連休二日目にしてメインイベント 府道50号線の旅

 息子とサイクリング。waze の編集をしている時に見つけた府道50号線。京都市から亀岡に行くには 9号線か京都縦貫道を使うのが普通だ。自分が京都にいた頃は9号線しか無かったが。そして、京都から亀岡に抜けるにはその道しかないと思っていたが、府道50号線を使えば全く違う山を越えて亀岡の北に出られそうだった。

 routelab で確認しても前の芹生峠のような激坂はなさそうだし、距離もそう遠くない。亀岡からは輪行で帰ってこられる(息子の部屋はJR二条駅の近く)。

 輪行バッグを2つデイパックに入れ、長袖ニットジャージに夏物チノパンツで出かけた。ボトルケージにはツールボトルをセットして水はデイパックの外のポケットにペットボトルを入れた。これらが全て裏目に出てしまった・・・

 千本通を北上し北大路を左折、金閣寺の前からきぬかけの路、仁和寺、広沢の池をかすめて嵐山。清凉寺の東についたところで道を失って、一度丸太町通まで下がり再び清涼寺の参道からアプローチし化野念仏寺の横を通って府道50号線に入った。というか、それまでの露地のような狭い道もすでに府道50号線だったが、標識が全くなかったので何回も止まって確認しなければならなかった。今回、全行程で一度も府道50号線という標識は見なかった気がする。なので、いつ行き止まりになるのかと不安で仕方がなかった。

保津峡
桂川の上流。保津川下りの船が通るところ。

府道50号線トンネル 化野念仏寺を過ぎて数百メートルでいきなり北山杉が生い茂る山道が始まる。一度登って、下ったところで保津峡駅を遠くから眺めた。この辺りで対向車とすれ違ったことと map の道と地形が一致していることに確信がもてた。保津峡駅から川をはなれ峠越え。「このさき水尾バス停」という看板があり、安心することができた。念仏寺からの道はバスが通れるようなことろはないので、そのバス停は北方向から来るに違いなく、おそらくその集落に住む人で府道50号線を使えない人の生活の足なのだろう。ということは、そこまで行けばバスが通れる道があるということだ。

保津峡駅
府道50号線から保津峡駅を望む。ちょうど電車が止まっていた。武田尾駅のようだ。
旧山陰線の駅はトロッコ駅という名前で残されている。

 ひたすら山道を登る。斜度はそれほどきつくはない。道幅も思ったより広いし、舗装の程度も決して良くはないが、芹生峠ほどではない。ただ、どこまで続くのか分からないのでペースを保てなかった。汗が目に入って痛い。ペットボトルの水は取り出しにくいので走りながらは飲めない・・・昨日の疲れも残っていて足腰がダルイ・・・息子は保津峡駅で写真を撮ってからあっという間に視界から消えた。かなりグロッギーになったころに、道端に珍しい低木の植林地が見えてきた。視界も開けた辺りで水尾の集落についた。とてもバスが通るような道ではなかったが、おそらく小型マイクロバスか大型のワンボックスカーのようなバスなのだろう。

 水尾の里はゆずで有名らしく、ゆず湯の温泉やゆずなんとかを売り物にした旅館などの看板があった。ここで、一休みして水分を補給し汗を拭いた。もう終わりかと思ったら、甘かった。もっときつい登りが待っていた。どれくらい時間が経ったのか、距離を走ったのか、登ったのか全く分からずひたすらペダルを踏んだ。そして、やっと尾根っぽい地形になったところで息子に追いついた。というか、息子が暇そうに自販機の前でiPhoneを触っていた。「遅いよ。10分くらい寝て、カルピスウォーター一本飲みきったよ」

 そこからはほぼ下り。かなり急な下り坂や自動車向けに整備された急な直線の下りがあった。この道は亀岡からの登りの方がきついかもしれない。京都からの登りは、それほどの強度ではない。自分の調子が悪かったことと荷物やウェアの選択を誤っていたせいで消耗したが、普通の状態ならそれほど苦労はしなかったはずだ。実際、息子はっっxに比べて余裕で登り切れたようだった。まあ、単に自分の体力が落ちていることも大きいだろうが・・・

保津峡駅に停車中の電車から対岸を見上げる。あそこを通ったんだ。
保津峡駅に停車中の電車から対岸を見上げる。あそこを通ったんだ。
 国道477号線に突き当たり、左に降りて亀岡に。千代川駅についたが、駅前には何もないので、9号線にでてジョイフルで昼食。そこから亀岡駅に行って輪行。電車のチョイスを誤って時間がかかったが、嵐山までは座れた。二条駅で息子の自転車を組み立てて、息子の部屋においてきた荷物を持ってきてもらった。自分は梱包を解かずにそのまま再びJRに乗り、京都駅・尼崎・川西池田で乗り換えて道場まで戻った。川西池田まで座れなかったのは辛かった。道場からはゆっくり走って家につくのに39分もかかった(普通なら35分位)。

 ヘトヘトに消耗したが、楽しかった。輪行せずにR9 を走って帰っても時間は大差なかったかもしれない。荷物も減らせるし。やはりリュックを背負って走るのは暑い。消耗度合いが違ってくる。ウェアの選択も重要だ。ヘルメットならもっと涼しかっただろう。万全な体制でロードで挑戦してみたい。今回、SUUNTO T6 を持って行かなかったのは失敗だった。ログが取れなかったこともだが、それより高度が分からなかったのが辛かった。高度計があれば、「あと300メートルあるから抑え気味」とか「あと100mだから」と気持ちを保てる。今回の峠は最高点が500mと分かっていたのでT6があれば、途中で「まだあるんか」と心折れずにペースを保てただろう。

 帰って、waze のログを見たら途中で切れていたorz 圏外になったからだろうか。アプリが立ち上がっているのは確認していたのに・・・編集可能域を大きく広げるはずだったので痛い。waze のログは緑の太い線の部分までだが、実際にはそのまま黄色い道を北上し国道477号線に入り左下のほうの亀岡駅まで走っている。ルートラボのルート図
20150430-wazelog

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