ドン・キホーテか?「Fitbit、正式にアップルストアから消える」

500_28545939 ヘルスケアに対応することが必須と書いたが大手の Fitbit は逆の選択をした。Apple store での販売をさしとめられても痛くないという判断らしい。

 自分としてはこの判断は残念ではある。ヘルスケアでつながるデバイスが増えれば増えるほどエコシステムが充実し選択肢が増えるからだ。

 だが、ビジネスとして正解かどうかは現時点ではわからない。Epson がヘルスケアに対応しないことは失敗だと断言できるが、Fitbit は分からない。なぜか、シェアだ。自己申告なのでどこまで正解かは分からないが、老舗といっていいことは間違いない。すでに大きなユーザコミュニティを持っている。USBケーブルと PC/Mac アプリも持っているので、iOS ローカルのヘルスケアに対応する必要がないという判断だろう。

 Android 4.4 と iPhone 4S 以降の端末だけを相手にするより、世界中に広がっているチープ Android や Windows PC を相手にするほうが市場が大きいという判断だろう。確かに、見込顧客の数はこちらが圧倒的に大きいだろう。それは Android 端末の販売台数で見れば分かる。

 問題なのは、競合他社の存在だ。DealExtream のような通販サイトを見たら、似たようなデバイスが $50 くらいでゴロゴロある。聞いたことのあるメーカーも有れば、読み方が分からないようなメーカーのコピー商品みたいなものまである。アクションカメラのように価格は半額で機能・性能は同等のものも並んでいる。Fitbit はこういった端末と戦うことになる。

 自分なら、ヘルスケアと同期できない Fitbit を買うくらいなら(DIGICare Waterproof Bluetooth Pedometer w/ Sleep Monitor, Thermointegrator, Alarm, Message Prompt – Free Shipping – DealExtreme$65)で構わない。

Fitbit、正式にアップルストアから消える : ギズモード・ジャパン

噂が真実に?

Fitbitがアップルストア(オンライン)からその姿を消しました。そのため、検索してもヒット数は「0状態」に。フィットネス系端末がストアから消えるだろうという予想は以前からでていました。その理由は、アップルが自社でフィットネス系サービスを始めたから。HealthKitがある以上、このプラットフォームが同社のイチ押しなのは譲れないわけで、自社店舗からの撤退をライヴァルに願うのは理解できるお話です。FitbitがHealthKitとの連携をもつならば、ストアに残ったのでしょうが、Fitbitはその道を選びませんでした。フィットネス端末の中には、もちろん連携を発表しているものもあり、各社いろいろ思惑があるようです。

ネタ元のMashableに対してFitbit担当者が語った内容によると、Fitbitは今年のフィットネストラッキング系端末市場のシェア69%を獲得しており、アップルストア以外の多くの店舗で売れているといいます。つまり、アップルストアから姿が消えたとしても、売上げには大きく影響しないと考えたようです。連携の道を選ばずに、堂々とライヴァル宣言したということかな。

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