Suunto は SNS を目指す。Movescount.com というチャレンジ

 iMac 2007 では Suunto T6 で記録したログを Suunto training manager という付属ソフトを Windows XP 環境にインストールして使っていた。iMac 2013 にしてから Windows を入れていなかったのでログは全部捨てていた(T6 に保存できる容量が限られているし、マスストレージデバイスとしてマウントできないので Mac からT6の中のファイルをコピーすることはできない)。

 iMac に Windows を入れた時に最新の Suunto training manager を入れようと思った。Suunto T6 を購入した時のCDに入っていたものは XP 用で 8.1 で動かすのが不安だからだ。しかし、Suunto のサイトには “Suunto training manager is no longer available” となっていて、Movescount.com という SNS へ移行する案内しかなかった。Movesconnetct は Windows と Mac OS 向けのアプリがあって、そのアプリを使ってクラウドにデータをアップロードするというシステムだった。

 試しに Mac 版のソフトをインストールしたらメニューバーに Movescount のアイコンが入った。Suunto training manager で使っていたアカウントは使えなかったので新たにアカウントを作成してみた。T6 をつないで色々と適当に触っていたらアップロードが始まってアップロードされた。

 Movescount は専用のウィンドウを持たず、結果の表示や操作はすべてウェブブラウザで行う。データはクラウドに保管され機能の追加・変更は全てサーバサイドで行われるので、ユーザ側のトラブルを防ぐことが可能だからだろう。と同時にSNSにユーザを惹きつけることで広告のチャンスも得られる。

 さらに、スポーツ用品で問題となるのはスポーツの流行り廃りとスポーツ離れだ。Suunto の心拍計を買ったユーザがスポーツをやめたら追加的な購買はない。Suunto、Polar、Garmin は競争相手であると同時に運命共同体だ。

 それに対して面白いプレーヤーが現れた。スマートフォンとウェアラブルデバイスだ。スマートフォンと連動するセンサーを身につけるだけで Suunto、Polar、Garmin の 5 万円以上する高機能機種と同等の機能がある。

 これらとの競争を生き抜くために Suunto がとった戦略が Movescount だろう。SNS でモチベーションを上げスポーツからの脱落を防止すると同時にログを保持することで囲い込みを図るというものだ。ログは継続性が命だ。自分は昨年 windows xp 環境がおかしくなり過去のログが消えた時から Suunto を使う機会が大幅に減った。「Suunto 要らんかな」とも思った。クラウドにログが溜まればデバイスが壊れても引き続き継続機を買うだろう。これが Suunto の狙いだ。

 Suunto のリスクはライフログ系のセンサーだ。心拍ベルトをするのはハードルが高い。トラブルも多い。値段も高い。ライフログ系のセンサーのようにブレスレット型で心拍を取れるセンサーができればいいのにと思う。

 話は変わるが、Suunto training manager は iMac に Windows を入れる理由の一つだったが、Movescount のおかげで無くなった・・・カシミール3Dの Mac 版が出れば自分は Windows は完全に要らなくなる。というか、gpx データを編集できるソフトが有ればカシミールも要らないかもしれない。

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