ヘルスケア産業の IoT とは・・・ Life fitness はとっくに気づいていた

life fitness  SD fitness に置いてあるマシンは Life fitness というメーカーのものだった。ネットで調べたら、自分がマシンに求める多くのことが既に取り入れられていた(Life fitness)。インターネット接続も、ストリーミングサービスも、USB充電ポートも、通信も、アプリも、API による他のサービス(Apple ヘルスケア、google ヘルスやサードパーティアプリ)も全て実現されていた。いちばん重要な顧客データのDB化と提供さえもだ。SD fitness にあるマシンが型落ちの古いものだっただけだった。

 一番重要な顧客のトレーニング情報の収集・提供を自社のクラウドで囲い込もうとしている。Life fitness はとっくの昔に気づいていた。ですよね~

  しかしまだ完璧ではない。具体的な競合他社を知らないが、まだチャンスは有る。トレッドミルには改善の余地がある。トレッドミルのベルト部にセンサーを設置すれば着地の情報が取れる。ベルトの速度は分かっているので、ストライドの長さやピッチも正確に分かる。ストライドを検出できるデバイスは多くない。更に、左右のバランス、接地時の衝撃、接地時間、ステップの乱れといった情報も取れる。更に、ミルの前と横にカメラを埋め込み、腕の振りや上半身の使い方、姿勢を分析することも可能だ。これらをAIに食わせることで走行中に「背筋を伸ばして」とか「着地位置をもっと後ろに」といったアドバイスがリアルタイム、かつ無人で(ココ重要) 行える。

 また、筋トレ系マシンが IoT 化されていない。筋トレをやっているストイックな人達がデータ分析に興味がないはずはない。彼ら・彼女らにトレーニングログを提供すれば喜ばれるに違いない。

 また、個人認証にスマートフォンを使っているのも僅かなスキだ。自分が提唱しているIDバンド(フィットネス・トラッカー)を使って認証するサービスも行えば強力な囲い込みが可能になるだろう。

 医療系のサービスや旅行会社、リゾートホテル等との連携も視野に入れたビジネスモデルがフィットネスマシン製造会社の次のステップだろう。

 ここで重要なのは、Life fitness 社が戦わなければ相手がフィットネス・マシンのメーカーだけでないということだ。マシンを置いてくれるジムとは、従来は運命共同体だったかもしれないが、競合になる可能性もある。旅行会社やホテル、ひょっとしたら Google や Apple まで巻き込んだビジネスモデル戦争が始まるかもしれない。

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