Fujitsu cool はひとまねこざる


 ゾンビの新生児 富士通「ARROWS Tab Wi-Fi」に書いた富士通のタブレットが engadget に取り上げられていた。が、予想は変えない。この写真を見てますますその思いが強まった。よく見て欲しい、下に並ぶボタン。ボタンとスクリーンとの間に無駄な空間があり Fujitsu のロゴ。こんなもん要るか?逆でいいやん。タブレットのスクリーンは入力装置でもある。この位置にコントロール用の固定ボタンを置いたら、横持ちするときには利き手の側にボタンが来るように持つだろう。すると利き手がスクリーン上で届く範囲が減る事になってしまう。縦に持った時でもスクリーンとナビゲーションボタンの距離を離すことにメリットは皆無だ。こんなことは自分でスマートフォンやタブレットを使い込めば分かることだ。

 また、この物理ボタンの位置は横位置に持ったときに親指を置きたい場所なのだが、それも分かっていない。この点で iPad のデザインは素晴らしい。見た目的には少し間延びした感じのある枠だが、手で持ったときに親指を置くための最低限のスペースから考えられていたのだ。このことは、XOOM を持てばすぐ分かる。片手で持って一方の手で画面をタッチしたいようなときに持っている手がついスクリーンに当たっていて誤動作するということがあるのだ。そして、そうならないように持つと手が疲れる。XOOM より遥かに軽いこの端末では影響は少ないかもしれないが、ゼロではない。

 デメリットを補って余りあるメリットがあるのならともかく、Fujitsu というロゴを入れるためだけでは頭悪いとしか言いようがない。製造上の都合で長辺をスクリーンより大幅に長くしなければならなかったのかもしれない。その時に、間延びした印象を与えないようにという苦肉の策だったのかもしれない。だとしても、それを要りもしないロゴや使いにくい位置にボタンを配置してお茶を濁しているのは富士通のデザイン能力の低さだ。

 まあ、富士通のタブレットのデザインをしているのは、「iPadが売れてるからうちでも」と言い出した幹部に言われていやいや真似させられている技術者なんだろう。で、サムスンが Apple に訴えられたのを見て、「あんまり似ないように」とも言われて作ったのがこのゴ・・・端末なんだろう。そして、iPad の成功を妬んで Jpbs に憧れている経営者はそんなものをゴミと判定できずに、そのまま発表してしまう。そんな日本メーカーの限界を感じさせる残念なデザインだ。さようなら。富士通がタブレット市場でその他の中から抜け出すことは100%無理なことが決定した。

Fujitsu announces Stylistic Android tablet for taking care of business, working overtime (updated) — Engadget

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