AndroidがiPadを抜いたとき勝利者は誰?

 何年先かは分からないが Android のシェアが iPad を抜くのは間違いないと思う。iPhone を Android 端末が抜いたのと同じだ。だからといって、Amazon が取って代わることはないと思う。Amazon の強力な販売網は先進諸国はカバーしているが、安いAndroid 端末が出回るような国々は違うだろう。Amazon がそういった国々で Kindle fire を売らないのは当然だ(今のところ日本でも同様だが)。ハードの赤字をコンテンツ販売で回収するというビジネスモデルだからだ。そして、これらの国々には iPad も売れない。価格が高すぎるから。

 数年後、所得水準の低い国々での需要がシェアの大きな部分を占めるようになればなるほど、廉価版の Android タブレットのシェアは上がるだろう。そして、その比率は今の市場構造を覆しても何ら不思議はない。

IDC報告:今はiPadがタブレットを席巻しているが、2016年にはAndroidが抜くだろう.

Appleの新iPadが圧倒的需要のために初期ロットを売り切ったというニュースと共に、2012年のタブレット市場は華々しいスタートを切った。というわけでIDCは、今年出荷されるであろう「メディア」タブレットの台数予測を上方修正した。アナリストらの予測は1億610万台以上と前回予測の8770万台から大きく伸びており、これは新iPadの需要の高さが一因だが、他の一定価格帯にあるデバイスのためでもある。

実際、Appleは今後も市場最大のタブレットメーカーであり続けるが、Androidも全体としてこれに対抗しており、中でもAmazonのKindle Fireなどいくつかのデバイスは特に好調だ。しかし、2016年 ― 今から4年後 ― まで、Android機の出荷台数がiOSを上回ることはないだろうとIDCは考えている。

Kindle FireはQ4に米国のみで販売されたが、199ドルのデバイスは、IDCによると2011年Q4のタブレット総出荷台数の16.8%、470万台を売りAmazonは最大の「Android」ベンダーになった。Samsungは複数のAndroidタブレットを作っているが、シェア5.8%で第2位のAndroidメーカーに陥落した。他のトップAndroidタブレットメーカーであるBarnes & NobleとPandigitalは揃ってシェアを落とした。注目のタブレットは、どうやら低価格でコンテンツの充実を約束しているもののようだ。

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