XOOM #04 第一印象

 この機種はiPadと異なり横持ちが標準だ。箱の写真や背面のデザインから明白だ。前面カメラやスピーカーの配置も横にして使う事を前提としている。ワイド画面なので縦に持つと間延びした印象となるのでこうなるのだろう。

 背面の電源ボタンは賛否の分かれる所だが、横にしても縦にしても自然に押せる位置にあって意外に押し易い。iOS の操作体系で背面だとしたら使い物にならないだろうが、電源を入れる時とスリープからの復帰にしか使わないので、それほど不便ではないのではないだろうか。

 iPad2より約100g重い。100gというのは数字的にはたいした事が無いが、軽いとは言いがたいiPad2より15%も重いので相当に重いだろうと思っていた。しかし、その予備知識のおかげかあまり重くは感じなかった。iPad2 はフルカバーのケースを付けた状態の体感との比較なので軽く感じて当然なのかもしれない。

 しかし、軽いというのとは違う。「思っていたのより軽い」という意味でしかない。実際には重い。XOOMの場合は横持ちが標準なので、片手で持つ場合に重心から手までの距離が遠く縦持ちのiPad2より片手で保持する場合に力が必要となり、余計に重さを感じるのだろう。多くの提灯記事にあるような軽さではない。

android xoom first startup これが起動画面。何が何なのかさっぱり分からない。iPadの場合はアイコンをタップすればアプリが起動するが、androidの場合は異なる。この画面(ホームというらしい)にはウィジェットとアプリのアイコンとが混在し何の説明も無い。どんなアプリが標準で入っているかは全く示されない。左上には google 検索のフィールドがデフォルトで表示されているところは android らしい。その他に色々なボタンがあるが、かなり抽象化されたグラフィックで何が何をするボタンなのか分かりにくい。説明も十分ではない。

XOOM standard apps アプリは、右上のアプリボタンを押す事で表示される。標準で入っているアプリは少ない。この点はiPad2と似たところが有る。必要不可欠と思われるようなアプリが入っていない点でも一緒だ。コンシューマーPCのような状態も困るが、このデバイスがどんなことができるのかを示すためのリファレンスアプリは必要だろう。iPhoneにあってXOOMに無いもの、天気予報、株価、タイマー、メモ。(iPadには電卓が無かった)

 googleなのにgoogle docsがないしgoogle newsへのリンクも無い。ギャラリーや音楽にサンプルデータも無いのは残念だ。後、「プレイス」「マップ」「トーク」といったカタカナ表記も残念な感じだ。カタカナ表記する事で却って分かりづらくしている。また、Gmailとメールが別々になっているのも違和感がある。

 動作は普通。というか、3GSを使っている身には早く感じる。しかし、タップに対する反応が分かりにくい。せまい範囲での判定がiOSデバイスと違うのか思っているメニューアイテムの下のものが反応することが多い。

 iOS4 以降でおなじみのフォルダは使えないようだ。だからアプリ画面とデスクトップを別に持って、使用頻度の低いものはアプリだけに置くように運用するというイメージなんだろうか。そういわれると Mac OSX のアプリケーションフォルダとDocとの関係といえるのかもしれない。それにウィジェットを組み合わせたものがandroidのデスクトップのようだ。このあたりのデスクトップ画面(ホーム)の扱いはiOSとは根本的に異なるようだ。

 ブラウザでペインをWタップするとそのペインを前画面に表示するというのはiOSから始まって、スマートフォンやタブレットでは必須の機能となっているが、android 3.1 搭載のブラウザは精度が低い。iPadやiPhoneでは失敗した事が無いサイトでも一部が隠れた状態になったりする。縮小するか移動すればリカバリ出来るが、それを手でやるのなら最初からやったほうが早い。

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