android Ice Cream Sandwitch に思う

 google のおひざ元ではなく台湾でのサムスンとの共同イベントで発表された。Motorola を買収しハードメーカーにもなる google が OS 供給元として他のハードメーカと共同していくことを示すための配慮だろう。また、次期 OS の Ice Cream Sandwitch (以下ICM)を搭載したリファレンスモデルをサムソンにしたのもその表れだろう。

 気になるのは android の変化だが、Engadget Japanese の記事「速報:Google + サムスン Android 4.0 ” Ice Cream Sandwich ” 発表」を見る限りでは honeycomb を改良しスマートフォンに対応したものというイメージだ。物理的なメニューボタン、バックボタンはなくなり honeycomb と同じボタンが並んでいた。どうやらあのボタンのデザインは XOOM だけのものではなくhoneycomb の標準的デザインらしい。ボタンのデザインがあれだとアプリ等のアイコンのデザインも考え直すべきではないだろうか。

 「Android 4.0 発表、新機能まとめ & プロモ動画」はリストになっていて読みやすい。NFCを決済ではなくガラケーの赤外線のように使うというアプローチは面白い。NFCは将来的にはおサイフケータイを置き換えるであろうものだが、Felicaが普及した(といっても一般に使用が広がったという意味ではなく、読み取り端末が小売店に配備され課金ネットワークが稼働しているという意味)日本では本来の使い方(Googelは少額決済サービスを世界的に進めるつもりでいるらしい)は難しいだろう。これについては、ハードウェアの対応が必要なので既存のハードを使っているユーザにとっては無関係。
 
 OSの基本的な機能として挙げられているものの多くは honeycomb では搭載されているものだ。ユーザインターフェース周りの改善はアプリ側が対応しなければ効果は薄い。ICS の環境が iOS のレベルになるまでにはかなり時間がかかるのではないだろうか。

 一つだけ、便利そうだと思ったのは「最近のアプリ」ボタンで表示されたアプリ画面から不要なアプリを削除する機能。せっかく最近のアプリがリストされてもスクロールが大変でホームに戻ってからアイコンをタップしたほうが速くなっているから。スマートフォンでは画面が小さくて一覧性が悪いので、こうやってアプリを落としていかないとXOOM以上にスクロールが大変だろう。

 あと一つ、必要とはいえないかもしれないがスクリーンショットがとれるようになるのは嬉しい。このブログも不鮮明な写真を使わなくてもよくなる。google の秀才たちはこんな機能は不要だったんだろうか・・・

 残念なことに、タブレットのリファレンスモデルはなかった。Galaxy tab はまだ対応していないのだろうか。また、現行の gingerbread や honeycomb のアップデートが行われるかについても、記事には無かった。もし発表があっても、iOS と違って、キャリアのカスタマイズがかかったローカライズ版はキャリアのローカライズと検証が終わらないと公開はされないだろう。

 まあ、docomo は ICS 対応版 Galaxy を発表したが発売は来年以降らしいから、年内に既存 android マシンへのアップデートが行われることは 100% ない。これは iOS5 の発表を WWDC で行い公開は10月に行った apple と一緒だ。XOOM の場合はそれまでにau に見放されて販売後半年でOSのアップデートがされなくなった悲運のマシンの後を追うことになるかもしれない。同時に、現在発売されているハードボタンを持った多くの android マシンは物理ボタンと仮想ボタンが重複する状態になるのか、OSでハードボタンがある機種は仮想ボタンを表示しないようにするのかは分からない)。

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