AONIJIE running vest model E883 #2

 「自転車以上にシビアなバッグ問題」「ランニング小物続々」でランニング時の荷物問題に悩みぬいた末に出した結論がランニング・ベスト。メッシュのチョッキなんて釣りをする人以外ではカメラヲタクかフライフィッシャーくらいしかいないだろうと考えていたが、自分の足で走るようになったらその合理性が分かった。(AONIJIE hydration pack

 ベストは大げさに見えるが 200g くらいしかないので、暑いこと以外には負担はない。それより、これによって解消されるうっとうしさの大きさは 200g の重量増を補って余りある。

 何よりいいのは、揺れたりずれたりする鬱陶しさから開放されることだ。軽くても、揺れると反動となって何倍もの重さに感じる。また、同じ重さでも狭い面積で受け止めると食い込む。ベストという形状はこれらから開放してくれる。

 次にいいのが安心感。iPhoneや鍵を独立したポケットに入れられるのは大きい。物を落とすときは、一緒に入れていたものを出し入れする時に起こりやすい。「財布に気を取られてiPhoneを落とした」とか「小銭を出そうとして鍵を落としていた」だ。家族と暮らしているなら鍵を失っても家族が家にいれば入れるし、最悪でも家族が帰ってくるまで待てばいい。が、一人暮らしだとそうはいかない。

 昨日、テストのために555mlのペットボトルを前ポケットに入れて走ったら重かった。重いというより普通のペットボトルなので胸に食い込んでうっとうしかった。300mlのアクエリアスのボトルを入れて走ってみたら満タン状態でも負担はほとんどなく、コードを口に引っ掛ける必要もなかった。専用のボトルならもっと収まりがいいのだろう。

 右のポケットは500mlのペットボトルが入るが、左のポケットは少し小さい。左ポケットの奥がファスナー付きのポケットになっていてスマートフォンなどを入れることが前提になっているからだろう。奥にiPhoneを入れる場合には小さな平べったいボトルか補給ジェルなどを入れることしかできない。自分は夕方にスタートする場合に暗くなるまで懐中電灯を入れている。

 これまで使ってきたバッグ類とは比較にならないくらい快適だった。これまでは飲みかけの 300ml ペットボトルを入れるのが精一杯だった。水を無理に飲んで出発したり、途中でのどが渇いたりしなくていいのは嬉しい。

横のストラップは3箇所で留められていて、一箇所で長さを調節する。貧弱な人間だと余りが多い。
横のストラップは3箇所で留められていて、一箇所で長さを調節する。貧弱な人間だと余りが多い。
 自分は両サイドと前部のストラップをほぼ最短にまで絞り込む必要があった。サイズが一つしか無いので、自分のような体格(165cm49kg)だとフィット感はイマイチだ。世界市場を相手にしているので、ストライクゾーンは175cmくらいなのだろう。そして、175cmの人が冬のウェアを着ても付けられるサイズに設定されていると思われる(アメリカのAmazonでは最大胸囲が 135cm とある)。問題なのは横のストラップを締め込むと肩ベルトが外に引っ張られて腕を振ると干渉することだ。ストラップの余りが出ているのも邪魔だがこちらはは余りを切れば解決だ。ワンサイズ小さいものがあると嬉しいのだがこの価格では難しいだろう。

 心理的な切り替えに有効だ。ランニング用のウェア、アイウェア、シューズに加えてこのベストを着てボトルを装着すると気合が入る。今風に言うなら「テンションが上がる」だろう。ロードの自転車に乗る時と似ている。緊張と弛緩があるのは生活への刺激になる。それを盛り上げてくれるアイテムとしてランニング・ベストはオススメだ。

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