間がモニタ(この場合iPad)の中心線上にあるというのはUIとして素晴らしい(日本のノートパソコンはこの点で終わってる)が、キーひとつ分左にシフトしてキーピッチを数ミリ稼いだほうが良かったのにと思う。


 iPhone や Android 端末とのペアリングも可能だ。ちょっとキーボードとスタンドを借りて作業することは可能だ。

 Androidのタブレットは縦横比が違うし機種によって大きさが全て異なるのでこのようなカバーが発売されることはない。提灯マスコミは黙して語らないが、こういうところにもフラグメンテーションの弊害は起こる。だからこそ、iPhone や iPad が異なるサイズになることを積極的に受け入れることはできない。

 Bluetooth keyboard case for iPad で WordPress を使っていると日本語変換が反応しにくくなる症状に見舞われた。その状態でメモを起動して入力すると正常に使えたのでキーボードが原因ではない。WordPress がリソースを食いつぶしているのかもしれない。

 あと一つ、iPadでキーボードを使ってみて残念だったのは、スリープからの復帰ができないことだ。iPhoneだとアプリのテキスト入力画面で入力していてスリープに入った時、キーボードを叩くとiPhoneのスリープが解除され元のアプリの画面が表示される。ところが、iPadの場合はスリープ解除ができない。ホームボタンか電源ボタンを押してスリープを解除するとロック画面が表示される。

 スリープに入る時間が短いモバイル端末では少し手を休めるだけでスリープに入る。iPhoneのような動作だと気にならないが、そのたびに物理ボタンを押してロック解除しなければならないのは思考を中断させられて快適ではない。ちなみに、この症状はキーボードを変えても同じだったので、本機の問題ではない。

その他についてはWikiに書いたので、興味のある方はBluetooth keyboard case for iPad from koukokuno_Uraをどうぞ。

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