「PCを買うかタブレットを買うか迷っている人には最適」 – 日本MS樋口社長がWindows 8.1採用タブ「Surface 2」「Surface Pro 2」

 ついに、社長自ら Surface が Windows PC の代替となると宣言した。最初からこのスタンスで望んでいたら Surface RT を不良在庫にしなくても済んだかもしれない。「藤本氏は、『(初代の)Surface RTは皆さんが思っているよりもはるかに売れている』」言ったらしいが、「みなさんが思っている」がどの程度なのか藤本氏はどうやって知ったんだろうww。藤本氏が思っている、「みなさんが思っている」よりははるかに多く売れたかもしれないが、現存を900億円も出さなければならない、最終的に 1万5千円も値引きしなければならない程度には売れてないのは公開情報から分かる。失敗を失敗と認めないことからは何も産まない。本社は何回も Surface RT は失敗だったと認めているんだから負け惜しみは見苦しい。

 iPad と比較してくさすようなことを言わなかったのも正解だ。64 bit 化されて 500g を切った iPad と比較するのは嘲笑を招くだけだ。ATOM プロセッサを搭載した 5 万円未満の Windows 8 PC こそがターゲットだ。

 最初からこう説明していたら良かった。今は windows 8.1 を搭載した 5 万円未満の端末が出てきている。PC のアプリ資産を重視するならそちらの方がいいし、可搬性を重視するならタブレット(iPad か Android OS 機)を選ぶ方がいい。

 それとは別に、25日より日本市場で発売というので昼休みに近所のEDIONに行ってみたが、Surface 売り場はいつもどおり閑古鳥がうるさいほどに鳴いていた(誰一人おらず立ち止まる人もいなかった)。Surface 2 も Surface pro 2 も展示されておらず、「豊富な周辺機器」はどこにも見当たらない。という以前に、そんなものがあったとしても展示するスペースは端末2台がギリギリ置けるという程度しかない。

「PCを買うかタブレットを買うか迷っている人には最適」 – 日本MS樋口社長がWindows 8.1採用タブ「Surface 2」「Surface Pro 2」をアピール (マイナビニュース) – Yahoo!ニュース
●新型タブレットの仕様をチェック
日本マイクロソフトは10月24日、OSにWindows 8.1を採用したタブレット端末「Surface 2」「Surface Pro 2」を25日から発売すると発表した。同日、東京・表参道ヒルズで開催された発表会で、樋口泰行社長は両製品を「タブレットとPCの機能を両方備えた製品」と表現し、「PCを買うかタブレットを買うか迷っている人には最適」とアピールした。価格はSurface 2が44,800円から、Surface Pro 2が99,800円からとなっている。

Surfaceは、マイクロソフトが直接開発・販売するタブレット端末。今回発表した「Surface 2」にはWindows RT 8.1、「Surface Pro 2」にはWindows 8.1がOSとして搭載される。Surface 2については、これまではSurface RTという名称だったが、「RT」が名称から外れた。

主なスペックとしては、Surface 2がチップセットにNVIDIA Tegra 4を採用し、10.6インチClearTypeフルHD液晶を搭載。microSDカードスロット、USB3.0ポート、HDビデオ出力などを備え、Office Home & Business 2013 RTを同梱する。内蔵ディスク容量は32GB(44,800円)、64GB(54,800円)。

Surface 2は、「全体的に大きな改善を加えた」(米Microsoft Surface and Windows Hardware Sales and Marketing General ManagerのBrian Hall氏)製品で、「パーソナル用のタブレットとしては世界中で一番生産性の高いものを目指した」とのこと。Tegra 4を搭載したことで処理性能が従来比で4倍まで向上。グラフィック性能も大幅に向上した。加えて、本体を薄く、軽量にするなど基本性能も向上しているという。

要望の多かったというOutlookも標準搭載。薄型化、軽量化も図られている。なお、既存のSurface RTでも、Windows RT 8.1にバージョンアップすることで、Outlookが標準でインストールされるそうだ。

Surface Pro 2は、CPUに第4世代Intel Core i5-4200U(Haswell)を採用し、10.6インチClearTypeフルHD液晶を搭載。microSDカードスロット、USB3.0ポート、見ディスプレイポートを備え、Office Home & Business 2013を同梱している。内蔵ディスク容量は128GB(99,800円)、256GB(12万9,800円)、512GB(17万9,800円)。

Haswell世代のプロセッサを搭載したことで、バッテリ駆動時間は75%向上。「システムのあらゆるところでチューニングを加えて効率良くした結果、ほぼ1日充電しなくても使えるようになった」(Hall氏)という。

両モデルとも、自立するように背面にキックスタンドを装備。従来の22度までの角度に加え、40度の2段階にスタンドが開くようになり、用途に応じて角度を変えながら使えるようになった。

また、オプションの外付けキーボード「Type Cover 2」「Touch Cover 2」も新しくなった。Type Cover 2では、従来モデルで要望の多かったカラーバリエーションを揃え、4色展開した。Touch Cover 2は1色展開となっている。

Type Cover 2は、従来より1mm薄くなり、静音性を高めたほか、バックライトも内蔵。近接センサーを備え、暗い場所で手が近づくとバックライトが点灯するようになった。
●専用アクセサリーも多数提供
Touch Cover 2は、従来の80の内蔵センサーを1,092個に拡大。センサーが増えたことでより精密なタッチができるようになった。さらに、カバーの表面を変更し、対応ソフトウェアを入れることで、さまざまなキーボードデザインに対応できるようにした。デモでは、音楽リミックス用として使えるキーボードが紹介されたが、現時点では発売時期などは決まっていないそうだ。

このほか、新たに「Surfaceドックステーション」も追加。同製品は、USB2.0×3、USB3.0×1、ミニディスプレイポート、Ethernet、オーディオ入出力、充電端子を備えた製品で、最大3,840×2,160ドットでの出力が可能。自宅の大画面モニターに接続し、マウスやキーボードをつないで利用する、といった使い方が可能。

さらに、Surfaceでの利用を想定したマウス「Arc Touch Mouse Surface edition」やカーチャージャー、キーボードをワイヤレス化する「ワイヤレスアダプター」、電池を内蔵して本体のバッテリ駆動時間を延長する「パワーカバー」などを提供。アクセサリも充実させる考え。なお、アクセサリ類は従来モデルでも利用できるという。

●質疑応答で”RT”について言及
質疑応答で、Windows RTが停滞しているのではないかという指摘に、Hall氏は「Windows RT 8.1は素晴らしく、まったく停滞していない」と強調。藤本氏は、「(初代の)Surface RTは皆さんが思っているよりもはるかに売れている」としており、Surface 2にも期待を寄せる。

マイクロソフトでは、従来製品も併売していく考えで、Surface RTが34,800円から、Surface Proは89,800円から、という価格で販売する。また、12月末までは、期間限定でSurface Proを1万円値引きし、79,800円から、という価格にする。

タブレット市場は、iPadの独走に対してAndroidタブレットが追従する形だが、Windows 8.1の登場やPCにもタブレットにもなる「2 in 1」タイプの製品の拡大で、Windows陣営の拡大も期待されている。藤本氏は、iPad Airに対してSurface 2は十分に対抗できる、という意向を示し、樋口社長も、Surface 2/Pro 2の登場で、市場の活性化を図り、Windows陣営を盛り上げていきたい意向を示している。
(小山安博)

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