Windows 10導入の6割のユーザーが満足という結果

 また出た。アホ調査。母集団、サンプリング方法、アンケート方式といった基本事項が記載されていないのでこれは調査と呼べるものではないし、そこから導き出される「エディオンの見解」も全く無意味であることは前提としてこれ以上は書かない。

 これは結論ありきのアンケート調査。というより、誘導による Windows 10 需要喚起のための広告でしか無い(だからエディオンがやったのだろう)。

 まず、Windows 10 を使っている人間に調査して「不満」と出るはずがない。ここで「不満」というと自分が行った判断を否定することになるからだ。本当に Windows 10 の市場での評価を調査したいなら、この時期に他のOS(例えば Windows 7やMac OS)を選んだユーザたちと比較しなければならない。Windows 7 や Mac OS を選んだユーザの満足度が 6割未満とは思えないがwww

 後、Windows 10 搭載マシンを購入した人間は、ハードウェアを買い替えた可能性が大きい。ということは、以前使っていた数年前の Windows 7 搭載マシンとの差で評価している可能性が高い。むしろ、ハードウェア更新による性能アップによる評価のほうが比重が高いのではないだろうか。ここでも、上に書いたバイアスはかかる。大枚をはたいてかった新型PC(しかもエディオンで買うような情弱はそれなりに高い日本メーカー品をかっている比重が高い)に否定的な意見を表明するとは思えない。

 後、Windows 10 を使っていないという人(250)への質問で「Windows10ですが、良さが伝われば導入してみたいと思いますか?」がある。答えは当然77.6%は「はい」だ。質問内容に価値判断が入っているのでただの誘導にすぎない。この質問を受けても22%が「いいえ」と答えている方が問題だ。だって、「良さが伝われば」ということは「Windows 10 は良いものだけど伝わってないだけ」という前提があるからだ。しかも語尾が「導入してみたいかと思いますか」だ。「導入しますか?」でなく、「導入してみますか?」ですらない。「試すと思うだけならしてみますよね」という意味だ。こんなん、とりあえず「はい」と答えるでしょ。

Windows 10導入の6割のユーザーが満足という結果 – PC Watch中村 真司 2016年9月17日 00:00

 家電量販店の株式会社エディオンは、Windows 10 PC購入者2,701人を対象に、Windows 10の満足度や利用動向の調査を8月6日~8月19日までの期間で実施した。

 質問内容およびそれに対する回答結果は下図の通り。
win10-1

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 エディオンは見解として、比較的Windows 10に対するユーザーの満足度は全体で6割以上と高く、Windows 10にアップグレードしたユーザーも含めて、導入後は「良いOS」だと感じたユーザーが多いとしている。

 また、Windows 10を使用していないユーザーで、Windows 10の良さが分かれば導入してもいいと回答したユーザーが77.6%いたことから、上述の導入済みユーザーの高い満足度を考えれば、Windows 10の良さがユーザーに十分に伝わっていない現状があると考察している。

 Q.中村 真司さんはエディオンの提灯持ちと考えて良いと思いますか?  <<< はい(100%) サンプル 1 誤差 0 WWW